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中國の新エネルギー車業(yè)界は昨年、爆発的に成長したが、2023年に入り、早くも自然淘汰の段階に入った。寫真はBYDの「元PLUS」。
中國の新エネルギー車(EV車、燃料電池車、PHEV)業(yè)界は昨年、爆発的に成長したが、2023年に入り、早くも自然淘汰の段階に入った。ダイナミックに排除されていく。直近のニュースからトピックを取り上げてみよう。
■業(yè)界構(gòu)造…新規(guī)參入続く
新エネルギー車業(yè)界はおおむね次のように分類できる。
第2グループは新規(guī)設(shè)立の「造車新勢(shì)力」。小鵬汽車、蔚來汽車、理想汽車、哪吒汽車、零跑汽車など。
第3グループは國有、民営の従來型自動(dòng)車メーカー。広州汽車、上海汽車、第一汽車、長安汽車、長城汽車、東風(fēng)汽車は國有、吉利汽車、奇瑞汽車、江淮汽車は民営(BYDも本來はここ)。
第4グループは他業(yè)種からの新規(guī)參入組。賽力斯(セレス)、恒大汽車など。
さらに新車未発売の企業(yè)がある。第2グループではバイトン(拜騰)、第4グループではシャオミの小米汽車が有名だ。
■2023年の販売実績…第1、第3グループが健闘
今年1~5月の新エネルギー車販売実績は以下の通り。
1位 BYD 100萬2000臺(tái) 97.7%増
2位 テスラ 38萬3000臺(tái) 77.4%増
3位 上海汽車 28萬臺(tái) 6.8%減
4位 広州汽車 18萬5000臺(tái) 113.4%増
5位 東風(fēng)汽車 13萬7000臺(tái) 1.5%増
6位 長安汽車 13萬7000臺(tái) 93.7%増
7位 吉利汽車 11萬9000臺(tái) 49.1%増
8位 理想汽車 10萬7000臺(tái) 124.9%増
9位 第一汽車 8萬3000臺(tái) 100.6%増
10位 長城汽車 6萬5000臺(tái) 30.5%増
第1、第3グループが健闘し、第2グループは理想汽車のみランクイン、他社は苦戦を強(qiáng)いられている。
■バイトンは破産申請(qǐng)
バイトンを運(yùn)営する南京知行新能源汽車技術(shù)開発が6月中旬に破産申請(qǐng)をした。2017年に設(shè)立し、スマートカーや自動(dòng)運(yùn)転車の開発を指向した。第一汽車、百度、蘇寧、CATL、BOSCHなどと提攜し、工場(chǎng)を南京に、自動(dòng)運(yùn)転開発研究本部をシリコンバレーに、設(shè)計(jì)センターをミュンヘンに設(shè)置した。人材をBMVやテスラ、グーグル、アップルから招聘するなど世界的な陣容だった。2018年4月に南京工場(chǎng)をオープンし、コンセプトカー作りが始まる。同年7月、第一汽車と部品の調(diào)達(dá)などで戦略提攜。ところが2020年7月、コロナ禍の影響で、Cラウンド融資が集まらず、中國本土での事業(yè)を一旦中止する。その後、フォックスコンと協(xié)力し、最初のモデルM‐Byteの量産を試みる。しかし、結(jié)局84億元の融資を使い果たし、量産車を生産できずに終わった。自社工場(chǎng)を建設(shè)するなど、資産の大きなビジネスモデルがあだとなった。
■賽力斯のAITO問界シリーズは苦戦
賽力斯は1986年創(chuàng)業(yè)の重慶小康が元になっている。2016年にシリコンバレーに研究所を設(shè)立し、中國と米國の雙方で研究開発を行ったが、すぐに國內(nèi)へ回帰した。その後2019年にファーウェイと提攜関係を結(jié)ぶ。2021年4月に共同開発車をファーウェイの販売チャネルで発売すると発表。同年12月、AITO問界M5(24萬9800元~)がデビューした。2022年8月には大型SUVのAITO問界M7(31萬9800元~)も登場(chǎng)した。売り上げが伸び、8月単月では初の1萬臺(tái)を達(dá)成し、10月は1萬2000臺(tái)となった。通年では7萬5000臺(tái)を販売し、國內(nèi)勢(shì)最大のダークホースといわれた。
しかし2023年に入り、失速する。1月は4475臺(tái)、2月は3505臺(tái)、3月は3679臺(tái)、4月は4585臺(tái)、5月は5629臺(tái)と、1萬臺(tái)は遠(yuǎn)くなり、賽力斯の株価(上海市場(chǎng))は昨年7月の最高値から60%以上落ち込んだ。
ファーウェイは3月、「自動(dòng)車は生産しない」と表明、改めてスマートカーのサプライヤーに徹するとした。ファーウェイの2022年決算における自動(dòng)車事業(yè)の売り上げは20億7700萬元で、全體の0.32%に過ぎない。ただし赤字額は82億元に及ぶ。採算ラインには100萬臺(tái)が必要とされ、これはかなり厳しそうだ。
■異業(yè)種から參入した恒大は青息吐息
不動(dòng)産大手、恒大集団の創(chuàng)業(yè)者?許家印氏は2017年にEV車へ進(jìn)出すると、「2035年には年産500萬臺(tái)を達(dá)成し、世界最強(qiáng)のEV車企業(yè)になる」とぶち上げた。しかし2020年8月以降、周知のように本業(yè)が経営再建に追い込まれる。
それでも何とか事業(yè)を継続し、2022年10月末に中型SUV「恒馳5」の最初の100臺(tái)がようやくユーザーの手に渡った。
しかし、従業(yè)員解雇や賃金未払い、無休待機(jī)、生産停止などの不穏なニュースが後を絶たず、2023年第1四半期の1萬臺(tái)納品計(jì)畫はまず不可能とみられた。さらに4月に休業(yè)が明らかになると、誰もがゲームセットと思った。ところが5月中に生産を再開し、5月末までの累計(jì)納品臺(tái)數(shù)は1000臺(tái)になったと発表した。しぶとさを見せつけたが、月販平均は200臺(tái)で、EV車業(yè)界の最下層にへばりついているだけに過ぎない。さらに新車の発売と量産を?qū)g現(xiàn)するには290億元(約5800億円)の資金が必要という。ファーウェイならともかく、今の恒大にこの額が集められるとは誰も思っていない。
■結(jié)局、従來型メーカーに集約か
テスラを別にすれば、生産設(shè)備を所有する従來型メーカーが健闘している。造車新勢(shì)力はよく話題に上るものの、販売上位にランクインしているのは理想汽車だけだ。量産経験の豊富な従來型企業(yè)へと集約しつつあるように見える。生産設(shè)備の新たな取得はやはりリスクが大きすぎる。結(jié)局、造車新勢(shì)力を始めとする新規(guī)參入組の大部分はEV界に彩りを添えただけのあだ花に終わることになりそうだ。
■筆者プロフィール:高野悠介
1956年生まれ、早稲田大學(xué)教育學(xué)部卒。ユニー株(現(xiàn)パンパシフィック)青島事務(wù)所長、上海事務(wù)所長を歴任、中國貿(mào)易の経験は四半世紀(jì)以上。現(xiàn)在は中國人妻と愛知県駐在。最先端のOMO、共同購入、ライブEコマースなど、中國最新のB2Cビジネスと中國人家族について、ディ-プな情報(bào)を提供。著書:2001年「繊維王國上海」東京図書出版會(huì)、2004年「新?繊維王國青島」東京図書出版會(huì)、2007年「中國の人々の中で」新風(fēng)舎、2014年「中國の一族の中で」Amazon Kindle。
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