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中國(guó)ビジネスを語(yǔ)る場(chǎng)合、中國(guó)の體制やその他の要因からくる「チャイナリスク」論がよく聞かれる。その際、「次はインドの時(shí)代だ」という聲がある。
ただ、現(xiàn)在のインドの市場(chǎng)は依然として國(guó)內(nèi)がメインで、輸出額はGDP総額の12%程度にすぎない。そのため、輸入代替戦略によって、自國(guó)での生産を促し、自國(guó)ブランドを強(qiáng)くしていくのは國(guó)情に合っている。かつての日本も自國(guó)産業(yè)の保護(hù)を重視し、全面的な対外開(kāi)放を行わなかった。中國(guó)の場(chǎng)合は、改革開(kāi)放前は國(guó)際環(huán)境の影響を受けて閉鎖的な自力更生路線を歩んでいたため、改革開(kāi)放後は「外資頼み」のような狀況になったが、現(xiàn)在は軌道修正されている。
「呉暁波チャンネル」記事は、「自國(guó)の製品が國(guó)內(nèi)需要を満たした後、貿(mào)易障壁を徐々に崩していき、輸出に弾みがついた時(shí)こそ、インドが本格的にテイクオフする時(shí)だ」と分析する。
インドは、輸入代替戦略によって、自國(guó)製造業(yè)を著々と発展させているが、問(wèn)題點(diǎn)もある。
1月1日に中國(guó)のネット上に「老讁仙」なる人物が発表した記事はインドが中國(guó)に代わって「世界の工場(chǎng)」になる上で直面する問(wèn)題として、次の四つの點(diǎn)を挙げている。
一つ目の理由は、インドへの投資は「掛け聲」だけで、実行されたものは少ないことだ。インドへの投資は有望だと言われているが、外國(guó)企業(yè)はどこまで本気か分からず、この10年、外國(guó)の直接投資はGDPの2%に過(guò)ぎないと記事は分析する。
二つ目の理由は、インドのインフラ整備は中國(guó)に比べてはるかに劣っていることだ。
中國(guó)のインフラ建設(shè)は、景気刺激策として行われ、過(guò)剰生産力を生み出すものというイメージがあるが、高速鉄道の発展ぶりを見(jiàn)れば分かるように、質(zhì)の良いものを生み出している。記事は、インドの製造業(yè)が現(xiàn)在の中國(guó)のレベルに達(dá)するにはまだ時(shí)間がかかるとしている。
三つ目の理由は、インドの製造業(yè)は中國(guó)ほど整っていないことだ。
「老讁仙」記事によると、中國(guó)は製品の製造に必要な原料をほぼすべて中國(guó)國(guó)內(nèi)で調(diào)達(dá)できる広範(fàn)なバリューチェーンの構(gòu)築に成功しており、中國(guó)は低コストで大量生産を可能にしている。それに対し、インドにはまだその能力がなく、10年かかっても難しい。
四つ目の理由は、インドの製造業(yè)が自社製品を無(wú)原則に保護(hù)し、外國(guó)製品の流入を制限したことだ。
インドが外國(guó)部品の関稅引き上げを強(qiáng)化したのは、企業(yè)が工場(chǎng)をインドに移転し、同國(guó)の國(guó)內(nèi)市場(chǎng)で材料を購(gòu)入するのを促すのが目的だった。ただ、多くの分野の先進(jìn)的な製品は、一般的に、世界で最も競(jìng)爭(zhēng)力のあるメーカーからの數(shù)百から數(shù)千の部品で構(gòu)成されている。インドがこうした部品に高い関稅を課すことは、現(xiàn)地への投資を目指す企業(yè)の投資意欲を削ぐことにもつながる。記事は、このやり方は、自國(guó)の立ち遅れた生産能力を保護(hù)し、外國(guó)製品を差別的に扱うため、中國(guó)ほど開(kāi)放的ではないとしている。
以上のような問(wèn)題はあるが、これは発展の途上で見(jiàn)られるもので、生産力の発展につれて、改善されていくと考えられる。また、中國(guó)は「スマートシテ?!埂弗攻蕞`トホーム」など、よりレベルの高い製品へのニーズがあり、製造業(yè)はより高度な製品を生み出す方向にあり、中國(guó)がよりレベルの高いものを製造し、インドがそれより1ランク落ちるものを作るようになることも考えられる。
ただ、インドには重要な生産要素の一つである資本が海外から流れており、それが経済発展を押し上げている。
ここ2年間のインド経済の発展は、主に外商投資(外國(guó)企業(yè)?外國(guó)人投資家による投資)の急増によるものだ。2021年、インドの外資吸収額は前年同期比76%増の836億ドルで、過(guò)去最高となった。
これらの資本は主にコンピューター、通信、自動(dòng)車、製薬などの新興産業(yè)に流入している。インドはここ數(shù)年で、1000億ドルの外商投資を誘致し、高速ネットワークの整備も加速されている。これにより、インドのネットユーザーが急増し、現(xiàn)在では7億人を超えている。インドのインターネット利用者は2025年に8億5000萬(wàn)人を突破すると予想されている。このことから、インターネット分野がインドの優(yōu)位性の一つになると考えられる。
