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歐米では中國を研究する學(xué)問分野が伝統(tǒng)的に“ Sinology (シノロジー)”などと呼ばれてきた。しかし現(xiàn)在、この言葉は使われなくなりつつある。なぜなのか。
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英語では中國を研究する學(xué)問分野が伝統(tǒng)的に“ Sinology (シノロジー)”と呼ばれてきた。歐州のその他の言語も同系統(tǒng)の言葉を使ってきた。この言葉は現(xiàn)在の日本では中國學(xué)、中國では「漢學(xué)(ハンシュエ)」と呼ばれている。しかし現(xiàn)在、“ Sinology ”系統(tǒng)の言葉は使われなくなりつつある。なぜなのか。北京外國語大學(xué)中華文化國際伝播研究院院長の張朝意教授は、このほど中國メディアの中國新聞社の取材に応じて、そのあたりの事情を説明した。以下は張教授言葉に若干の説明內(nèi)容を追加するなどで再構(gòu)成したものだ。なお本稿では、中國を研究する學(xué)問分野の伝統(tǒng)的な呼稱として「漢學(xué)」を用いる。
【その他の寫真】
最も早い時期に中國を研究した西洋人としては、マテオ?リッチ(1552-1610年)などが知られる。彼らは宣教師として漢學(xué)を研究した。彼らが中國に対する見方はたいていの場合、「奇怪な國」だった。東洋に中國のような國があり、「神不在の國」でありながら、人々は幸せそうに生きていたからだ。彼らは明代に編まれた、孔子や孟子、老子、荘子などの言葉を集めた格言集の「明心寶鑑」や、儒教の経典を翻訳して西洋に紹介した。「宣教師研究者」の本質(zhì)的な目的は、「新人宣教師に中國語を教える」「西洋の精神修行の観點から儒教の経典を読むこと」だった。
19世紀(jì)になると、さらに多くの西洋の思想家が中國に関心を持つようにあり、中國の伝統(tǒng)文化と古代思想への理解を深めた。研究目的がキリスト教の布教に役立てるためから、純粋に文化や思想への関心に変わった。初期の漢學(xué)研究における変化だった。
今日の漢學(xué)の狀況は二つの面から見なければならない。まず、われわれは外國人學(xué)者の漢學(xué)研究だけに注目してならない。現(xiàn)在は中國國內(nèi)でも漢學(xué)の研究は非常に人気がある。また、中國では外國語や外國文化を?qū)Wんだ上で、異文化研究に取り組む人が非常に多くなった。多くの研究者は外國語のレベルが高く、外國人學(xué)者の數(shù)百年にわたる研究の蓄積に目を通した上で、改めて中國を見る。この作業(yè)は非常に興味深いものだ。かつては中國人による中國研究と西洋人による漢學(xué)の間には溝があった?,F(xiàn)在では、中國の新しいタイプの研究者が間接的に「世界の中國學(xué)」の形成を推進(jìn)していると言える。
次に、中國國外の漢學(xué)の狀況を見ると、一部の人は今も従來型の研究対象、すなわち諸子百家など伝統(tǒng)思想を中心に研究している。しかし現(xiàn)代中國の研究する人が増えた。彼らの多くはシンクタンクなどを拠點にして、現(xiàn)代中國の政治、経済、法律などをウオッチングしている。このような人々の數(shù)と影響力はすでに、伝統(tǒng)的な漢學(xué)研究者をはるかに超えた。
中國を?qū)澫螭趣工胙芯糠忠挨尉t稱として、従來からの「漢學(xué)」ではなく“ China Studies(中國學(xué))”の語を使う人が増えていることには、このような背景がある。つまり「漢學(xué)」では古いタイプの研究の印象がつきまとうので、「漢學(xué)」は従來型の研究の名稱として、「漢學(xué)」と新しいタイプの研究を含めた総稱としては「中國學(xué)」を使うべきだという考え方だ。中には、「中國學(xué)の名稱は米國人が言い出したものだ」として嫌がる昔気質(zhì)の研究者もいる。しかし私は「中國學(xué)」の呼稱は學(xué)界の変化に対応するものなので、定著すると思っている。
もう一つの変化としては、中國研究に取り組む外國人研究者が中國人研究者の意見を「よく聴く」ようになったことがある。海外の研究者は文化関連を研究する中國人だけとではなく、さまざまな學(xué)術(shù)分野の中國人専門家と直接に交流するようになった。例えば気候問題や政治についてだ。そのような外國人研究者は「中國學(xué)の専門家」ではなく、「中國の気候の専門家」、「中國経済の専門家」と呼ぶべきだ。彼ら自身もそのように呼ばれたがるようになった。もしかしたら外國人研究者の脳內(nèi)では、「中國學(xué)」という呼稱ですら、聖書を片手に中國にやってきたかつての宣教師研究者のイメージを感じてしまうのかもしれない。
多くの外國人研究者が、漢學(xué)から中國學(xué)への用語の変化の背景には、中國の國力の拡充や世界への影響力の拡大があると考える。より多くの海外の學(xué)者が自ら中國を研究し、中國人研究者と対話していることは、世界が中國を研究する必要がさらに高まったことを物語っている。別の側(cè)面から見れば、外國人は中國學(xué)者の國際的視野と國際的表現(xiàn)力を大幅に向上させ、現(xiàn)代中國と世界の対話を促し、中國と外國文明の交流と相互參照を促進(jìn)している。これは中國の學(xué)界にとっても中國にとっても意義深いことだ。
私は、海外の多くの分野の中國研究者が中國を深く理解するにつれ、さらに多くの人が異なる側(cè)面から中華文明の偉大さを理解していることに気づいた。彼らの多くは中國の社會統(tǒng)治を肯定しし、中國の経済発展に期待している。
中國に対する批判的な視線があってもかまわない。いかなる文化、いかなる文明も、異なる立場からの視線にさらされねばならない。
カナダ人の著名な研究者であるロジャー?T?エイムズ氏は數(shù)十年前に、疑問を抱いて中國に來たが、中國の大學(xué)で長年にわたり自らとは母語や文化の背景が違う大勢の學(xué)生を指導(dǎo)した。これらの若者は中國學(xué)の世界的な発展に際立った貢獻(xiàn)をするようになった。
私は、中國人研究者と外國人研究者が共同で、中國文化の現(xiàn)代的価値と世界的意義を世界に示していきたいと考えている。われわれにはその責(zé)任がある。多くの西洋人は中國文化を世界史の中に位置づけてきた。例えば漢代の深くて広い文化や世界に評価されるべき唐代の文化だ。しかしこれらは過去のことだ。今の中國人は、中國文化に自信を持っている。この自信はどこから來ているのか。中華文化は世界に何を示せるのか。中國文化についてのこのような自己認(rèn)識は、中國人研究者と外國人研究者の異なる視點を通じて説明する必要がある。(構(gòu)成 / 如月隼人)
赤阪清隆
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