【その他の寫真】

ピースボートは、同じ1983年に設(shè)立された非営利の國(guó)際交流団體（NGO）で、主にクルーズ旅行中の船內(nèi)企畫やこれらの企畫を支えるボランティア活動(dòng)のコーディネートを擔(dān)當(dāng)している。クルーズ旅行の企畫とその実施は株式會(huì)社ジャパングレイスに任せるという形で、珍しい二人三腳式の運(yùn)営體制によって維持されているクルージングだ。

昨年までの好景気に刺激され、これまでチャーター船である客船「オーシャンドリーム號(hào)」1隻で運(yùn)営してきたそのクルーズ事業(yè)は、2020年4月から同じくチャーター船である客船「ゼニス號(hào)」を新たに加え2隻體制に移ることになっていた。

2隻體制への移行は運(yùn)営する客船の數(shù)的変化だけではなく、質(zhì)的向上も意味している。1981年にピースボート1號(hào)船として就航したオーシャンドリーム號(hào)は、総トン數(shù)が3萬5265トン、全長(zhǎng)205メートル、乗客定員1422人で、クルーズ船としては古くて小さい方だ。昨年11月に接収したゼニス號(hào)は、本來は今年2月までに改裝を終え、4月に運(yùn)航に投入される予定だった。1992年にドイツの名門「マイヤー?ヴェルフト造船所」で建造された同船は、ロングクルーズのためのゆったりとした客室に加え、広々としたスパエリアや全船內(nèi)にインターネット（Wi-Fi）環(huán)境を整えるなど、近代的なサービスも充実して、ピースボート2號(hào)船になる予定だった。同船は総トン數(shù)4萬7413トン、全長(zhǎng)208メートルで、ピースボート1號(hào)船より一回りも大きい。だから、乗客定員は1828人と400人も多くなる。ピースボートクルーズ史上最大の客船なので、東京五輪期間中はホテル船として活用する企畫も上がったほど、運(yùn)営側(cè)が大きな期待を寄せていた。

新型コロナウイルス感染の爆発に伴い、ピースボート側(cè)も他のクルーズ會(huì)社と同様に危機(jī)的な局面に直面していた。一時(shí)、資金ショートの噂も出てきて、事業(yè)の継続が危ぶまれていた。7月までは、2隻體制による倍の資金圧力を受けたピースボート側(cè)にとって、まさに泣き面に蜂という狀態(tài)だった。

危機(jī)は「危険（ピンチ）」でもあると同時(shí)に、変革の「機(jī)會(huì)（チャンス）」にもなり得る。新型コロナ危機(jī)の先行きが見えない中、 大手クルーズ船企業(yè)は生き殘りをかけて一生懸命、危機(jī)対応策を講じている。豪華客船の売卻もその対応策の一つであろう。ピンチに苦しむ最中に、ピースボート側(cè)は、逆に業(yè)界のこうした動(dòng)向に新しいチャンスを見出した。40年近くクルーズ事業(yè)を推進(jìn)して相當(dāng)の人脈などを培ってきた。こうした資源を駆使して、今までは絶対考えられない安い金額で豪華客船を入手しようという無謀に見えた作戦を始めた。

■ジャパングレイスが驚きの情報(bào)を公開

8月21日、東京新聞夕刊1面トップに、「世界ぐるり　オンライン船旅　コロナ禍　ピースボートあす開催」という記事が大きく載った。このタイミングにこのような內(nèi)容の報(bào)道と紙面レイアウトを見れば、情報(bào)世界に敏感な方ならば、おそらくすでに何かを嗅ぎ出せただろうと思った。

1カ月後の9月19日、ピースボートのホームページは更新された。ジャパングレイスが「ピースボートクルーズが生まれ変わります。パシフィック?ワールド號(hào)のチャーターについて」というタイトルで、びっくりする內(nèi)容の情報(bào)を公開した。

「弊社では、かねてからのお客様の急増に対応すべく、今年4月よりオーシャンドリーム號(hào)とゼニス號(hào)との2隻體制での世界一周クルーズを計(jì)畫しておりましたが、誠(chéng)に殘念ながら新型コロナウイルスの影響により、本年のクルーズは催行が中止となりました」

このように事情を説明したあと、「そのため、この間、新時(shí)代に対応した新たなピースボートクルーズのスタイルを再構(gòu)築するため、事業(yè)計(jì)畫の見直しを行ってまいりました」と言って、日本のクルーズ業(yè)界を震撼させる作戦を次のように明らかにした。

「このたび、ピースボートクルーズ史上最大の客船であり、多くのバルコニーキャビンを備え、お客様や乗組員の物理的距離が十分に確保できる安心?安全な使用客船として、2021年4月の世界一周クルーズより、パシフィック?ワールド號(hào)（7萬7000トン、定員2419名、舊サン?プリンセス號(hào)）を新チャーター船とすることを発表させていただく運(yùn)びとなりました」