北京日報など中國メディアによると、北京市では人々の移動が多くなる春節(jié)連休（舊正月連休、2025年は1月28日から2月4日）を控えて、電気自動車（EV）用の充電器が増設(shè)されている。今年は、遠隔操作により稼働する充電車も投入された。

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北京市とチベット自治區(qū)のラサ市を結(jié)ぶ京蔵高速道路の、北京市中心部から北西方向の郊外にある百葛サービスエリアにある充電ステーションは、EV充電の利用者が特に多い。通常は4臺の充電スタンドが稼働しており、同時に8臺のEVに対応できる。電力配送會社である國家電網(wǎng)傘下の北京市電力は春節(jié)期の利用者増加に対応するために、充電スタンド2臺を追加設(shè)置し、さらに遠隔操作で稼働する充電車１臺を配備した。百葛サービスエリアでは充電対応能力が通常時よりも25％向上したという。

また、高速道路の充電ステーションでは、「周辺推奨充電ステーション」の案內(nèi)を表示し、充電待ちの車両を周辺の空いているサービスエリアに誘導(dǎo)することで、充電待ちの混雑を緩和している。

北京市電力が高速道路の充電ステーションに充電車を配備したのは初めてだ。この充電車は北京市電力職員の操作により、充電が必要な車両の隣まで移動し、EV側(cè)が充電器を引き抜いて車両の充電口に差し込んだあとに、充電車に表示されているQRコードをスキャンしてログインし、充電モードを選択することで充電を開始する。60キロワットの直流急速充電機能により、電力量殘存量が5％だったEVの充電量を、約30分には50％程度にまで回復(fù)させることができるという。

北京市電力はこの充電車を、北京市と黒竜江省ハルビン市を結(jié)ぶ京哈高速道路の、北京市東郊外にある田家府サービスエリアにも1臺配備した。今回の高速道路での充電車2臺投入は、試験的な取り組みとされる。

北京市電力は北京市內(nèi)の高速道路サービスエリア22カ所に、充電スタンド126臺を常設(shè)しているが、春節(jié)期間中には直流充電スタンド9臺を臨時増設(shè)した。高速道路以外にも交通の要所5カ所、重點観光區(qū)では61カ所、市內(nèi)の大型商業(yè)施設(shè)では13カ所、スキーなどのウインタースポーツ施設(shè)では5カ所に充電ステーションを追加し、市內(nèi)合計で充電ステーション108カ所の充電スタンド1833臺を稼働狀態(tài)にしたという。

國家電網(wǎng)北京電力はEV利用者に対して、車両の使用狀況を考えて事前に充電計畫を立てるよう呼びかけている。出発前に「e充電」アプリにログインすれば、充電ステーション狀況に基づいて充電ルートを計畫することができるという。（翻訳?編集/如月隼人）