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私はコロナが流行する前の2019年の夏に日本に帰り、日本にいる中國人の友人と會(huì)った。資料寫真。
2021年の「日中共同世論調(diào)査」によると、90.9%の日本人が中國の印象を「良くない」「どちらかといえば良くない」とした。また、66.1%の中國人が日本に対する印象を「良くない」「どちらかといえば良くない」とした。
ここ數(shù)年日本人の中國へ対する悪い印象は高止まりしている。しかし、私の実感とは大きく異なっている。私は中國に來て10年になる。2012年8月末に中國の天津に語學(xué)留學(xué)し、今では西安交通大學(xué)で日本語教員をしている。そのため、中國人と日本人が交流する場面も多く見てきたし、日本人の中國人に対する印象を聞く機(jī)會(huì)も多かった。そこからみると、中國在住の日本人の中國人に対する印象は決して悪いものではない。
日本人で中國人と接したことがある人はかなり少ないのではないか。接したことがあっても、一言二言話しただけであったり、仕事上での表面上のつきあいだけなのではないか。私も日本にいたときは、ほとんど接したことがなかった。大學(xué)にも職場にも中國人はいたが、簡単な會(huì)話をするだけで友達(dá)になったり、一緒にご飯に行くことはなかった。そういった狀況では「中國人」ではなく全體的なイメージで印象を判斷してしまうだろう。主には、テレビ、新聞、インターネットで得たニュースだ。歴史、地政學(xué)的問題や國家間の価値観の違いなどによって印象が決まってしまう。そこには、実際に生活している相手の國の人々の姿はない。
また、表面的な習(xí)慣やコミュニケーション方法に目がいきすぎな気もする。確かに中國人ならではの特徴がある。自己主張が強(qiáng)く、思ったことはすぐ口にする。中國では自分の言いたいことをぶつけあい、その上で解決するのが中國の方法だ。日本人のように空気を読んで相手に配慮するようなコミュニーケーション方法はとらない。これは、コミュニケーションの方法にすぎず、決して相手のことを考えていないというわけではない。困ったことがあれば積極的に助けてくれるし、一緒に食事をしたり遊びに行ったりすると出來るだけ楽しませようとしてくれる。この點(diǎn)は日本人と決して違いはないだろう。
そして、日本での習(xí)慣に馴染むのは大変だということだ。私たち日本人は強(qiáng)く意識(shí)していないが、外から見ると気づきにくい暗黙のルールもある。その習(xí)慣に馴染むためには一定の時(shí)間が必要となる。
私はコロナが流行する前の2019年の夏に日本に帰り、日本にいる中國人の友人と會(huì)った。そのとき、一緒に地下鉄に乗ったが私の話す聲が大きく、地下鉄では小さい聲で話すようにと中國人の友人に叱られてしまった。大変恥ずかしかったが、私はいつの間にか中國の地下鉄での聲量が習(xí)慣になっており、中國人の友人は日本の地下鉄での聲量が習(xí)慣になっていたのだ。
そして、接することが少ないと表面的な部分ばかりに目がいき、中國人を一括りにしてしまい個(gè)々の中國人に意識(shí)がいかないように思う。中國人も日本人と同様に様々な性格の人がいる。明るい性格の人も、おとなしい性格の人も、派手好きな人も、素樸な人もいる。趣味も様々だ。スポーツが好きな人も、音楽が好きな人も、アニメが好きな人もいる。よく話してみると、中國人も日本人も大差がないように思う。
日本人以上に日本のことが詳しい中國人もたくさんいる。中國人から日本のアニメの話をされることがよくあるが、ほとんどの場合詳しすぎてついていけなくなる。日本の旅行先に詳しい友人も多く、改めて日本の美しい景色に気づかせられることもある。
現(xiàn)在、在日中國人は約80萬人いる。街の中を歩けばすぐに出會(huì)うことができる人數(shù)だろう。特に東京や大阪では、もっと簡単に中國人と接することができる。日本人同士で集まるのも悪くはないが、中國人と接するのは自分の視野を広げてくれるのではないか。三國志の話をしてみるのもいいし、本場の中華料理の店を教えてもらうのもいいし、中國人の視點(diǎn)から見た日本について聞いてみるのも面白いと思う。そうすると、中國人にも多くの個(gè)性があることに気づき友人もできるだろう。そうして、多くの人が接してみるようになるとお互いの印象はすぐによくなるだろう。
2021年の中國人の日本に対する印象は2020年から約13%悪化している。これは、コロナによって訪日中國人の人數(shù)が激減したことによるものだろう。中國人の人々も日本人と接する機(jī)會(huì)が少なくなり、実際の「日本人」ではなく、ニュースによって知る日本の全體的なイメージだけで判斷してしまうようになった結(jié)果だろう。
學(xué)校にいる中國人や職場にいる中國人に積極的に話しかけてほしい。多くの中國人は日本人と交流することを望んでいると思う。また、各種日中交流會(huì)に參加してみるのもいいと思う。物は試しの軽い気持ちで交流してみてほしい。決して後悔はしないと思う。50年後の日中國交正?;?00周年のときには、印象が逆転し両國90%以上の好感になっていることを願(yuàn)っている。
■原題:日本人の九割が「中國嫌い」って本當(dāng)?
■執(zhí)筆者プロフィール:久川充雄(くがわみちたけ) 2004年3月筑波大學(xué)卒業(yè)。同年4月食材専門商社に就職。2012年8月天津商業(yè)大學(xué)に語學(xué)留學(xué)。2015年3月天津日系企業(yè)に就職。2019年3月から2022年1月まで安徽省準(zhǔn)北師範(fàn)大學(xué)で日本語教員。2022年2月から現(xiàn)在まで陝西省西安交通大學(xué)で日本語教員。趣味は、スポーツ?グルメ?旅行。留學(xué)中や長期休暇には中國各地を旅行し、現(xiàn)在まで35都市を訪問。
※本文は、第5回忘れられない中國滯在エピソード「驚きの連続だった中國滯在」(段躍中編、日本僑報(bào)社、2022年)より転載したものです。文中の表現(xiàn)は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報(bào)社の許可を得て掲載しています。
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