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香港の労働市場はまれにみる売り手市場が続いており、とりわけ専門知識(shí)やスキルを持つ若者にとって給料の大幅アップや希望の職種に就く絶好の転職チャンスとなっている。寫真は香港島の地下鉄駅構(gòu)內(nèi)の朝の通勤風(fēng)景。
香港の労働市場はまれにみる売り手市場が続いており、とりわけ専門知識(shí)やスキルを持つ若者にとって給料の大幅アップや希望の職種に就く絶好の転職チャンスとなっている。大卒初任給の相場が既存の従業(yè)員の給與を上回るケースもあり、企業(yè)は人材爭奪戦や従業(yè)員の引き留めに四苦八苦だ。
香港は、2019年に起きた大規(guī)模反政府デモと、その後の社會(huì)の急激な體制変化を嫌って海外に移民する動(dòng)きが急増。ピークは越えたとはいえ、今も人材の流出は続いている。移民するのは醫(yī)師や弁護(hù)士といった専門職や企業(yè)で高い地位に就いていた高額所得者が多いが、若者も少なくない。
加えて、香港は高い昇給を求めて転職する社會(huì)だが、新型コロナ対策で多くの企業(yè)が在宅勤務(wù)を?qū)毪筏郡长趣莿簝P者の意識(shí)も変化。「少しぐらいの昇給なら、転職するよりも在宅勤務(wù)制度を継続している會(huì)社にとどまって働くことを好む若者も増えている」(日系人材紹介會(huì)社)。また、企業(yè)內(nèi)で上層部が抜けたら下の者が昇級(jí)する動(dòng)きもある。今の労働市場は、労働力人口が減っている上に、これまでのような転職重視のビジネスパーソンばかりではなく、専門職を中心に超売り手市場となっているのだ。
コロナ禍で経済活動(dòng)が停滯していた時(shí)は企業(yè)もなんとか対応できたが、ポストコロナに向けてカジを切ると、人手不足は深刻だ。言い換えれば、若者にとって所得の大幅アップや、業(yè)界や業(yè)種転換など、またとない好機(jī)が到來したのだ。
例えば、會(huì)計(jì)士のAさん(33、男性)は昨秋、カナダに移民を計(jì)畫中の友人から後任として外資系資産管理會(huì)社への転職を誘われた。提示された月給は當(dāng)時(shí)の給與の3割増だ。「不採用になっても、今の企業(yè)での仕事は安泰」と強(qiáng)気で挑戦した。複數(shù)のオンライン面接や筆記試験を経て見事に內(nèi)定をもらった。しかも、この會(huì)社は入社時(shí)期を今年2月まで譲歩した。Aさんが今年1月に勤務(wù)している會(huì)社からボーナスを支給される予定だったからだ。それだけでなく、月給は當(dāng)初予想していた金額にさらに1000香港ドル(約1萬7000円)を上乗せした。しかも週4日は在宅勤務(wù)という周囲もうらやむサクセスストーリーを描いて転職した。
小さな金融機(jī)関に勤めていたBさん(28、男性)は、コロナ禍で3年間給料は據(jù)え置きだった。昨夏結(jié)婚し、社會(huì)がポストコロナに向けて動(dòng)きだしたのを機(jī)に転職活動(dòng)を始めたら、面白いように、英系銀行大手、地元準(zhǔn)大手銀行、米系保険大手から次々と內(nèi)定をもらい、今年2月までの3カ月で3社を渡り歩いた。3社とも同時(shí)並行で面接を進(jìn)めていたが、企業(yè)側(cè)の決定に時(shí)差があったため、好條件の會(huì)社に乗り換えていったのだ。年収は転職前の5割増になる。香港では試用期間中は雇用側(cè)も被雇用者側(cè)も短期間で雇用契約を解除できるので、こうした入退社が普通に起こりうるのだ。
ほかにも、人事総務(wù)職に応募したら、會(huì)計(jì)スキルもあることが企業(yè)側(cè)の目に高くとまり、1次面接の直後に役員面接をし、その日のうちに內(nèi)定通知を受け取った女性(31)もいる。月給は2割増となった。また、コロナ禍の間に、香港在住7年が過ぎて香港永久居民となった中國本土出身の40代前半の男性は、日系企業(yè)から歐州企業(yè)に転職して給料がほぼ倍になったという。
さらに、希望の業(yè)界や職種に華麗に転職した人もいる。
小売業(yè)界で顧客サービスの経験を積んだ男性(40)は、顧客サービスの経験と、自身の興味で培った投資経験と知識(shí)とで金融機(jī)関の顧客サービスに転職という異業(yè)種転換に成功した。
大手會(huì)計(jì)監(jiān)査會(huì)社で3年間の経験を積んだ女性(28)は5月、念願(yuàn)の投資銀行に転職した。3年前は空きポストがなくて就職できなかった希望の職種だ。彼らは、給料は若干下がったが、「経験がないからスタート時(shí)點(diǎn)の給料が低いのは當(dāng)然」と意に介さない。未來の礎(chǔ)を築いたからだ。
ほんの數(shù)年前までは、労働市場に人材があふれ、異業(yè)種からの転職は難しかった。今は、希望のポストや大企業(yè)への転職など、無數(shù)の門戸が開かれ、キャリアアップや自分の夢をかなえるチャンスがあふれているのだ。
一方の企業(yè)側(cè)はどうか。中小企業(yè)は會(huì)計(jì)士など専門職が抜けた穴を補(bǔ)充するのに四苦八苦だ。人材紹介會(huì)社を頼っても適材の候補(bǔ)者に巡り會(huì)えない。やっと面接を設(shè)定しても、その前に別の會(huì)社が內(nèi)定を出して採用の機(jī)會(huì)を奪われてしまうことも日常茶飯事で、企業(yè)側(cè)はこれまでにないスピード決定が求められている。壯絶な爭奪戦が繰り広げられているのだ。
大卒初任給の相場も1萬8000香港ドル(約31萬円)とも言われ、へたをすると既存の従業(yè)員の給料を上回る。企業(yè)は、社員の流出防止のために給料を上げたり、在宅勤務(wù)制度を持続したり、月に1回會(huì)社負(fù)擔(dān)で豪華ランチをするなど躍起だ。
今の香港では、政治に口を出さなければ、資産を作るチャンスがある?!敢泼瘠筏片F(xiàn)地で差別されたり、慣れない環(huán)境に苦労したりすることを考えれば、今は香港で資産を蓄えて將來に備えた方が得策だ」(Bさん)。労働市場に光を當(dāng)てると、今の香港にはこんな転職の成功談がゴロゴロしている。
■筆者プロフィール:野上和月
1995年から香港在住。日本で産業(yè)経済紙記者、香港で在港邦人向け出版社の副編集長を経て、金融機(jī)関に勤務(wù)。1987年に中國と香港を旅行し、西洋文化と中國文化が共存する香港の魅力に取りつかれ、中國返還を見たくて來港した。新聞や雑誌に香港に関するコラムを執(zhí)筆。読売新聞の衛(wèi)星版(アジア圏向け紙面)では約20年間、寫真付きコラムを掲載した。2022年に電子書籍「香港街角ノート 日常から見つめた返還後25年の記録」(幻冬舎ルネッサンス刊)を出版。
ブログ:香港時(shí)間
インスタグラム:香港悠悠(ユーザー名)fudaole89
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