中國メディアの上海法治報(bào)は28日、「死因は謎？」と題し、上海市で交通事故の後に死亡した女性をめぐる奇妙な事件があったことを伝えた。

記事によると、昨年9月14日午後9時(shí)過ぎ、上海市奉賢區(qū)で交通事故があったとの通報(bào)があった。通報(bào)したのはライドシェアの車の運(yùn)転手で、逆走してきた黒い車にぶつかられたと説明した。運(yùn)転手に大きなけがはなかったものの、ライドシェアの車に乗っていた乗客3人が重軽傷を負(fù)った。

3人は親族で、體調(diào)不良になった高齢女性の李（リー）さんに、李さんのいとこの女性と李さんの義理の娘の2人が付き添って病院に行くところだった。事故後、警察と救急がすぐに現(xiàn)場に駆け付けた。李さんのけがの程度は比較的軽かったため、まず他の2人が優(yōu)先的に病院に搬送された。

事故は黒い車のドライバーの呉（ウー）容疑者の飲酒運(yùn)転?逆走が原因と判明し、呉容疑者は危険運(yùn)転容疑で地元警察に拘束された。

その後、警察が病院に負(fù)傷者の容體について問い合わせたところ、李さんが翌15日午前2時(shí)に死亡したことが判明した。李さんは14日10時(shí)17分に病院に運(yùn)ばれ、その時(shí)には目立った癥狀はなかったという。しかし、それから1時(shí)間ほどした後、李さんは突然昏睡（こんすい）狀態(tài)に陥り、2時(shí)間余りの処置のかいなく、死亡したという。

さらに奇妙なことに、李さんの死亡が確認(rèn)されると、家族は李さんの死亡を「すんなり」受け入れ、すぐに遺體を運(yùn)び出し、1000キロ以上離れた山西省の実家まで運(yùn)んだ。李さんの息子はこの行動について、後に警察に「故郷の風(fēng)習(xí)のため」などと説明したという。

李さんの処置をした醫(yī)師によると、事故後に行った検査で李さんが末期の肺がんなどを患っていたことが判明した。しかし、死因が詳しく特定されるまもなく家族によって遺體が持ち去られたため、警察は法醫(yī)學(xué)者や鑑定士らを連れてすぐに山西省に向かい、現(xiàn)地で死因の鑑定が行われたという。

その結(jié)果、大動脈から出血し、心臓の圧迫を引き起こして死亡したと診斷された。きっかけは事故だったものの、もともと有していた疾病の影響もあったと判斷され、呉容疑者には「相応の賠償責(zé)任」が負(fù)わされることになったという。（翻訳?編集/北田）