中國(guó)のスポーツ界に、またも激震が走った。中國(guó)共産黨中央紀(jì)律検査委員會(huì)?國(guó)家観察委員會(huì)が、「重大な紀(jì)律違反と法律違反の疑い」を理由に、國(guó)家體育総局の杜兆才副局長(zhǎng)の取り調(diào)べを開始した。中國(guó)ではサッカー関連など多くのスポーツ界で「腐敗現(xiàn)象」がはびこっているとされる。すでに重要人物の多くが処罰の対象になっているが、杜副局長(zhǎng)の地位はとりわけ高い。

杜副局長(zhǎng)については、「身柄を拘束された」との噂が発生しては否定される狀況が繰り返されていた。今回の「取り調(diào)べを開始」は、中國(guó)中央電視臺(tái)（中國(guó)中央テレビ、CCTV）などの主要メディアが報(bào)じていることから、確実な情報(bào)と考えられる。

スポーツ分野でももっとも注目されているサッカー界の腐敗については、選手を含む関係者による賭博や八百長(zhǎng)試合の疑いが取り沙汰されている。サッカー協(xié)會(huì)関係者では陳戌源主席、劉奕元秘書長(zhǎng)、陳永亮常務(wù)副秘書長(zhǎng)、黃松競(jìng)技部長(zhǎng)、王小平規(guī)律委員會(huì)主任らが取り調(diào)べの対象になった。

しかし、スポーツ関連全體を所管する國(guó)家體育総局の要職にあった點(diǎn)で、杜副局長(zhǎng)の地位は際立って高い。杜副局長(zhǎng)は、中國(guó)サッカー協(xié)會(huì)內(nèi)の中國(guó)共産黨委員會(huì)トップの主席と、同協(xié)會(huì)副主席も兼任してきたので、サッカー界との結(jié)びつきは極めて密接だ。ただし、杜副局長(zhǎng)の問題はサッカー界だけでなくスポーツ界全體に関係するとみられている。

國(guó)家體育総局絡(luò)みの不祥事としては、2015年6月に當(dāng)時(shí)の肖天副局長(zhǎng)が規(guī)律違反と違法行為の疑いで取り調(diào)べの対象になった事例がある肖副局長(zhǎng)は後に起訴され、懲役10年6カ月の実刑判決が確定した。

杜副局長(zhǎng)は取り調(diào)べ開始の1週間前まで、サッカー協(xié)會(huì)の腐敗警告會(huì)に參加していた?！敢贿Bの腐敗事件の教訓(xùn)を深く汲み取り、苦い経験に痛切に思いを巡らせ、事件を鑑として改革を促す」などの発言もあった。皮肉なことに、當(dāng)の本人が「事件の教訓(xùn)」を世に示すことになってしまった。（翻訳?編集/如月隼人）