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2日、中國の雑誌「財経」は、中國産の自動車が海外で販売臺數(shù)を伸ばすと同時に販売単価も上昇しているとし、その背景について解説する文章を掲載した。寫真はボルボ。
2023年7月2日、中國の雑誌「財経」は、中國産の自動車が海外で販売臺數(shù)を伸ばすと同時に販売単価も上昇しているとし、その背景について解説する文章を掲載した。
文章は、今年1?5月における中國の自動車輸出臺數(shù)が前年同期比81.5%増の175萬8000臺に達し、中でも新エネルギー車の輸出臺數(shù)は同2.6倍の45.7萬臺にまで増えたと紹介。また、輸出車の平均価格も5年前の1萬2900ドル(約187萬円)から現(xiàn)在は2萬ドル(約290萬円)と50%以上増加したと伝え、かつては「低廉自動車の代表」としてほとんどがアジア、アフリカ、ラテンアメリカ諸國に輸出されていた中國車が、今や英國、ベルギー、ドイツ、スウェーデンでも見かけるようになったと伝えた。
そして、中國車が急速に海外への輸出を増やし、かつ先進國にも進出して単価が上昇している大きな要因として、新エネ車を世界に先駆けて普及させたことがあると指摘。中國の全國乗用車市場情報協(xié)會の崔東樹(ツイ?ドンシュー)事務局長が「中國は新エネ技術で比較的進んだ狀態(tài)にある一方、歐州は現(xiàn)在資源が比較的逼迫(ひっぱく)した狀態(tài)にある。政策的支援も相まって、中國の新エネ車輸出にチャンスがもたらされた」との認識を示したと紹介した。
また、海外市場にはそれぞれ異なる文化的背景と市場動向が存在するため、各市場の消費者の自動車需要は大きく異なり、パーソナライズに対するニーズも一層際出つと指摘。海外で自動車を高値で販売するためには、現(xiàn)地市場で製品を合理的に位置付けるとともに、一連のローカライズ作業(yè)が欠かせないとし、中國メーカーはこの點でも適応できたことで、歐州を始めとする海外市場でのシェア獲得に成功したとことを伝えている。
一方で、中國の自動車輸出にはなおも短期的、長期的な憂慮があるとし、マッキンゼーの大中華圏自動車部門の責任者である管鳴宇(グアン?ミンユー)氏が、中國メーカーが続々と海外進出を目指している狀況について「中國市場での経験をそのまま海外に移植することはできない。トップダウン設計が欠けていれば、將來に大きなリスクを殘すことになる。また、現(xiàn)地の法律法規(guī)、業(yè)界の環(huán)境、商業(yè)文化を十分に把握し、內(nèi)部的にはガバナンス、組織、人材などを全面的に國際化させる必要がある」と指摘したことを紹介した。
文章は、輸出が長期的な取り組みであり、ハード面の投資だけでなくソフト面の構築も必要であるほか、製品やサプライチェーンの現(xiàn)地化や人材の現(xiàn)地化、マーケティングの現(xiàn)地化も必要であると指摘。長い目で見れば、完成車の輸出は自動車の輸出の第一歩に過ぎず、海外工場への投資が今後の課題だとした上で、 近年、上海汽車、長城汽車、吉利汽車など一部の中國自動車メーカーがの海外展開を始めており、 中國自動車産業(yè)の海外進出が「製品を海外に出す」段階から「産業(yè)を海外に出す」段階へと移行しつつあるとの見解を示した。(翻訳?編集/川尻)
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