中國の発展は日本、アジア、世界の利益―谷野作太郎(日中友好會館顧問、元駐中國大使)

Record China    2019年6月3日(月) 9時30分

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元駐中國大使で、公益財(cái)団法人日中友好會館顧問である谷野作太郎氏に、これまでの日中関係と今後の方向性、習(xí)主席訪日への期待、そして日中科學(xué)技術(shù)交流の重要性などについてお話を伺った。

平成から令和に変わり、日中関係は新たな局面を迎えようとしている。6月末に日本で開催されるG20に中國の習(xí)近平國家主席が出席する予定だが、國家主席に就任して以來、初めての來日となる。そこで、元駐中國大使で、公益財(cái)団法人日中友好會館顧問である谷野作太郎氏に、これまでの日中関係と今後の方向性、習(xí)主席訪日への期待、そして日中科學(xué)技術(shù)交流の重要性などについてお話を伺った。(聞き手は人民日報(bào)海外版日本月刊編集長?蔣豊)?

<日中関係に陽光がさす>

――平成から令和に変わりましたが、近年の日中関係の変化をどのように総括されますか。

谷野:私は、1973年から75年(毛沢東時代末期)と、98年から2001年(江沢民時代末期)の2回、北京の日本大使館で勤務(wù)する機(jī)會を得ました。

現(xiàn)在の中國は、毛沢東時代の中國とはもとより、第2回目の中國勤務(wù)當(dāng)時と比べても大きく様変わりしました。また、これに伴い、日中関係の方も大きく変化したように思います。

今、1972年の日中國交正?;詠恧蝸I國の関係を振返ってみますと、それは、「協(xié)力?協(xié)調(diào)」と「摩擦?対立」とが織りなす関係でした。しかし、その中にあって、少なくとも2000年の初頭のころまでは、間違いなく前者が両國関係の主流、主旋律だったと思います。

しかし、その後中國が政治(外交)、経済、軍事の各分野で國際社會における存在感を急速に高めてゆく中で、後者(日中間の「摩擦?対立」)も頭をもたげてくるようになりました。そして、さらには時としてこれに「歴史」と「領(lǐng)土」の問題が、大きな重石としてのしかかってくる事態(tài)になりました。

もっとも、そのような日中関係も、ここへ來て、両國の首脳の間の往來も回復(fù)の方向にあり、長く続いた曇り空の合間に再び陽光が差し込んで來たような気がします。

この情況をみて、「いや、中國側(cè)の最近の関係改善に向けての動きは、悪化の一途をたどる米中関係の反作用だ。日中関係の改善はまだまだ本物ではない」という辛口の見方も少なくありません。もちろん、そのことを正面から否定するものではありませんが、やはり、ここへ來て中國は、中國にとって最大の課題である「経済の持続的成長」を獲得してゆくためには、日本との協(xié)力関係が必要との認(rèn)識を新たにし始めているのではないかと思います。

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