2025年4月23日、獨國際放送局ドイチェ?ヴェレの中國語版サイトは、ベトナム政府が違法な迂回（うかい）輸出の取り締まりを強化する計畫を立てていることが明らかになったと報じた。

記事は、英ロイターが入手したベトナム政府の文書によると、同國の工業(yè)貿(mào)易省が15日に米國などの貿(mào)易相手國に対する違法な貨物の迂回輸出を厳しく取り締まるよう指示したと紹介。同國政府は米國の関稅による緊張が高まる中、ベトナムを経由した違法な転送による貿(mào)易詐欺が増加し、米國からの関稅措置が一層厳しくなる可能性を懸念していると伝えた。

また、ベトナム政府は迂回輸出の出所について名指しはしていないものの、同國の輸入総額の40％近くを締めている中國を想定したものである可能性を指摘。米トランプ政権は今月はじめにベトナムに対して46％の相互関稅を課すと発表しており、現(xiàn)在は90日間の猶予期間中であるものの、中國などからの迂回輸出を食い止めなければ猶予期間終了後に高率の関稅が再適用されてベトナム経済に大打撃が及ぶとした。

さらに、ベトナム政府の動きで注目すべき點として、同省が指令を出したのが習近平（シー?ジンピン）中國國家主席によるベトナム訪問が終わった日であり、訪問期間中には原産地証明書の発行機関同士の協(xié)力強化に関する?yún)f(xié)定を含む多數(shù)の2國間協(xié)定への署名が行われていたことに言及。ベトナムはかねてから、中國から輸入した商品を國內(nèi)でほとんど加工しないまま「中國製」から「ベトナム製」へと原産地表示を変更し、米國に輸出して関稅を逃れる迂回輸出の疑いを持たれてきたことを伝えた。

記事は、數(shù)日前に米紙ウォール?ストリート?ジャーナルが米政府関係者の話として、米國が70以上の國との関稅交渉を通じて中國との経済?貿(mào)易関係を制限させ、中國経済に打撃を與え、中國の交渉カードを削ぐ戦略を取っていると報じたことを紹介。米國が各國に対して中國製品の経由輸送や、中國企業(yè)の誘致、中國製の安価な工業(yè)製品の輸入を制限するよう求めているとした。（編集?翻訳/川尻）