長(zhǎng)い地球進(jìn)化の過(guò)程で、生命がどのようにして単純なものから複雑なものへと進(jìn)化してきたかは、科學(xué)者にとって探求すべき大きな疑問(wèn)でありつづけてきました。中國(guó)科學(xué)院南京地質(zhì)古生物研究所の「地球生命システムの初期進(jìn)化」研究チームは最近になり、中國(guó)華北地方の燕山地域で見(jiàn)つかった15億6000萬(wàn)年前の「円盤狀化石」に対して行った総合的な研究で、難解なものとして知られているこの化石が、これまで考えられていた多細(xì)胞真核生物ではなく、微生物の群生であることを突き止めました。

この発見(jiàn)は、先カンブリア時(shí)代の古代化石を研究する上で重要な新しい視點(diǎn)を提供するものです。関連する研究成果は最近になり、國(guó)際學(xué)術(shù)誌『ジャーナル?オブ?ザ?ジオロジカル?ソサイエティー』に掲載されました。

この研究に參加した中國(guó)科學(xué)院南京地質(zhì)古生物研究所の陳凱博士は、「先カンブリア時(shí)代の円盤狀化石は、地球の初期の地層に広く存在する太古の化石の大きなグループだ。形は単純で、たいていは円形か楕円形をしており、長(zhǎng)さはわずか數(shù)ミリのものもあれば、數(shù)センチのものもあり、卵ほどの大きさの場(chǎng)合もある」と紹介しました?？茖W(xué)者はこれまで、個(gè)別の化石の微細(xì)構(gòu)造と內(nèi)部組成から、大まかな判斷として、「多細(xì)胞真核生物ではないか」と考えていました。今回の研究チームは、中國(guó)の15億6000萬(wàn)年前の燕山地域の地層から出土した466個(gè)の円盤狀化石について、形態(tài)測(cè)定、顕微鏡観察、鉱物組成分析を行いました。その結(jié)果、化石の內(nèi)部に細(xì)胞構(gòu)造は見(jiàn)られず、苦灰石、粘土鉱物、有機(jī)物などの明暗が異なる層が交互に重なっていることが分かりました。これらの特徴から、早期の円盤狀化石は多細(xì)胞生物の個(gè)體ではなく、一種または多種の微生物とその細(xì)胞外基質(zhì)の集合體、つまり生物學(xué)で言う微生物膜であることが示されていました。このような微生物膜は、地球の歴史の初期に広く分布していた可能性があり、生存により適した微小環(huán)境を微生物に提供し、極限環(huán)境での生存を助けたと考えられます。また、現(xiàn)代の微生物研究でも珍しいものではなく、円形や枝狀など規(guī)則的な形態(tài)を持つさまざまなマクロ構(gòu)造を形成するとのことです。

陳博士は、「今回の研究は、これらの古代の化石に関するこれまでの誤解を修正するだけでなく、より重要なこととして、先カンブリア時(shí)代の生命の形式に対する理解に新たな視點(diǎn)を提供するものだ」と説明しました。（提供/CRI）