2025年4月3日、中國(guó)メディアの観察者網(wǎng)は「日本の水素はなぜ、わずか10年でリードする立場(chǎng)から後れを取る立場(chǎng)になったのか」と題した記事を掲載した。

記事はまず「電気自動(dòng)車(chē)（EV）の分野で中國(guó)が日本を圧倒していることは周知の事実だが、日本には自信を持つ技術(shù)があった。それが、かつて大きな期待を寄せられた水素燃料電池車(chē)（FCV）だ」とし、日本がかつて水素燃料電池車(chē)の技術(shù)と産業(yè)チェーンをほぼ獨(dú)占していたと紹介。それがわずか10年の間に中國(guó)が力をつけ、技術(shù)的には日本が依然として先行しているものの、市場(chǎng)規(guī)模や実用化の面では中國(guó)に大きく後れを取っているのが実情だと論じた。

また、その背景として、日本が2023年末時(shí)點(diǎn)で水素ステーションをわずか166か所しか建設(shè)できておらず、水素補(bǔ)給インフラが不十分であること、水素燃料電池車(chē)の普及を強(qiáng)引に進(jìn)め、消費(fèi)者にその負(fù)擔(dān)を押し付けようとした結(jié)果、市場(chǎng)からの厳しい反応に直面していることに言及。日本自動(dòng)車(chē)販売協(xié)會(huì)（JADA）のデータによれば、2024年の日本における水素燃料電池車(chē)の販売臺(tái)數(shù)はわずか697臺(tái)にとどまったと伝えた。

一方で、中國(guó)は電気自動(dòng)車(chē)（EV）では大容量のバッテリーが必要になってしまうバスやトラックなどの商用車(chē)で水素燃料電池車(chē)を先行導(dǎo)入する形で市場(chǎng)を開(kāi)拓しており、23年には中國(guó)の水素燃料電池車(chē)の販売臺(tái)數(shù)が世界全體の約40％を占める約5800臺(tái)にまで拡大したと紹介している。

記事はさらに、日本の水素燃料電池車(chē)の普及が進(jìn)まない最大の理由は、車(chē)両価格の高さと水素補(bǔ)給の難しさであるのに対し、中國(guó)政府は水素燃料電池トラックの購(gòu)入補(bǔ)助、加水素ステーションの建設(shè)補(bǔ)助、水素の価格補(bǔ)助、高速道路料金の免除など、包括的な支援策を打ち出していると指摘。その例として、通常価格が150萬(wàn)元（約3000萬(wàn)円）の49トン級(jí)水素燃料電池トラックが政府の補(bǔ)助により実質(zhì)価格が50萬(wàn)元（約1000萬(wàn)円）程度にまで抑えられていること、複數(shù)の地域で水素燃料トラックの高速道路通行料が免除されていることなどを挙げた。

このほか、水素のコスト高の大きな要因となる輸送と貯蔵の問(wèn)題についても、中國(guó)はアンモニアを水素キャリアとして活用したり、マグネシウムと反応させて水素を固體化貯蔵したりする低コストの技術(shù)開(kāi)発を推進(jìn)していると紹介。再生資源エネルギーの豊かな西部で水素を製造することでもコストが抑えられるとした。（編集?翻訳/川尻）