2025年3月29日、中國(guó)メディアの第一財(cái)経は、中國(guó)國(guó)際航空など中國(guó)の3大航空會(huì)社が2024年の通期決算でいずれも赤字となったことを報(bào)じた。

記事は、中國(guó)3大航空會(huì)社の昨年通期の業(yè)績(jī)について、中國(guó)南方航空が16億9600萬(wàn)元（約352億円）、中國(guó)國(guó)際航空は2億7300萬(wàn)元（約57億円）、中國(guó)東方航空は42億2600萬(wàn)元（約875億円）の赤字となり、3社の赤字額は約62億元（約1280億円）に上ると紹介。2023年通期よりも赤字額はそれぞれ縮小したものの黒字転換には至らなかったとした。赤字の要因については、3キャリアとも年間搭乗率が上昇したのに対して収益を示す指標(biāo)である旅客キロメートル當(dāng)たり収入が前年比10％以上低下したことなどを挙げ、旅客構(gòu)造が変化してレジャーや親族訪問(wèn)の旅客が増加し、ビジネス旅客が減少したことが「旅客増でも収益減」という現(xiàn)象を引き起こしたと考察した。

一方で、航空貨物會(huì)社や、南方航空傘下の廈門（アモイ）航空、東方航空傘下の中國(guó)聯(lián)合航空など一部の子會(huì)社が黒字を確保し、春秋航空や吉祥航空などの獨(dú)立系航空會(huì)社が業(yè)績(jī)未発表であるものの黒字を確保する見込みだと指摘。航空貨物會(huì)社は主に越境ECの活況により貨物運(yùn)賃が上昇して高収益を?qū)g現(xiàn)したと説明し、子會(huì)社や獨(dú)立系は効率的なコスト管理に加えて、國(guó)內(nèi)線や近距離の國(guó)際線を中心としており新型コロナからの利用回復(fù)が比較的速やかだったことを黒字確保の要因に挙げている。

そして、大手キャリアにとっては長(zhǎng)距離の國(guó)際線を多く抱えていることが業(yè)績(jī)回復(fù)を遅らせているもう一つの要因であると解説。大手キャリアは今年の黒字化に向けて國(guó)際線の回復(fù)が大きな鍵となり、各キャリアの運(yùn)営をサポートする中國(guó)民航局も年頭の「工作會(huì)議」にて「國(guó)際線の便數(shù)をコロナ禍前の90％以上に回復(fù)させるよう努める」との目標(biāo)を掲げたと紹介した。また、大手キャリアのやるべきこととして「體験経済」のトレンドに著目し、顧客の利用満足度を高めること、運(yùn)行効率とコスト管理を強(qiáng)化することを提起した。

さらに、民航局が航空輸送市場(chǎng)の需給分析を高度化してより精度の高い情報(bào)を各キャリアに提供する、航空運(yùn)賃の価格秩序を維持するための監(jiān)督管理を行う、各キャリアの特性に基づいた市場(chǎng)でのすみ分けを誘導(dǎo)するといった取り組みによってキャリアの業(yè)績(jī)回復(fù)や中國(guó)民間航空業(yè)界の秩序安定を図る方針を示していることを合わせて紹介した。（編集?翻訳/川尻）