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中國最大の淡水湖である鄱陽湖とその所在地である長江流域は「1世紀に一度の干ばつ」に見舞われている。鄱陽湖周辺は中國の重要なコメの産地。湖の水は40日で69%も減少した。
7月以降、中國最大の淡水湖である鄱陽湖とその所在地である長江流域は「1世紀に一度の干ばつ」に見舞われている。鄱陽湖周辺は中國の重要なコメの産地。湖の水は40日で69%も減少。中國メディアは「これほど急激に干上がったのは見たことがない」との住民の聲を伝えた。
中國網(wǎng)などによると、鄱陽湖は江西省北部に位置し、長江最大の川とつながる湖沼。湖の表面積は季節(jié)により146平方キロメートルから3210平方メートルまで変動し、長江の水流を調(diào)節(jié)する役目を果たす。干ばつで長江本流の水位の低下を受けて水が長江に持続的に流出し、湖の面積は8月26日現(xiàn)在も毎日20平方キロメートル以上のペースで縮小を続けている。
水利部のデータによると、7月以降の長江流域の降水量は例年同期比で4、5割少なく、1961年以降の同期では最少となっている。鄱陽湖は1951年の記録開始後で、最も早く渇水期と低渇水期を迎えた記録を更新した。
長江流域は4億5000萬人余りの生活を支え、農(nóng)業(yè)生産が全國の3分の1を占める。特に7~9月はコメなどの農(nóng)作物が大量の水を必要とする季節(jié)だ。江西省洪水干ばつ対策指揮部弁公室の発表によると、26日現(xiàn)在の江西省の農(nóng)作物被災(zāi)面積は40萬9000ヘクタールで、完全に収穫が得られなくなった面積は3萬8000ヘクタールに上っている。
直接的な経済損失は32億9000萬元(約658億円)。江西省農(nóng)業(yè)農(nóng)村庁が導(dǎo)き出した全省の4391萬ムー(約293萬ヘクタール)の耕地面積に基づき計算すると、現(xiàn)時點で江西省の農(nóng)作物の14%弱が被災(zāi)していることになるという。
農(nóng)業(yè)部門は農(nóng)家に対してコメを収穫?貯蔵するとともに、今後數(shù)週間は穀物の生育を強化する対策をとるよう呼び掛ける緊急の通達を出した。すでに干ばつで大きな被害を受けている地域ではサツマイモなどの晩秋の作物に切り替えるよう勧めている。
さらに長江は中國の內(nèi)陸河川のうち水運が最も発達している。輸送規(guī)模と通行量が最大の可航河川で、貨物輸送量が世界の內(nèi)陸河川のうち最大の「黃金の水路」でもある。舊暦の3月から8月は長江航路の黃金シーズンだ。今年の「雨期に渇水」により、長江主要航路の水位が例年より早めに持続的に低下し、水運コストが大幅に拡大した。
鄱陽湖航路で輸送される主な貨物は沙石と石炭。うち火力発電用の石炭の需要は渇水期も旺盛だ。鄱陽湖の水が減少し、現(xiàn)在は中間の水路しか殘されていない。広い所は100メートル前後で、狹い所は數(shù)十メートルしかない。
江西省気象局の8月28日の発表によると、同省では雷雨が増えている。各地の気象部門はこの時期を利用し人工降雨作業(yè)を展開。今後は冷気が強まり、猛暑一段落になる見込みという。(編集/日向)
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