上海市で9月7?9日、世界最大規(guī)模のフィンテック展示會「2023外灘大會」が開かれた。大會では6G、ペット生體認証システム、脳生體認証システム、無人セキュリティー、AI脳ラーニング、ブロックチェーントレーサビリティー、デジタルヒューマン、仮想空間などさまざまな分野の「黒科技（ブラックテクノロジー）」が競い合うように展示された。近い將來われわれの日常生活に登場するテクノロジーもきっと多いことだろう。

生體認証は指紋、顔から「脳のシワ」の時代に

スマートフォンやドアロック、そして新型コロナによって各地に設(shè)置された體溫測定カメラなど、日常生活において指紋認証、顔認識は今や當(dāng)たり前の存在になった。しかし生體認証技術(shù)はさらに進化を続けており、脳のシワによって個人を識別する技術(shù)の開発が進んでいるというから驚きだ。同大會では世界初の脳のシワによる生體認証裝置の體験ブースを設(shè)置。特別なヘッドギアを著用すると、裝置が脳のシワの形狀を記録し、これにより生體認識を行うことができるようになるとのことで、これからはもう「顔を整形したら顔認証が通らないかも知れない」という心配も不要になるかもしれない。

ペットの生體認証技術(shù)も進化

顔認証技術(shù)は今や人間だけを?qū)澫螭摔筏郡猡韦扦悉胜胜?、ペットの情報を管理するための認証技術(shù)も開発された。AIカメラに愛犬の顔を映すと、品種、年齢、サイズ、體型データ、清潔度、気分度などのデータがディスプレーに表示される。動物病院で診察を受ける際に顔認証によって簡単にデータのやり取りが可能になるのだ。また、従來はペット保険金を請求する際にペットの正面、橫顔、手術(shù)中の寫真を提出する必要があるなど、かなり面倒な手続きが必要だったが、ペットの顔認証システムを?qū)毪工毪长趣鞘志Aきが簡略化される。また、AI診療システムをペット醫(yī)療に導(dǎo)入することで、実際に病院に行って診察を受ける前に畫像や映像を通じて想定される病気と治療方法、治療に必要な費用などを知ることもできるようになる。飼い主にとってもありがたいシステムであると同時に、獣醫(yī)にとっても診療業(yè)務(wù)の負擔(dān)軽減につながる。

浙江省杭州市では2021年に飼い犬の登録システムに鼻紋認識技術(shù)を?qū)毪筏俊＝翊髸握故兢扦稀副羌y認証技術(shù)」が「生體情報認識システム」にアップグレードされ、身元と健康狀態(tài)をより正確に記録できるようになった?，F(xiàn)在は主に犬を?qū)澫螭趣筏空J証システムの開発が進んでいるが、將來的にはさらに多くの動物の認証ができるようになり、各個體が獨立したアイデンティティーを持つようになるかもしれない。

心拍で認証する決済サービスも

ファーウェイ（華為技術(shù)）のスマートウォッチを身につけると心拍によって本人確認が行われ、ウォッチをタグに觸れるだけで決済が完了する。これはファーウェイとアリババが共同開発した「支付芯」システムによるものだ。「支付芯」は、主要な決済機能をハードウェアのセキュリティーチップ內(nèi)に組み込むことで、ユーザーの資産、データ、プライバシーセキュリティーを守ろうというもの。アリペイのアカウントとひもづけすることで、チップを內(nèi)蔵したウェアラブルデバイスを使って簡単かつ安全に決済できるようになる。脈拍は人によってペースが異なるだけでなく、強さや波形もそれぞれ異なる。本人以外がスマートウォッチを使って決済しようとしても、心拍のデータが一致しないために使えないというわけだ。激しい運動や病気などで心拍のペースや強さが変化した時にも機能するのかという點が気になるところではある。

次々に新しい技術(shù)が披露されるのはとてもワクワクする。新技術(shù)が導(dǎo)入される前に克服すべき課題や、導(dǎo)入によってこれまで存在しなかった問題や憂慮が出てくるという側(cè)面もあるが、さまざまな問題を乗り越えてわれわれの生活をより豊かにしてくれると信じたい。（提供/フライメディア）