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観光はまさしく日中両國の民間交流を促進(jìn)する重要なチャンネルと位置付けられる。寫真は「ツーリズムEXPO ジャパン2022」。
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日本と中國は地理的に近く、文化的な交流も深い。新型コロナウイルス感染癥の世界大流行が起こる前の2019年は、日中両國の雙方向の人民交流の規(guī)模は拡大していた。観光はまさしく日中両國の民間交流を促進(jìn)する重要なチャンネルと位置付けられる。近年、新型コロナウイルス感染癥の影響で観光交流は大きな打撃を受けたが、アフターコロナでは日中間の交流は徐々に復(fù)活することが見込まれる。今回は中國駐東京観光代表処首席代表の歐陽安氏に今後の日中間観光交流についての考えと展望を伺った。
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■中國における外國人を呼び込むための國策にはどのようなものがありますか?
中國は常に國際社會との観光交流?協(xié)力を重視しています。2022年1月に國務(wù)院が発表した「第14次五カ年計畫文化?観光発展計畫」には、2025年までに旅行業(yè)界のレベルを絶えず発展させ、現(xiàn)代観光システムをより健全かつ有効的で高品質(zhì)、柔軟で豊富な供給を?qū)g現(xiàn)し、より多くの観光客のニーズを満たしていくことが記されています。中國國內(nèi)の旅行を発展させていくと同時に、インバウンド?アウトバウンド観光を秩序を持って推進(jìn)し、中國旅行の國際的影響力、競爭力を強(qiáng)めていき、旅行強(qiáng)國建設(shè)に向けて大きく発展していきたいと考えています。またこの発展計畫では、正しく段階的にインバウンド観光を促進(jìn)させ、アウトバウンド観光に関しても著実に発展させ、香港?マカオ?臺灣地區(qū)との協(xié)力を強(qiáng)化し、観光に関する國際協(xié)力を深めていくとの方針が示されています。中國は文化の多様性と社會的価値の相互尊重を基礎(chǔ)とした主要國間の観光協(xié)力の強(qiáng)化と観光市場、商品、情報、サービス基準(zhǔn)に関する近隣諸國との交流を推進(jìn)するため、われわれのような中國駐海外観光代表処は海外に事務(wù)所を設(shè)け、中國の悠久で獨(dú)特な文化や豊かな観光資源を広めるために日々動いています。
■中國駐東京観光代表処の主な業(yè)務(wù)について教えてください。
當(dāng)代表処は1981年に中國文化観光部(元中國國家観光局)が日中間の文化と観光交流と協(xié)力のために東京の常設(shè)事務(wù)所として設(shè)立したものです。日本との観光交流、メディア取材協(xié)力や中國への取材招聘などのFAM(視察)ツアー企畫、日本人向けの各種中國プロモーション資料の提供、中國各省?自治區(qū)?直轄市と協(xié)力して行うプロモーション活動の実施、日本の観光業(yè)界関係者の招聘による中國観光旅程の開発、旅行市場の調(diào)査などを行っています。
2022年には合計で25回イベントを企畫?參加しました。主催イベントとしては「美しい中國-日本のキャンパスへ行こう」旅行推進(jìn)會、「中日青少年修學(xué)旅行説明會」、「中國シルクロード旅行説明會」、「中國世界遺産旅行説明會」などがあります。また、日本各地で開催される旅行EXPOや中國文化を発信するイベントにも出展し、東京で開催された「ツーリズムEXPOジャパン2022」、北海道で開催された「世界の旅フェスタ」、橫浜で開催された「お城EXPO2022」などにも參加しました。2023年には「氷雪の中國」、「中國教育旅行説明會」を主催し、「第17回名古屋中國春節(jié)祭」、「上野パンダ春節(jié)祭」にも參加しました。
また、日本の方々に訪中旅行をしてもらえるよう、広告やSNSなどのニューメディアを活用し、中國の豊かな歴史や獨(dú)特の文化?観光資源を、オンライン?オフラインを通して発信?紹介しています。自分の目で実際の中國を見てほしいと思います。
■日中間の人的交流や往來數(shù)はどのように評価されますか?
新型コロナウイルス感染癥流行前の2019年には、日本を訪れた中國人の數(shù)は1000萬人近くに達(dá)しました。これはもちろん日中間の地理的?文化的な近さ、そして日本の高品質(zhì)で人文的な観光環(huán)境、観光支援サービスおよび日本政府が観光に向けて実施している積極的な取り組みなどが要因に挙げられます。一方、中國文化と観光部の発表によると、2019年の訪中日本人旅行者數(shù)は約268萬人でした。訪中日本人旅行者數(shù)は、2007年の398萬人をピークに、2013年以降は250萬人前後で安定しています。
日中間の往來者數(shù)は合計で1200萬人以上と非常に多く、両國の人的交流が活発に行われていることを示しています。一方、中國を訪れる日本人が少ない理由はさまざまでしょうが、本來中國と日本では人口が10倍以上違うので、単純に観光客の數(shù)で比較する必要はないと思います。最近の中國では観光インフラやサービスが大幅に改善され、中國の各地方政府が海外からの観光客を誘致するため、さまざまな優(yōu)遇政策を?qū)毪筏皮い蓼?。アフターコロナでは両國の観光往來がより促進(jìn)されることが期待されており、観光業(yè)の將來は非常に有望であると考えています。
■海外からの観光客誘致に向けたインバウンド推進(jìn)について、日本から見習(xí)うべき點(diǎn)は何だと思われますか?
