〈新時代の新疆ウイグル自治區(qū)5〉鉄道開通で大飛躍始まるルオチェン?チエモー?ミンフゥン?ホータン

小島康譽    2023年11月3日(金) 22時10分

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新疆全図に、右よりルオチェン(若羌県)?チエモー(且末県)?ミンフゥン(民豊県)?ホータン(和田地區(qū))の行政區(qū)域をパソコン上で強調(diào)。

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新疆の南部に広がるタクラマカン沙漠は実に広い。古より「死の海」と恐れられてきた。往來も困難で、人が生活するのは容易ではない。タクラマカン沙漠は南新疆の発展の足かせとなっていた。沙漠北縁に所在するコルラから鉄道は西へ順次延長され、アクス?カシュ?ホータンまで営業(yè)していた。またコルラから南方ルオチェンを通り、青海?チベットなどへの路線も営業(yè)していた。沙漠南縁のルオチェン(若羌)?チエモー(且末)?ミンフゥン(民豊)?ホータン(和田)の間は結(jié)ばれておらず、新疆の南東部の発展は遅々としていた。

その他の寫真

この間を結(jié)ぶ「和若鉄路」が昨年6月に開通し、タクラマカン沙漠一周鉄路2712kmが完成した。これにより沿線都市の大飛躍が始まった。タクラマカン沙漠は「希望の海」となった。以下は一周鉄路を利用して視察した順に各都市の印象など。

◆樓蘭の美女が招くルオチェン:若羌は巴音郭楞蒙古自治州(巴州)の南東部にあり、北はトルファン?ハミ、東は甘粛?青海省、南は西蔵自治區(qū)に接している?!赴椭荬蜗M先羟激摔ⅳ辍工妊预铯欷毪瑜Δ税椭葑畲螭蚊娣e(江蘇?浙江省計とほぼ同じ)。人口約8萬、石油?カリウム肥料など産出し、農(nóng)業(yè)では「ナツメ」に注力。有名な「樓蘭遺跡」があり、出土したミイラ「樓蘭の美女」像を中心とした公園や「樓蘭博物館」などが知られている。筆者は30年ほど昔、樓蘭遺跡參観時に訪れたが、街の整備が進(jìn)み樹木が増えていた。

「私はルオチェンで貴方を待つ」、美女は樓蘭仏塔を向いている

ナツメ農(nóng)場で働く人々の家は豪華な二階建て

◆玉で売り出すチエモー:且末は巴州の南部にあり、北はウェリ?アクス、東はルオチェン、西はミンフゥン、南は西蔵自治區(qū)に接している。人口約10萬。これまでは南新疆の過疎的小都市だったが、沙漠一周鉄路開通の経済効果を最も受ける都市となった。南方の崑崙山脈からハッパなどで取出される「山料玉」の大半がホータンへ運ばれ「ホータン玉」の名で知られていたが、今後は「且末玉」としてPRすると副書記、玉探しイベント計畫などを熱っぽく語った。石油?天然ガス探査も精力的に行われている。新疆40年の筆者も初訪問。

踴って歓迎してくれたウイグル幼女、6歳で確かな中國語

玉石街の一角、コロナ禍で閉店した店も多い

◆818精神で躍動するミンフゥン:民豊は和田地區(qū)の東端にあり、北はアクス、東はチエモー、西はユテン、南は西蔵自治區(qū)に接している。人口約4萬。今も舊名の尼雅(ニヤ)と呼ぶ人も多い。沙漠乾燥地帯で最大の課題である水不足を解消するため崑崙山脈の氷河からの水を活用するダム建設(shè)が1966年8月18日に開始され、71年8月18日に完成、818工程と稱されている。水不足を解消した「818精神」は今も人々の力となっている。日中隊が「五星出東方利中國」錦を発掘したニヤ遺跡は町から約120km北方の大沙漠に所在。

ミンフゥン発展の原動力となった818ダム

無料オートキャンプ場を利用し2カ月旅行中の江蘇省の人

◆熱気あふれる玉都ホータン:民豊をふくむ和田は北はアクス、西はカシュ、南は西蔵自治區(qū)とカシミールに接している。和田地區(qū)人口は約250萬。古來より西域南道の宿場として栄えた。石炭?石油?銅?綿花?小麥?観光産業(yè)が盛ん。崑崙を源とする白玉河と黒玉河を流れ下る「ホータン玉」は有名で中國歴代の皇帝が寵愛し、今も珍重されている?!赣褡埂赣癍t」「玉石混合」「完璧」などに「玉」の字が。2020年に新しい和田博物館が竣工し、筆者が2005年に寄贈した和田博物館はメディアセンターとして使用されている。

「ヨートカン故城劇場」での華やかなショー、題材は「桑種西漸伝説」とか

和田博物館ロビーに我々日中調(diào)査隊発掘の「五星出東方利中國」錦がデカデカと、ビックリ&感謝

サプライズ:ルオチェンへ出発する前日、コルラで女性が「小島先生ですね」と話しかけてきた。「報道で新疆へ來られていることを知った。30數(shù)年前にコルラ近くのパルンタイで、父親と一緒に會った」とスマホに保存している寫真を見せてくれた。確かに筆者が寫っていた。微かに記憶の糸を手繰った。両親はすでに他界し、妹と頑張っていると。コルラ政府の歓迎夕食會で、親を想う歌を涙うかべて中國語とモンゴル語で唄ってくれた。全員が感謝を込めて拍手した。

■筆者プロフィール:小島康譽


浄土宗僧侶?佛教大學(xué)內(nèi)ニヤ遺跡學(xué)術(shù)研究機構(gòu)代表?新疆ウイグル自治區(qū)政府文化顧問。1982年から新疆を150回以上訪問し、多民族諸氏と各種國際協(xié)力を?qū)g施中の日中理解実踐家。
ブログ「國獻(xiàn)男子ほんわか日記」
<新疆は良いところ>小島康譽 挨拶―<新疆是個好地方>
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小島康譽氏コラム

※本コラムは筆者の個人的見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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