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日本の學(xué)校では、中國(guó)の地名をカタカナで覚えさせるのですね。日本人生徒が、中國(guó)の地名をカナ書(shū)きで覚えて、中國(guó)人に通じるのか。前に1回、試したことがあります。寫(xiě)真は成都雙流國(guó)際空港。
皆さんは「試験を受けるのに何の準(zhǔn)備もできていない。どうしよう」というタイプの夢(mèng)を見(jiàn)ることがあるでしょうか。私はあります。それも結(jié)構(gòu)、頻度が高い。嫌なものですねえ。
でも私は、人とは學(xué)ぶことが大好きな存在と信じています。新たな知識(shí)や方法を知ること、身に著けることが大好きな存在と思っています。でなければ、テレビの情報(bào)番組、はたまた探偵小説なんかの人気が続いていることが説明できない。嫌なのは、學(xué)びの結(jié)果を試されること、それが自分の運(yùn)命を大きく左右しかねないことなのですね。といっても、社會(huì)人になれば學(xué)生時(shí)代の試験どころじゃない試練が待ち構(gòu)えているわけですが。
國(guó)にとって、教育はとても大切な事業(yè)です。なにしろ、國(guó)民を「作る」仕事ですから。日本の場(chǎng)合、だいたい小學(xué)校から高校までは、政府文部省が教育の指針をしっかり作っている。政府が教育に干渉しすぎるとの批判が出ることがありますが、関與すること自體は當(dāng)然のことと言えるでしょう。
ただ、その方針について「なんじゃ、こりゃあ!?」と言いたいことも出てくる。私がこのところずっと気にしているのは世界地理の教育、さらに具體的に言えば「中國(guó)地理」です。
中國(guó)の地名をカタカナで覚えさせるのですね。日本人生徒が、中國(guó)の地名をカナ書(shū)きで覚えて、中國(guó)人に通じるのか。前に1回、試したことがあります。中國(guó)語(yǔ)を知らない日本人に、中學(xué)や高校の地理に出てくる中國(guó)の地名を読んでもらった。それを中國(guó)人に聞いて、どの地名か分かるかどうかを調(diào)べた。
実験を行ったのは、當(dāng)時(shí)働いていた編集室でです。本名はあえて伏せますが、日本人の同僚のO越さんに、カナ書(shū)きの中國(guó)地名を読んでいただいた。地名當(dāng)てに參加していただいたのは、中國(guó)人のお嬢さん3人ほど。日本語(yǔ)も達(dá)者なので、日本人の発音の癖もよくご存じで、日本語(yǔ)を知らない中國(guó)人よりも正答率は高くなると考えました。
それでも、正答率は低かった。たしか、3割ぐらい。日本ではどうして、中國(guó)人に通じない中國(guó)語(yǔ)地名を教えているのか。お嬢さんがたは、O越さんの発音を聞いて思案顔。ひとりが思いついた地名を挙げると、殘りのふたりも「そうよね、そうよね」と相づち。
當(dāng)たれば、全員がけらけらと大笑い。はずれてもキャーキャーと大はしゃぎ。ということで十二分に楽しめたわけではありますが、考えてしまいましたね。日本人が學(xué)校で覚えさせられる中國(guó)語(yǔ)地名を判別することは、中國(guó)人にとって「正解のなかなか出せないクイズ」みたいなもの。これ、教育方針としておかしくないのか。
この稿を書(shū)くに當(dāng)たり、高校生用の地図帳を確認(rèn)したのですが、多少の改善はあるようです。例えば四川省の成都。O越さんに読み上げていただいた時(shí)代には「チョンツー」と書(shū)いていた。今は「チョントゥー」です。ちなみに中國(guó)語(yǔ)のローマ字表記では「Chengdu」です。
いろいろ工夫したとしても、カナ書(shū)きはしょせん、無(wú)理が大きすぎるのですよ。中國(guó)語(yǔ)の発音は日本語(yǔ)よりも圧倒的に多いのですから。中國(guó)人にほとんど通じない中國(guó)の地名を、日本の子どもは學(xué)ぶよう強(qiáng)要されているわけです。どう考えても変だなあ。私は、中國(guó)語(yǔ)地名は漢字表記の日本語(yǔ)読みで教えるのが妥當(dāng)だと思っています。少なくとも、漢字で書(shū)けば通じるわけですからね。中國(guó)で使われている簡(jiǎn)體字(略字體)は日本語(yǔ)の新字體より省略の度合いが大きい場(chǎng)合が多いのですが、それでも通じやすい。
もちろん、カナ書(shū)きも教えておけば「日本語(yǔ)とは違う発音」と生徒に実感させる効用はある。でも、あくまでも補(bǔ)助にすべきと考えています。
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