日本の國策である「観光立國」が提言された後、日本政府は毎年數(shù)多くの関連する優(yōu)遇政策を?qū)毪?、全都道府県を巻き込みながら、観光インフラやサービスの充実に一丸となって取り組んでいます。このように、政府から地方自治體まで一貫して「観光立國」の國策や取り組みを徹底している點(diǎn)に関しては、私は見習(xí)うべきだと考えます。例えば、インフラサービスの充実という點(diǎn)では、國が都道府県に補(bǔ)助金を出すだけでなく、企業(yè)や個人に直接補(bǔ)助金を出すことで、より多くの人を動員することができます。新型コロナウイルス流行後、外國人のインバウンド観光が困難になると、政府は観光活性化のために「Go To トラベル」、「全國旅行支援」などの政策を?qū)毪贰⒆試瘠温眯肖蛲茒Xしました。これらの取り組みを通して、日本國內(nèi)の旅行業(yè)界は迅速に回復(fù)し、活気を取り戻すことができたと思います。
■アフターコロナでは、日中の観光はどのように発展していくと予想されますか?
新型コロナウイルス感染癥における水際対策が緩和され、日本は2022年10月に入國制限を解除、中國は2023年1月初旬から徐々に出入國旅行の再開を始めました。中國と日本においては、これからの出入國を含む観光業(yè)は引き続き成長していくと考えています。コロナ禍において旅行業(yè)界でも多くの最新観光形態(tài)が生まれ、人々の観光に対する意識も変化しています。テーマ旅行、個人旅行、家族旅行、ディープ旅行などが今後の観光トレンドになることが予測されており、旅行會社もこれまでの観光モデルに固執(zhí)しているだけでは、多様化する顧客ニーズに応えることは難しいかもしれません。私たち代表処も、時代の変化に合わせて、新たな観光広報のあり方を模索していこうと考えています。
■日中間の青少年交流を促進(jìn)するために、中國駐東京観光代表処が行っている取り組みについて教えてください。
中國は一貫して日中両國の青少年交流を重要視しています。青少年は國や民族の希望であり、両國関係の未來と友好の使命を擔(dān)う貴重な人材です。新型コロナウイルス感染癥流行前は、日中両國の青少年研修旅行や訪問団が數(shù)多く組織されており、これらのツアーや訪問を通して、青少年の相互理解を効果的に促進(jìn)しました。日本の若者が參加した中國研修旅行や訪中団では、萬里の長城や紫禁城、兵馬俑などの観光名所を訪問して、中國の素晴らしい古代文化や悠久の歴史を?qū)Wんでもらうだけでなく、近年はファーウェイやアリババ、テンセントなどのハイテク企業(yè)の訪問や、中國の高速鉄道に乗車することで発展著しい現(xiàn)代中國の姿を見てもらうようアレンジしています。
私たち代表処も日本國內(nèi)で日中両國の青少年を?qū)澫螭趣筏骏ぅ佶螗趣颏い膜螽嫟筏皮い蓼?。例えば?022年6月、日中國交正?;?0周年を記念して、山梨県甲斐市で「2022年美麗郷村?中日青少年ファンラン大會」を開催しました。「マラソン+旅行+文化體験」をテーマに企畫した本イベントでは、地元山梨県の高校生や留學(xué)生など100人以上が參加し、緑あふれる山道を走りながら、相互理解、友好関係を深めました。
2022年12月には、日本の青少年を?qū)澫螭趣筏坑Q光促進(jìn)イベント「美しい中國-日本のキャンパスへ行こう」も開催しました。このイベントも日中青少年の相互交流を発展させるための新しい模索と試みでした。中國の豊かな文化、観光資源と成長著しい中國の経済発展を、寫真や動畫などを通して參加した日本の青少年にPRしました。対面會場以外にも、(ウェブ會議ソフトの)ズームでも同時配信を行い、合計で400人以上の方が本イベントに參加しました。多くの學(xué)生からは「將來中國を訪問したい、留學(xué)したい」などの聲も聞きました。今後は日本の大學(xué)や専門學(xué)校にも數(shù)多く出向き、青少年を?qū)澫螭趣筏坑Q光プロモーション活動を行う予定です。
このような活動を通じて、日本の若者が中國を知る機(jī)會を増やし、中國への関心と興味を高め、リアルな中國を感じてもらえればと思います。青少年の心に日中友好の種をまき、日中友好の旗印が代々受け継がれていくことを切に願っています。(提供/日中文化交流誌「和華」?編集/藤井)
【歐陽安氏プロフィール】
1975年生まれ、江西省出身。2001年に中國文化部(現(xiàn)?中國文化観光部)入省。中國駐日本國大使館文化部で2度の勤務(wù)経験あり。22年3月に中國駐東京観光代表処首席代表に就任。
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