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「染司よしおか」は東大寺のお水取りの染め和紙の仕事のほか、薬師寺の「花會(huì)式」で使われる染め和紙、石清水八幡宮の供花神石清水八幡宮の供花神饌など厳かな社寺の三本柱を天平時(shí)代の色彩植物染で再現(xiàn)している。
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昔ながらのたたずまいの工房にお邪魔すると、60年近くこの場(chǎng)を擔(dān)う熟練の染師と6代當(dāng)主の吉岡更紗氏が仕事をしていた。更紗氏は紅花で作った赤の泥を薄めたものを刷毛に含ませ、和紙の上をすーっと上下に動(dòng)かして染めていた?!腹し郡蠚r時(shí)記のように進(jìn)み、常に慌ただしく1年が過ぎます」と語る。
年が明けると、奈良の東大寺二月堂で行われる修二會(huì)(お水取り)秘仏十一面観音に捧げる椿の造花の染色作業(yè)が始まる。その行法は752年に始まり、今日まで1回たりとも休まず行われている。
「伝統(tǒng)的な行事に関わる仕事はやめるわけにはいきません」。社寺からの依頼は緊張感を保ちながら先人の殘した手技を尊ぶ仕事だ。紅花から色を汲み出して染める。それは現(xiàn)代の私たちが忘れかけている色ではないか。日本の色を極める更紗氏の人生に敬服した。
このように、「染司よしおか」は東大寺のお水取りの染め和紙の仕事のほか、薬師寺の「花會(huì)式」で使われる染め和紙、石清水八幡宮の供花神石清水八幡宮の供花神饌など厳かな社寺の三本柱を天平時(shí)代の色彩植物染で再現(xiàn)している。
東大寺に納める椿の花びらは紅花で染められるため、その工程はおよそ1年の時(shí)を要する。紅花は三重県伊賀市で貴重に育てられ、7月頭ごろに咲いたら摘む。とげがあるので手が痛くなる。それをむしろに広げて乾燥すれば赤くなってくる?!袱趣皮饷坤筏ご护椁筏ど铣訾护皮馔松筏浃工い韦t花なんです。萬葉集の歌からもわかります」〈くれなゐはうつろふものそつるはみのなれにしきぬになほしかめやも〉『萬葉集』(巻十八)
花びらは渇いてもすぐに染料にはできない?!负渭t花といわれ、昔から寒ければ寒いほど、きれいに色が出るのです」と話す。同じ頃、紅花を輝かせるのに欠かせない烏梅造りも行う。10月に稲ワラを大量に燃やして灰を作るのは紅花から色を抽出させる液を作るためだ。そして、貴重な紅花から取った泥狀のものを水で薄め、刷毛に含ませ塗っていく。白い和紙に赤をひいては干し、またひいては干して染めてを繰り返し60枚を染める。なんて手間のかかる作業(yè)なのだろう?!附衲辘?回塗りました」と更紗氏。それにしても、出來上がった紙は深い赤の色を湛えている。
1.東大寺の修二會(huì)期間中、二月堂本堂の十一面観音菩薩へ供えられる椿の造花。紅やクチナシで染めた和紙を納める。
2.乾燥させた紅花の花びらから色素を抽出する?;à证狞S色の色素を水の中でもみ洗いして流し、アルカリ性の灰汁(あく)や酸性の米酢を加えるなどして赤の濃度を上げていく。
3.この工程を數(shù)日間にわたって何度も繰り返し、縦49センチ、橫39センチの和紙に5、6回重ね塗りする。
更紗氏のところには最近、建築系の仕事依頼が多い。「ホテルの演出に日本の色を表わしてほしい」、外國人がトランジットに使う空港に「日本の美しい色を」と、冬春?夏秋と入れ替えられる情景を大空間で演出してほしいなど。お客さんからはどのシーズンも楽しめる構(gòu)成だと好評(píng)だ。例えば、糸を染めて組ひもにしたもので虹を表わし、「色の雨」が落ち、ガラスの花も咲くようなインスタレーション。実は、植物染めの染織家とうたわれているが、更紗氏はさまざまなチャレンジを重ねる。
かつて、先代がイギリスの「ヴィクトリア&アルバートミュージアム」に染司よしおかが作った「日本の色」を納めたが、英國が日本の色に見初めたように、世界からも熱い視線が注がれている。
よしおかの伝統(tǒng)はモダンと相性がいいのではないか。ローカルに根ざしていながら、グローバルな展開に未來が感じられる。染織仕事はさまざまな可能性がある。
紅花はもともと、シルクロードを東に進(jìn)み、中國に行き日本にも伝わったといわれており、三重県伊賀市辺りが一番良く育つ場(chǎng)所だ。しかし、現(xiàn)在は収穫できて10~20キロだそう。前述した東大寺に納める椿の造り花用の和紙は1枚濃い色にするには、1キロ使う計(jì)算。60枚納めるとしたら諸々考えても最低100キロくらい必要なので、80キロくらいは中國産の紅花を輸入している?!父哔Fな色はおのずと貴重な色」と更紗氏。
また、いろいろな染色方法が、日本で発明されたわけではなく、中國で発明され、染色の技術(shù)からいえばすでに2000年以上も前に確立している。エジプト、インド、中國にしても高度な染色技術(shù)を持っていたし、中國で発達(dá)した染色技術(shù)がシルクロードを通り伝わっている?!讣t花は3世紀(jì)ごろに日本でも育てられるようになったのではないかといわれていますが、実は中國を通じて伝わりました。漢方薬も、中國が一番多いですね。染色に使う人はあまりいませんが。それにしても、あれだけの紅花の量を調(diào)達(dá)できるのでありがたいのです」。
四季それぞれに移り変わる自然の美しい色彩を身近に引き寄せてくれるのが、「染司よしおか 京都店」だ。植物染めの魅力は化學(xué)染料と違い、肌に優(yōu)しくなじむ。
?植物染めといったら、くすんだ色かと思う人も多いのですが、なんでこんなに艶やかで鮮やかな色が出せるのだろうかと感動(dòng)に変わります」と更紗氏。それは、いい材料で手間をかけて染めていくからだ。
色、布、デザインの全てが合わさって、天然素材の持つ美しさが最大限に引き出される。生絹のストールは季節(jié)の移り変わりを細(xì)やかに表現(xiàn)でき、透明感と華やかさを演出する。ファッションにもインテリアとしても存在感があるだろう。
社寺の仕事がめまぐるしく回るなか、更紗氏は商品を作る染めも行い、展覧會(huì)の準(zhǔn)備や商品開発、注文品の相談で多忙を極める。それでもお店にも出ているそうだ。これまでの先達(dá)が刻まれてきた歴史を受け継いだ6代目が新しいやり方で時(shí)代の扉を開けている。(提供/日中文化交流誌「和華」?編集/藤井)
【吉岡更紗氏プロフィール】
「染司よしおか」6代目當(dāng)主。服飾デザイン會(huì)社勤務(wù)を経て愛媛のシルク博物館で染織の學(xué)びを経て、2008年より200年以上続く染色工房「染司よしおか」で染織作品の制作を始める。2019年に父?吉岡幸雄氏の急逝を受け6代目當(dāng)主を務(wù)める。
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