2024年10月10日、日本華僑報(bào)網(wǎng)は、自民黨総裁選で石破茂氏が勝利し新首相に就任した背景には「安倍路線」調(diào)整の必要があるとする文章を掲載した。

文章は、先月27日の自民黨総裁選で石破氏が勝利し、今月1日の臨時(shí)國會で102代首相に指名されたと紹介。ほぼ同じ時(shí)期の先月23日には最大野黨の立憲民主黨でも代表選が行われ、野田佳彥元首相が勝利したと伝えた。そして、石破氏、野田氏の2人がいずれも1957年生まれの実力派であるほか、野田氏は2012年の総選挙で慘敗して政権を失い8年に及ぶ「安倍晉三時(shí)代」を招き、石破氏も長期の安倍政権において「冷や飯」を食わされ続けてきたということで、いずれも安倍氏の前で挫折を経験したという共通項(xiàng)も持っていると指摘?！?2年の月日が流れ、この2人が日本の政治舞臺の真ん中に戻ってきたというのは、安倍氏が刺殺されるという突発的な要素によるだけでなく、歴史的な必然でもあるのだ」との見方を示した。

その上で、石破氏と野田氏が「復(fù)活」した背景としてまず「日本の國家路線を調(diào)整する必要に迫られた」ことがあるとし、現(xiàn)実主義路線の集大成として日米同盟を重視し、日米中の「二等辺三角形」の関係を歪ませた安倍氏に対し、石破氏は理想主義に近い主張を掲げてバランス外交の必要性を認(rèn)識しており、野田氏も同様の姿勢を示していると分析した。

次に、2人が與黨?筆頭野黨のトップに就いた要因として「黨內(nèi)問題を克服する必要性」を挙げた。自民黨は派閥體制による裏金スキャンダルで支持率が大きく下がっており、石破氏によって派閥政治と金権政治との決別を?qū)g現(xiàn)し、新しい自民黨の姿を見せることが期待されているとし、立憲民主黨については自民黨內(nèi)の組織體制が動揺する中で政権奪還のチャンスを迎えているにもかかわらず黨內(nèi)の統(tǒng)制が取れない狀態(tài)であり、首相の経験を持つ野田氏を中心に一丸となって次の総選挙に備えることが求められていたと伝えた。

さらに、石破氏、野田氏の主張に日本國民が期待を寄せていることも2人が勝利した要因であるとし、鳥取県出身で地方創(chuàng)生を掲げる石破氏、農(nóng)村出身であり、毎日のように街頭で演説を行ってきた「野黨內(nèi)で最も市民に近い政治家」の野田氏それぞれに対し、東京の一極集中、地方との格差拡大を食い止めることが期待されていると論じた。また、國際情勢が緊迫化し、日本の安全保障に対する懸念が高まる中で、「軍事通」として知られ防衛(wèi)相経験者でもある石破氏と、父親が自衛(wèi)官を務(wù)めた経歴を持ち、安保意識が強(qiáng)い野田氏には安保面でも市民から期待が寄せられているとした。

文章は「國政、政黨、個(gè)人、いずれの面から見ても2人の當(dāng)選は『天の時(shí)、地の利、人の和』と言え、日本の國家路線を調(diào)整する必要性とも合致している」と総括するとともに、野田氏が早稲田大學(xué)政経學(xué)部卒、石破氏が慶応義塾大學(xué)法學(xué)部卒であることにも言及。永遠(yuǎn)のライバルと稱される「私學(xué)の雄」出身の2人が未來の日本の政治を賭けて対決する様子は十分に見応えがあるとした。（編集?翻訳/川尻）