東京?羽田空港で2日に発生した航空機(jī)衝突事故で、日本航空の旅客機(jī)に乗っていた乗員乗客379人が無(wú)事生還したことについて、中國(guó)メディアの紅星新聞は10日、「運(yùn)だったのか、それとも“教科書(shū)式避難”が奏功したのか」との記事を掲載した。

記事は事故について、「著陸した日本航空のエアバスA350－900が海上保安庁の航空機(jī)と衝突し出火、幸いにも旅客機(jī)の乗員乗客379人は出火から約18分以內(nèi)に全員が安全に避難を完了していた」と説明。8日には事故によって閉鎖されていたC滑走路の使用が再開(kāi)されたことを伝えた。

そして、「今回の航空事故は広く注目を集め、一部では避難開(kāi)始までに時(shí)間がかかり、全員が無(wú)事に避難できたのは運(yùn)が良かったとの指摘がある一方、今回の避難誘導(dǎo)は“教科書(shū)的”と言えるほど啓発的意義のあるものだったとの見(jiàn)方もある」と紹介?！敢?guī)定では客室乗務(wù)員はコックピットからの指示でドアを開(kāi)かなければならないが、今回の事故ではシステム故障により意思疎通ができない狀況だったため客室乗務(wù)員が自らの判斷で後方のドアを開(kāi)けて乗客を避難させた。この方法は適切だったのだろうか」とし、中國(guó)の専門家の見(jiàn)解を伝えた。

ベテランパイロットの陳建國(guó)（チェン?ジエングオ）氏は、「航空各社によって規(guī)定は異なる」と前置きしつつ、「例えば30秒あるいは60秒、パイロットと連絡(luò)が取れない狀況においては、チーフパーサーが緊急避難が必要かどうかを判斷しなければならない。これは非常に難しく、重要なポイントでもある」と指摘?！?0秒ないし60秒待つ理由は、パイロットらは狀況チェックや緊急対応の必要がある場(chǎng)合があり、その間、連絡(luò)できない可能性があるからだ。乗務(wù)員が自ら避難を決定するのは、內(nèi)部の連絡(luò)システム、あるいはコックピット自體がすでに機(jī)能していない時(shí)だ」と解説した。

同じくパイロットである邱（チウ）氏は「民間航空の規(guī)定では90秒の黃金ルールがある。それは、避難を決定してから90秒で全員の避難を完了させなければならないというもの?？褪襾\務(wù)員は特殊な狀況下では避難を決定する権利があるが、通常はコックピットの許可を得なければならず、ベストなのはコックピットの指示を受けてから行動(dòng)すること。しかし、機(jī)長(zhǎng)らはエンジンを停止させるなどやらなければならないことがある場(chǎng)合もある。日本航空の乗務(wù)員らは煙が充満し、コックピットと連絡(luò)が取れない狀況下で速やかに避難を誘導(dǎo)した。素晴らしかったと思う」と稱賛した。

陳氏は「客室乗務(wù)員は自らの狀況確認(rèn)のみで的確に判斷して3つのドアのみを開(kāi)けた。これは最も重要な要素の一つ。避難するか否か、どのドアから避難するかの判斷は、內(nèi)部の連絡(luò)システムが作動(dòng)していない狀況下では直ちに行うことができない。映像を見(jiàn)る限り5分余りがかかったようだが、やみくもに非常扉を開(kāi)けると2次被害につながる可能性がある」と指摘した。

緊急時(shí)には客室內(nèi)の秩序を保つことも重要だ。客室乗務(wù)員として10年勤務(wù)する?yún)遥ēΙ`）さんは「乗客も乗務(wù)員も、緊急事態(tài)を前にすると恐怖が生じる。日本航空の乗務(wù)員は冷靜で秩序ある行動(dòng)によって乗客全員の生命の安全を保証した。最適解だった」と稱賛した。陳氏も「客室內(nèi)でパニックが生じていれば乗務(wù)員間で効率的な情報(bào)伝達(dá)ができなかっただろう。避難時(shí)にも乗務(wù)員は荷物を持たないよう呼び掛けており、乗務(wù)員としての専門性および乗客の安全と迅速な避難を最大限に保証していることが現(xiàn)れている」と評(píng)した。

また、機(jī)長(zhǎng)が最後に避難したことについて陳氏は「機(jī)長(zhǎng)は最終的な責(zé)任者としての職務(wù)を全うした」と述べ、「私としては、機(jī)長(zhǎng)や乗務(wù)員、秩序を保った乗客らに稱賛を贈(zèng)りたい」と語(yǔ)った。

中國(guó)情報(bào)協(xié)會(huì)常務(wù)理事で國(guó)研新経済研究院創(chuàng)設(shè)院長(zhǎng)の朱克力（ジュウ?カーリー）氏は「今回の事故では、航空事故救援における専門的な訓(xùn)練と経験の蓄積が十分に體現(xiàn)された」とし、「負(fù)傷者に対する救助隊(duì)員の細(xì)やかな配慮や、複雑な環(huán)境下で冷靜さと専門性を保った姿勢(shì)は、學(xué)び、參考にすべきものだ」とたたえた。

今回の事故で機(jī)體が全焼する前に全員が避難できたことは運(yùn)が良かったという聲も出ているというが、陳氏は「連絡(luò)システムが作動(dòng)せず、コックピットからの指示もなく、避難するドアをすぐには決定できないという狀況を総合的に見(jiàn)ると、私は仮に同じ狀況に直面したとして、完璧に未來(lái)を予測(cè)して意思決定はできないと感じた。そのため、當(dāng)時(shí)の乗客、乗務(wù)員、機(jī)長(zhǎng)は十分に素晴らしかった」と語(yǔ)った。（翻訳?編集/北田）