中國(guó)もインターネット産業(yè)が発達(dá)しており、今後はその面でインドとの競(jìng)爭(zhēng)になるだろう。
前述の輸入代替戦略は「自力更生」のようなイメージがあるが、モディ政権は自國(guó)の製造業(yè)発展のためにさらなる政策を打ち出した。
2020年に、同政権は「生産連動(dòng)型インセンティブ(略稱PLI)」政策を打ち出した。インドは「輸入代替」に続いて、中國(guó)などへの依存度を減らすために、自國(guó)の製造業(yè)チャンピオンを育成しようとした。
PLI政策のもと、インド政府は自動(dòng)車、半導(dǎo)體、太陽(yáng)光発電、醫(yī)療機(jī)器など14の主要産業(yè)を支援するために260億ドルを拠出した。とくに電子部品と半導(dǎo)體の促進(jìn)に関するプランを打ち出し、半導(dǎo)體企業(yè)がインドで工場(chǎng)を建設(shè)するようにし、バリューチェーンに組み入れられ、さらに資本集約的な段階に入るようにした。
これを見(jiàn)ると分かるように、インドがとった政策は「自力更生」と言えるものだ。だが、中國(guó)がかつてとったそれとは少し違う。
中國(guó)の「自力更生」路線は冷戦という國(guó)際情勢(shì)の中で打ち出されたもので、他國(guó)に頼らずに自國(guó)の産業(yè)を自前で発展させていくというものだ。當(dāng)時(shí)の中國(guó)は発展途上國(guó)のレベルであったため、完全に自力で経済建設(shè)を行っても限界があった。當(dāng)時(shí)の中國(guó)の「自力更生」はイデオロギーが先行していたものだった。
以上の相違點(diǎn)があるが、中國(guó)とインドの「自力更生」は「比較的整った基礎(chǔ)工業(yè)システム」を有するという共通點(diǎn)もある。
中國(guó)は1950年代初めに、ソ連の援助で重工業(yè)の発展に力を入れた。50年代半ばに重工業(yè)偏重のソ連モデルが見(jiàn)直されたが、當(dāng)時(shí)築いた基礎(chǔ)工業(yè)システムは改革開(kāi)放期に労働集約型産業(yè)を急速に発展させる基盤(pán)となった。
インドも建國(guó)當(dāng)初はソ連の援助を受けて、比較的整った工業(yè)システムを構(gòu)築した。今日、インドの鉄鋼生産量は世界2位、自動(dòng)車生産量は世界4位、化學(xué)工業(yè)と醫(yī)薬品も世界的に有名だ。インドは工業(yè)システムの構(gòu)築に通じており、GDPに占める工業(yè)付加価値の割合が高くないが、中南米の早すぎる脫工業(yè)化の罠には陥らなかった。
重工業(yè)と資本集約型の基礎(chǔ)工業(yè)を発展させて、労働集約型の加工貿(mào)易を発展させ、ついにはハイテク分野も発展するという中國(guó)の発展パターンをインドも歩んでいると言える。
政府が強(qiáng)力なリーダーシップを発揮して経済発展を促すのは、東アジアに見(jiàn)られることで、「東アジアモデル」として知られている。日本にも、韓國(guó)にも同じような傾向が見(jiàn)られた。中國(guó)もまた然りである。
中國(guó)とインドについていえば、「東アジアモデル」に見(jiàn)られる面もあるが、市場(chǎng)経済を発展させる大國(guó)の発展パターンと見(jiàn)ることもできる。インドが中國(guó)に代わって「世界の工場(chǎng)」になるという見(jiàn)方も、発展パターンにある程度の共通性があるからだと筆者は考える。
■筆者プロフィール:吉田陽(yáng)介
1976年7月1日生まれ。福井県出身。2001年に福井県立大學(xué)大學(xué)院卒業(yè)後、北京に渡り、中國(guó)人民大學(xué)で中國(guó)語(yǔ)を一年學(xué)習(xí)。2002年から2006年まで同學(xué)國(guó)際関係學(xué)院博士課程で學(xué)ぶ。卒業(yè)後、日本語(yǔ)教師として北京の大學(xué)や語(yǔ)學(xué)學(xué)校で教鞭をとり、2012年から2019年まで中國(guó)共産黨の翻訳機(jī)関である中央編訳局で黨の指導(dǎo)者の著作などの翻訳に従事する。2019年9月より、フリーライターとして活動(dòng)。主に中國(guó)の政治や社會(huì)、中國(guó)人の習(xí)慣などについての評(píng)論を発表。代表作に「中國(guó)の『代行サービス』仰天事情、ゴミ分別?肥満?彼女追っかけまで代行?」、「中國(guó)でも『おひとりさま消費(fèi)』が過(guò)熱、若者が“愛(ài)”を信じなくなった理由」などがある。
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