砂糖輸入について関稅を優(yōu)遇される「割當(dāng)量」の70％は國(guó)営貿(mào)易分とされる。この70％を上記3社だけで獨(dú)占することになる。これまで発表があったのは「申請(qǐng)企業(yè)」のリストだが、國(guó)有企業(yè)は行政とのパイプを通じて、「事前に話(huà)ができていた」と考えるのが自然だ。

次に「非國(guó)営貿(mào)易」についての申請(qǐng)だが129社がひしめいている。さらに、再輸出を前提にする「非國(guó)営加工貿(mào)易」は266社だ?！阜菄?guó)営加工貿(mào)易」についての詳しい説明はないが、粗糖の形で輸入し精製糖に加工して輸出する業(yè)務(wù)を指すと思われる。

商務(wù)部が発表したセーフガードによる追加関稅だが、「割當(dāng)量」以外の砂糖輸入を?qū)澫螭摔工?。これまで「割?dāng)量」に対する関稅率とそうでない場(chǎng)合の格差は35ポイントだったが、セーフガードが発動(dòng)されたのでそれぞれの稅率は15％と95％となり、格差は80ポイントにまで拡大することになる。そして低稅率の恩恵を得るのは國(guó)有系の3社ということになる。

中國(guó)では國(guó)有企業(yè)、特に國(guó)有中央企業(yè)に対する各種優(yōu)遇が民間企業(yè)の成長(zhǎng)を阻害しているとの批判が多い。優(yōu)遇の具體例が示されることはあまりないが、砂糖輸入について見(jiàn)る限り、かなり露骨な優(yōu)遇策があると言える。

中國(guó)政府はこれまで、國(guó)有中央企業(yè)は國(guó)の経済や安全の基幹部分にかかわる業(yè)務(wù)を行う企業(yè)と説明してきた。また國(guó)有中央企業(yè)の総數(shù)も2003年の189社から16年12月の102社へと大幅に減らしてきた?，F(xiàn)在の國(guó)有中央企業(yè)の一覧を見(jiàn)ると、原子力、宇宙、航空、船舶、軍需、石油、電力、自動(dòng)車(chē)、鉄鋼、技術(shù)研究、穀物、塩などを主たる業(yè)務(wù)にする企業(yè)が並び、「基幹産業(yè)」関連という國(guó)側(cè)の言い分に合致している。

ただし、國(guó)有企業(yè)あるいは國(guó)有中央企業(yè)の數(shù)を減らしたと言っても中國(guó)商業(yè)対貿(mào)易総公司などで分かるように、國(guó)有中央企業(yè)の傘下企業(yè)になったという例も珍しくない。形式的には思い切った削減をしているが、実態(tài)はそれほどでもないとの批判も可能だ。

また、中糧集団は政府の食糧政策にも深くかかわっており、その意味では「國(guó)の安全の基幹部分」に関連する企業(yè)と言ってよいだろう。しかし砂糖の輸入事業(yè)が國(guó)家としての「基幹産業(yè)」とどこまで言えるかには疑問(wèn)が殘る。

國(guó)有企業(yè)側(cè)が既得権益を手放したくないとして動(dòng)くこと自體は自然だろう。一方の政府としては、経済全體の市場(chǎng)化率の向上を目指すと言いながらも、実現(xiàn)できていない面が大きいということになる。

■筆者プロフィール：如月隼人

日本では數(shù)學(xué)とその他の科學(xué)分野を勉強(qiáng)したが、何を考えたか北京に留學(xué)して民族音楽理論を?qū)煿ァＨ毡兢藨盲皮椁鲜长伽毪郡幛司幖浾撙蚣跇I(yè)とするようになり、ついのめりこむ。「中國(guó)の空気」を読者の皆様に感じていただきたいとの想いで、「爆発」、「それっ」などのシリーズ記事を執(zhí)筆。

■筆者プロフィール：如月隼人

1958年生まれ、東京出身。東京大學(xué)教養(yǎng)學(xué)部基礎(chǔ)科學(xué)科卒。日本では數(shù)學(xué)とその他の科學(xué)分野を勉強(qiáng)し、その後は北京に留學(xué)して民族音楽理論を?qū)煿ァＨ毡兢藨盲皮椁鲜长伽毪郡幛司幖浾撙蚣跇I(yè)とするようになり、ついのめりこむ。毎日せっせとインターネットで記事を発表する?！钢袊?guó)の空気」を読者の皆様に感じていただきたいとの想いで、「爆発」、「それっ」などのシリーズ記事を執(zhí)筆。中國(guó)については嫌悪でも惑溺でもなく、「言いたいことを言っておくのが自分にとっても相手にとっても結(jié)局は得」が信條。硬軟取り混ぜて幅広く情報(bào)を発信。

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