東京電力が24日、福島第一原発の処理水の海洋放出を開(kāi)始し、中國(guó)の強(qiáng)い反発を招いた。 改善が期待されていた日中関係は再び悪化の一途をたどっている。そんな中、中國(guó)?蘇州大學(xué)の王殳凹博士（38）から私に、トリチウム分離技術(shù)の実用化を加速し、環(huán)境保護(hù)と日中関係改善に資するべきだという提案があった。

王博士は放射線醫(yī)學(xué)の専門家で、彼が率いる研究チームは2018年からトリチウム分離に取り組み、成果を上げている?！弗去辚隶Ε啶纤纫惑w化しているため、現(xiàn)在の技術(shù)では分離が難しい」というのが通説だったので、當(dāng)初は懐疑的だった。 しかし、関連資料を読んで、真摯な対応が必要だと感じた。

東京電力のホームページを見(jiàn)てみると、王博士のチームの研究成果は確かに選ばれている。東京電力は2021年5月、國(guó)內(nèi)外からトリチウム分離技術(shù)の公募を行った。王博士のチームはそれに応募し、一次評(píng)価と二次評(píng)価をパスし、2023年3月に日本で行われたフィージビリティスタディに參加している。計(jì)124の研究チームが応募し、7チーム（日本2、中國(guó)2、カナダ2、スペイン1）が殘り、王博士のチームはそのうちの一つだ。

東京電力の段取りでは、次のステップは小規(guī)模実証試験で、その後は実証試験と進(jìn)むが、正確な時(shí)期はまだ明らかになっていない。王博士は、現(xiàn)在の進(jìn)捗ペースは遅すぎると考えている。2022年8月の時(shí)點(diǎn)ですでに実用化を達(dá)成しており、現(xiàn)在は年間処理能力10トンの施設(shè)の開(kāi)発に成功している。次は年間1000トンの処理能力を持つ大型施設(shè)を開(kāi)発する予定だ。一刻も早く問(wèn)題を解決するために、日中両國(guó)は協(xié)力して福島に大型施設(shè)を建設(shè)すべきだと、王博士は熱っぽく語(yǔ)る。

日本政府の現(xiàn)在の計(jì)畫では、処理水は今後30年にわたって海に放出される。しかし、王博士の研究チームの技術(shù)では、この問(wèn)題は10年以內(nèi)に解決される可能性がある?，F(xiàn)在、蓄積されている処理水は134萬(wàn)トンで、もし年間15萬(wàn)トンの処理能力を持つ施設(shè)が建設(shè)されれば、問(wèn)題は約10年で解決することになる。

王博士によると、この技術(shù)で浄化された処理水中のトリチウムは約100Bq/Lまで減少し、99．9％のトリチウムが廃液として現(xiàn)在の1000分の1（廃液貯槽の容積に相當(dāng)）に濃縮されるという。

王博士のチームの分離技術(shù)はかなり成熟しており、東京電力もそれを評(píng)価しているにもかかわらず、なぜ採(cǎi)用が遅れ、代わりに処理水の海洋放出にこだわるのだろうか？すでに海洋放出を決定し、かなりの時(shí)間と資金を投じて「ALPS処理水希釈放出設(shè)備及び関連施設(shè)の設(shè)置工事」を行った無(wú)駄遣いへの批判を恐れたのだろうか？もしそうだとしたら、一抹の不安を感じる。

いずれにせよ、今必要なのは後ろ向きではなく、前向きの科學(xué)技術(shù)だ。日中両國(guó)は協(xié)力を強(qiáng)化し、力を合わせて人類が直面しているトリチウム分離の難題を解決するべきだ。私はここに日中両國(guó)政府および社會(huì)の各界に強(qiáng)く呼びかけたい。処理水の海洋放出という難題を確実に解決し、人類に幸せをもたらすために、王博士のチームの研究成果の実用化を加速させよう！

■筆者プロフィール：凌星光

1933年生まれ、福井県立大學(xué)名譽(yù)教授。1952年一橋大學(xué)経済學(xué)部、1953年上海財(cái)経學(xué)院（現(xiàn)大學(xué)）國(guó)民経済計(jì)畫學(xué)部、1971年河北大學(xué)外國(guó)語(yǔ)學(xué)部教師、1978年中國(guó)社會(huì)科學(xué)院世界経済政治研究所、1990年金沢大學(xué)経済學(xué)部、1992年福井県立大學(xué)経済學(xué)部教授などを歴任。