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香港誌の亜洲週刊は、計畫がいったんは中止されたマレーシア首都のクアラルンプールとシンガポールを結(jié)ぶ高速鉄道の計畫再開を求める記事を発表した。寫真はクアラルンプールの様子。
マレーシア首都のクアラルンプールとシンガポールを結(jié)ぶクアラルンプール-シンガポール高速鉄道の建設計畫は、過去10年間あまり「行きつ戻りつ」を繰り返してきた。主な原因は、計畫が前進しはじめても、マレーシア側(cè)が投入費用の莫大さなどを理由に、計畫からの撤退を発表する狀況が繰り返されたからだった。しかし香港誌の亜洲週刊はこのほど、同高速鉄道路線の建設については狀況が整いつつあると論じ、かつ、早期に実現(xiàn)すべきだと主張する記事を発表した。以下は、同記事に若干の情報を追加するなどで再構(gòu)成したものだ。
マレーシアは連邦制の立憲民主主義國家だ。政治上の最高指導者は首相だが、元首は國王だ。その國王は、各州のスルタン(君主)の互選により決められて任期は5年という、世界でも珍しい選出制度を採用している。國王や各州の君主に政治上の権力はないが、州や國の統(tǒng)合のシンボルであり、発言や意向には一定の影響力がある。特にこの1月に國王に就任するジョホール州のスルタンのイブラヒム殿下は、「やるべきことはやる」との考え方が強いとみられている。また、マレーシアの王族はここ數(shù)年の政治の混沌で、政局を安定させる役割をある程度果たしてきたことからも、現(xiàn)アンワル政権は、國王の考えをより尊重するとみられている。
そのイブラヒム殿下は、シンガポール紙のストレーツ?タイムズの取材に対して、「クアラルンプール-シンガポール高速鉄道道計畫の再開の推進に力を入れる」と述べた。
マレーシアとシンガポールの両國は2013年に初めて高速鉄道計畫を発表したが、マレーシアの政権の交代や政局の混亂が発生した。政権ごとに高速鉄道に対する見解が異なり、高速鉄道計畫は18年と20年に2度遅延し、21年にシンガポール側(cè)が中止を発表した。マレーシアははシンガポール側(cè)に賠償を求めた。
アンワル氏が22年に首相に就任して「団結(jié)政府」を成立させて以降、マレーシアの政局は安定し始めた。マレーシア政府は、自らは出資せず、民間が自ら資金を投じて高速鉄道を建設すべきと主張するようになった。民間にとっても、極めて大きな負擔になることは同様だ。
それでも高速鉄道のプロジェクトはビジネス界の支持を得ており、マレーシア當局によると、中國、日本、韓國、歐州、マレーシア企業(yè)など、世界各地から30社以上の企業(yè)が參加に関心を示しているという。高速鉄道計畫については、1月15日にヒアリング書を完成させた後、計畫書の募集手続きを開始する予定だ。必要な資金額が膨大なため、マレーシアと中國が共同建設することを提案するシンクタンクもある。
クアラルンプールとシンガポール間は人の往來が密で、旅客機の便數(shù)は世界で最も密集した路線である上に、車やバスで行き來する人も非常に多い。高速鉄道には市場のニーズがあり、高速鉄道の駅が開設されれば地元の経済発展にもつながるため、できるだけ早く進めて人々に恩恵をもたらすべきだ。
イブラヒム陛下が言及された「フォレストシティー」とは、中國企業(yè)の碧桂園とマレーシア企業(yè)がシンガポールに隣接する地域で共同開発した大型不動産開発プロジェクトだ。中國人が主な販売対象とされていたが中國政府による資金流出制限などにより、同プロジェクトの販売は大打撃を受け、現(xiàn)狀は「ゴーストシティー」のような狀況だ。
アンワル首相は23年11月に「フォレストシティー」を金融特區(qū)に指定すると発表し、このプロジェクトの起死回生に役立つことを期待してと表明したが、その後は関連する発表が行われていない。イブラヒム陛下はストレーツ?タイムズの取材に対して、高速鉄道について「必ず、『フォレストシティー』を経由させねばならない」として、路線変更により「フォレストシティー」の問題解決につなげることができるとの考えを示した。(翻訳?編集/如月隼人)
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