拡大
日本は生命科學、環(huán)境問題など、多くの分野でリーダーを輩出し、ノーベル賞受賞者も毎年のように出している。
ただし、科學というものは、産業(yè)経済のためだけにあるのではありません。本來の科學、純正科學というのは、森羅萬象に関わる真実の追究の営みであって、人々の真っ當な自然観や、人生観を培うためにあります。もちろん、その知識を利用してつくる科學技術(shù)は、當然社會性を帯びてきます?!钢袊u造2025」にあるような國の存立と繁栄にも関わってきます。しかし、究極的にはより広く人類文明の持続を目指さなければなりません。
大切なことは、科學技術(shù)は、現(xiàn)代の世代のためだけにあるのではないということです。將來の世代との公平性に対する配慮が絶対に必要です。環(huán)境問題だけでなくて、エネルギー、資源、さらに生物多様性といった深刻な問題をどう考えるのか、これらをまだ生まれていない世代、それからそのもっと先の後継世代ともよく議論しなければいけません。彼らが嫌がることは絶対やるべきではない。
巨大な中國が、これからどこを目指すのか。中國の方向性は、人類社會に決定的な影響を及ぼします。ぜひグローバルな観點から、全世界をいい方向に誘導していただきたいと思います。
――日本と中國の研究者による共同研究、共同開発について、先生はどう考えておられますか。
野依:今後の科學技術(shù)の大きな発展は、今までのような個別の分野の研究ではなくて、分野の連攜、あるいは融合によってもたらされると私は予想しています。これまで獨創(chuàng)性が評価されてきましたが、これからはさらに「共創(chuàng)」が求められます。もちろん中國、アメリカ、日本も、それぞれにいい教育にむけて努力をしていますが、どうしても畫一的なものになる。異なる教育の背景、研究経験を持つ人たちを相補的に集約して「共創(chuàng)」していくことは必然だと思います。
個人による獨創(chuàng)は尊重されるべきだが、1人でできることは限られるということです。特に加速器の研究、宇宙天文學、ゲノムや生命科學のような大目標をかかげるビッグサイエンスは、もはや単獨國家では不可能で、大規(guī)模な國際共同研究が當たり前になっています。中規(guī)模、小規(guī)模研究においても共同は非常に有効です。したがって、日中は互いに敬意と信頼を寄せ合って、少なくとも基礎(chǔ)研究のレベルについては、より積極的に協(xié)力連攜すべきだろうと思います。
<中國の英知の幅に敬意>
――今年の6月末、習近平主席が11年ぶりに來日する予定です。野依先生は中國科學院の外國籍院士でもあり、習主席の來日にあたって思われること、また、中國科學院についてのアドバイスをお願いします。
野依:近代の科學技術(shù)を先導してきたのは、主に歐米諸國です。その結(jié)果、科學技術(shù)社會が、歐米先導の「英語の世紀」になっています。さらにこれからデジタル化が加わることによって、グローバルに価値観がさらに畫一化、規(guī)格化して極端な英語モノカルチャーになることを憂慮しています。
これは大問題で、世界の知的な基盤を非常に脆弱化していきます。なぜなら、未來の世界は本當に不確実性に満ちたものだからで、モノカルチャーでは何かが起こればすべてが一気に崩壊します??茖Wに國境はありませんから、一応世界標準の體制をつくる必要がありますが、同時に、東洋の特質(zhì)を生かした差異化をもって補完し、リスクに備えなければなりません。
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