香港メディアの香港01は17日、福島の（処理する前の）核汚染水の中には64種の放射性物質(zhì)があるが、私たちは心配する必要があるのだろうかとの記事を掲載した。

記事はまず、昨年4月に日本政府が福島第一原発にたまった100萬(wàn)トンを超える汚染水を処理した上で太平洋に放出することを正式に発表して以降、トリチウムと呼ばれる放射性物質(zhì)が広く議論の的になったと説明?！袱坤?、トリチウムは海洋および人體にとって危険なのだろうか」と提起した。

そして、インペリアル?カレッジ?ロンドン元教授で、チョルノービリ原発事故を長(zhǎng)年研究してきたGeraldine Thomas氏の話(huà)を紹介。同氏は「トリチウムは軽度の放射性を持つ水素で、重水素とも呼ばれ、醫(yī)療用現(xiàn)像剤の製造や避難用夜光塗料の原料などに一般的に使用されている」とし、「他の放射性物質(zhì)と同様に、人體に影響を及ぼし、高線(xiàn)量の體內(nèi)被ばくはがんを引き起こす可能性がある」とした。

一方で、「トリチウムから放出されるベータ線(xiàn)は最も弱いものでは羽毛のようで、人體の皮膚すら通り抜けることができず、體內(nèi)に取り込まれたときだけ人に影響を及ぼす。水の狀態(tài)で人體に入ったとしても半減期（放射能が弱まり、半分になるまでの時(shí)間）はわずか10日。水を470ミリリットル飲んだらすぐにトイレに行きたくなるが、トリチウムが體內(nèi)を通過(guò)するのはそれと同じくらいの時(shí)間だ」と述べた。

記事は、東電がトリチウムを含んだ処理水を100倍以上に希釈し、世界保健機(jī)関（WHO）が定める飲料水基準(zhǔn)の7分の1以下にするとしていることに言及。Thomas氏は「海水中のトリチウム濃度がWHOが定める上限値と同じと仮定すると、1年間に毎日2リットルの水を飲み続けてようやく0．1ミリシーベルトの放射線(xiàn)量を受けることになる。これは、一般に人が2週間の間に浴びる自然界の放射線(xiàn)量に相當(dāng)する」とし、「正常な人がこれほどの量の海水を飲むとは考えにくい。飲み終わる前に病気になるだろう」と述べたという。

記事は続いて、海産物を経由して人體に入る可能性に言及。米ウッズホール海洋研究所の海洋化學(xué)者Ken Buesseler氏は「トリチウム以外の63種の放射性物質(zhì)は重視する必要がある」と述べた。同氏は18年にサイエンス誌に掲載した記事の中で、トリチウムの放射線(xiàn)係數(shù)は実際には64種の物質(zhì)の中で最も低いと指摘していたといい、記事は「他の放射性物質(zhì)の中には海底に沈著しやすく、魚(yú)の體內(nèi)に蓄積しやすいものもある。例えば、炭素14の濃縮係數(shù)はトリチウムの5萬(wàn)倍、コバルト60とルテニウム106はそれぞれ30萬(wàn)倍、40萬(wàn)倍だ」とした。

Buesseler氏はこうした物質(zhì)が太平洋上を移動(dòng)することなく日本近海に堆積していくことになるとする一方、食物連鎖を経て人體に影響を與える可能性については「はっきりとは分からない」とし、「分かっているのはこれらが海産物の中に入る可能性は高いが、含有量の多さは完全に排出計(jì)畫(huà)によって決まるもので、汚水の浄化度がどれだけ高いかによる。トリチウム以外の放射性物質(zhì)については注意深く見(jiàn)ていく必要がある」と述べたという。

記事は、「東電が提出した計(jì)畫(huà)では、この64種の放射性物質(zhì)による人體への被ばく量は自然界での被ばく量の3000～3萬(wàn)分の1にすぎない。この數(shù)字は國(guó)際原子力機(jī)関（IAEA）が定めた評(píng)価方法に基づき、海で泳いだり業(yè)界類(lèi)を食べたりして內(nèi)部や外部から被爆する可能性、日本の1人當(dāng)たりの魚(yú)介類(lèi)摂取量を考慮して算出したものだ」と紹介した。

Thomas氏は「これらの計(jì)算モデルはいずれも最?lèi)櫎违伐圣辚蛳攵à筏皮韦猡韦?。東電は現(xiàn)在、廃水の線(xiàn)量目標(biāo)値を年間0．05ミリシーベルトに設(shè)定しているが、これはあなたに何の影響もない。東京からロンドンまで飛行機(jī)で10時(shí)間ほど飛ぶ間に0．07ミリシーベルト被ばくすると言われるため、このような低い線(xiàn)量で心配するのは理にかなっていない」と語(yǔ)ったという。

記事は「恐怖は誇張されている」とし、Thomas氏が長(zhǎng)年、原発事故問(wèn)題の研究に攜わる中で「チョルノービリ原発事故でも福島原発事故でも、最終的に放射線(xiàn)の影響を受けてがんになり、死亡する人數(shù)は人々が思っているよりもずっと少ない」と述べたほか、原子放射線(xiàn)の影響に関する國(guó)連科學(xué)委員會(huì)（UNSCEAR）が2008年にチョルノービリ原発事故について「皮肉なことに、私たちの放射線(xiàn)に対する恐怖は、実際には放射線(xiàn)そのものの健康被害よりもずっと大きい」と報(bào)告されたことを紹介。また、IAEAのラファエル?マリアーノ?グロッシー事務(wù)局長(zhǎng)も「海洋放出が現(xiàn)実的な選択肢であり、國(guó)際的な慣行に合致する」との考えを示したことを伝えた。

一方で、日本の専門(mén)家からは「希釈濃度と排出量の制御が重要であり、影響は小さいがリスクがゼロであるとは言えず、そこが論爭(zhēng)になっている」との見(jiàn)方も出ていると説明した。また、Buesseler氏が、監(jiān)督する立場(chǎng)であるIAEAが公開(kāi)するデータが十分ではなく、排出計(jì)畫(huà)の詳細(xì)を外部から判斷することができない點(diǎn)を批判していることにも言及。福島の漁業(yè)は近年、ようやく回復(fù)の兆しが見(jiàn)え始めてきたが、來(lái)春に処理水の海洋放出が始まれば再び懸念が再燃する可能性があるとし、「日本は透明性を持ち、プロジェクトのモニタリングの詳細(xì)を公開(kāi)することで、國(guó)民の疑念を解いていく必要があるかもしれない」と結(jié)んだ。（翻訳?編集/北田）