拡大
香港誌「亜洲週刊」はこのほど、新宿區(qū)議會選挙に出馬して落選した、李小牧(り?こまき)氏の経歴や、立候補(bǔ)を決めた心情や選挙運動の経緯などを紹介する記事を発表した。寫真は選挙運動を展開する李氏。
香港誌「亜洲週刊」はこのほど、23日に投開票が行われた新宿區(qū)議會選挙に出馬して落選した李小牧(り?こまき)氏の経歴や立候補(bǔ)を決めた心情や選挙運動の経緯などを紹介する毛峰東京支局長の署名入り記事を発表した。李氏は中國湖南省出身で、1960年8月生まれの60歳。1988年に留學(xué)生として日本に渡り東京新宿區(qū)の歌舞伎町でガイド業(yè)に従事するようになった。また、ニューズウィーク日本版などのメディアにコラムを寄稿したり単行本を著作するなど、文筆業(yè)者としても活動している。2015年には日本國籍を取得。新宿區(qū)區(qū)議會選挙には15年、19年、23年と3回続けて立候補(bǔ)したが、いずれも落選した。以下は亜洲週刊の毛東京支局長による記事の要約だ。
李小牧氏は、東京の不夜城でありアジア最大の歓楽街でもある歌舞伎町で、さまざまな人々の喜びや悲しみを見守ってきた。02年には「歌舞伎町の案內(nèi)人」という自敘伝的な書籍を著した。この書籍は亜洲週刊も率先して取り上げ、香港、マカオ、臺灣、中國大陸で評判になった。香港の著名な映畫監(jiān)督である爾冬昇(イー?トンシン)はこの書籍に觸発されて、李小牧氏をモデルに映畫「新宿インシデント」を制作した。主演はジャッキー?チェンだ。
李小牧氏は亜洲週刊の取材に対して、歌舞伎町への愛を強(qiáng)調(diào)した。異なる肌の色、異なるレベル、異なる職業(yè)の男と女がいて、肩書や化粧をはぎ取った人としての「もう一つの真実」である本姓と本能に觸れることができるからだ。李氏は、本能を維持し追求する勇気も人生の一つの美しさと論じ、歌舞伎町をもっと國際的で平等な歓楽街にしていく必要があると説いた。
李小牧氏は合わせて3回、新宿區(qū)區(qū)議會選挙に立候補(bǔ)したが、いずれも落選した。特に今回の2023年區(qū)議會選では大きな困難に直面した。
今回の區(qū)議會選の敗因は主に2點がある。まず、近年の日中関係の悪化に伴い、日本國民の対中感情がますます悪化していることだ。日本の一部の主要メディアも、中國の海洋警察船が航続を続け、尖閣諸島に頻繁に進(jìn)入するなど「中國の脅威」を報道し、臺灣海峽有事の危険を強(qiáng)調(diào)するなどしている。李小牧氏の選挙戦はまれに見る政治的逆風(fēng)にさらされた。中國系日本人が日本で政治に參加することは、さらに困難になっている。
もう一つの敗因は、他の立候補(bǔ)者2人が、露骨な「反李小牧」キャンペーンを展開したことだ。一人は、米國當(dāng)局が中國系住民2人を、自國內(nèi)で「中國海外警察」に協(xié)力した疑いで逮捕したことや、中國共産黨は日本で「海外警察」を設(shè)置したと、メディアなどを通じても訴えた。同候補(bǔ)は、李小牧氏を、「歌舞伎町に駐在する中國共産黨代表である可能性がある」などと中傷し、ネットを通しても、「李小牧は中國共産黨のスパイだ」などの情報を拡散した。
もう一人の候補(bǔ)は、「李小牧は赤だ」と決めつけ、街頭で「赤い候補(bǔ)に票を投じてはいけない、外國人に參政権を渡すな」などと強(qiáng)調(diào)しつづけた。
李氏は若い中國系住民のボランティアの協(xié)力も得て、毎朝6時に起床して、街頭演説に適した場所を確保するなどした。ボランティアとして李氏に協(xié)力する若い中國系住民もいた。しかしSNSを利用すると右翼的な「反李小牧」勢力との露骨な対立が避けられなくなってしまう。李氏はそのためSNSの利用を斷念した。選挙戦における有効な手段が一つ失われることになった。
選挙の際には、特定の候補(bǔ)や特定の黨派に「絶対に投票する人」や「絶対に投票しない人」がいる反面、どの候補(bǔ)に投票するか直前まで決めかねる「中間層」に屬する有権者も多い。露骨な「反李小牧」キャンペーンによって李氏が「中間層」からの得票の一部を失ったことは、間違いのないところだ。
李氏によると、今回の選挙戦については當(dāng)初から、苦戦が避けられないと分かっていた。しかし、歌舞伎町を変えることから始めて、日本の政治の閉鎖性を変え、日本に國際化の雰囲気を広めたいという気持ちに変化はなかった。李氏は、自らは日本の右翼や反中勢力に屬する立候補(bǔ)者から悪意に満ちた挑発を受けても屈することなく、孤軍奮闘して最後まで戦い抜いたとして、「敗北したが栄譽だ」と述べた。なお、李小牧氏を露骨に攻撃した候補(bǔ)二人の得票は李氏に及ばず、いずれも落選した。
李小牧氏の狀況は、中日関係の「空模様」を知る寒暖計と言える。(翻訳?編集/如月隼人)
Record China
2023/4/28
Record China
2023/4/28
Record China
2023/4/28
Record China
2023/4/28
Record China
2023/4/28
Record Korea
2023/4/27
ピックアップ
we`re
RecordChina
この記事のコメントを見る