香港メディアの香港01は3日、中國(guó)の若者は「休みを取るのは恥ずかしい」という概念を打破できず、週末に24時(shí)間の「特殊兵」海外旅行に出掛けていると報(bào)じた。

中國(guó)では近年、ハードスケジュールの弾丸節(jié)約旅行をする人を表す「特殊兵（式旅行）」という言葉が旅行者の間でキーワードになっている。記事によると、週末の休みを利用した海外旅行、中には東京への「日帰り旅行」を敢行する人もいるという。

南京在住の「00後（2000年代生まれ）」のある女性は、勤務(wù)先の休みが週1日しかなく、休暇を取ると仕事量が倍増するため長(zhǎng)期休暇は取るのは難しかった。それでも、友人と24時(shí)間で南京－東京間を往復(fù)する旅行を計(jì)畫し、実行に移した。

2人は3月初めの金曜日の午後9時(shí)に南京を出発し、翌午前2時(shí)に飛行機(jī)に搭乗、午前6時(shí)には東京に到著した。成田空港を出るとすぐに淺草寺へ。計(jì)畫型人間の友人が、事前に行き先や支払い方法、撮影スポットなどを入念に調(diào)べていたという。ただ、弾丸旅行に予期せぬトラブルは付きもので、女性がどうしても行きたかった日本アニメにゆかりのあるラーメン店は満席で40分待ったため、次の銀座に行くスケジュールはキャンセルした。

予定変更はあったものの2人は東京旅行を満?jiǎn)?、土曜日の午?0時(shí)に帰路に就き、翌午前2時(shí)半に帰宅。女性は休む間もなく7時(shí)には仕事に向かった。合間に睡眠を取ったため疲れはそれほどなかったという。

旅行にかかった費(fèi)用はおよそ3300元（約6萬(wàn)6000円）で、航空券が1600元（約3萬(wàn)2000円）と半分を占めた。オフシーズンならさらに安く済んだという。女性の友人がこの東京日帰り旅行をVlogにまとめてSNSに投稿したところ、再生數(shù)は100萬(wàn)回を超え、多くのネットユーザーが同じような旅行に出掛けているという。

一方で、こうした旅行に否定的な意見もある。旅行ブロガーの「流浪魚乾」さんは「理解できない。平日は仕事でクタクタになるから週末はゆっくり休みたい」と語(yǔ)った?！?日間程度の旅行ではリラックスできない」「移動(dòng)疲れや高コストも気になる」という意見もあるようだ。ただそれでも、非日常を求めて「特殊兵式旅行」に出掛ける若者は後を絶たない。

専門家は「休暇を取ることが恥ずかしい」という意識(shí)と、週休1日制度が依然として一般的な中、「24時(shí)間の海外旅行」がある意味で現(xiàn)実逃避の自己調(diào)整手段になっていると指摘。數(shù)字の成長(zhǎng)だけを追い求める?yún)g調(diào)な日常の中にひと時(shí)の切れ目を作って予定を詰め込み、弾丸旅行に出掛けることが、自分が生きていることを再確認(rèn)する方法になっているという。（翻訳?編集/北田）