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獨國際放送局ドイチェ?ヴェレの中國版サイトは14日、「中國がカンボジアに海軍基地を持つのか?」と題する記事を掲載した。
獨國際放送局ドイチェ?ヴェレの中國版サイトは14日、「中國がカンボジアに海軍基地を持つのか?」と題する記事を掲載した。
8日、中國の軍事利用が疑われているカンボジア南西部のリアム基地の拡張工事の著工式が行われた。記事によると、著工式で中國の王文天(ワン?ウェンティエン)駐カンボジア大使は同プロジェクトについて「中國?カンボジア両國軍の強固な絆の重要な象徴」と述べた。
記事は、「米政府関係者やアナリストらはここ數(shù)年、タイ灣に面したリアム基地で中國が軍事的な存在を形成する可能性があると警告してきた。この基地が使用されれば、中國海軍は南シナ海での進出権を拡大し、この地域での米中競爭をエスカレートさせる」とした。
さらに、著工式に先立ち米紙ワシントン?ポストは「カンボジアは中國に基地の一部施設(shè)を『単獨で』使用することを認(rèn)める方針」と報じていたとする一方、「カンボジア政府は同國憲法に反するとして中國軍の駐留を繰り返し否定している。同國憲法は國內(nèi)に外國の軍事基地が存在することを禁じている」と伝えた。
■どのように改造するのか?
豪ニューサウスウェールズ大學(xué)のカール?セイヤー名譽教授は基地の拡張について「程よい規(guī)?!工摔胜毪趣撙皮い?。報道によると、これには指揮センター、會議?宴會場、醫(yī)療ステーション、地上ドックなどが含まれるという。また、港ではより大きな船が寄港できるよう浚渫(しゅんせつ)が行われるとの報道もあるが、水位がどの程度の深さになるのかは不明だ。セイヤー氏は、「中國側(cè)が改造する基地の面積は約0.3平方キロメートルである」と説明している。
シンガポールの南洋工科大學(xué)の許瑞麟(シュー?ルイリン)研究員は、「カンボジア政府の言葉を文面から見れば、既存の情報から軍事基地というよりも二重用途の施設(shè)であることが推測できる」と分析。ワシントンのシンクタンク?戦略國際問題研究所(CSIS)のグレゴリー?ポーリング氏は、「リアム基地への『參入』があったとしても、中國海軍が地理的にマラッカ海峽により近くなることを意味するものではない。中國はすでに南シナ海に軍事施設(shè)を建設(shè)しているからだ」と指摘する一方で、「これにより、タイ灣周辺、さらには東インド洋における中國の監(jiān)視?情報収集能力は増強される」と述べた。
■複雑に入りまじる米中との関係
記事は、「近年はカンボジアにおける中國の軍事的プレゼンスの可能性についての報道がなされてきた」とし、2019年に米紙ウォール?ストリート?ジャーナルがリアム基地への中國軍駐留を許可したとされる秘密取引を報じたことなどを伝えた。
そして、「カンボジアは中國との関係が深まるにつれ、米國との関係を悪化させている」として、カンボジアがリアム基地の再建に資金援助するという米國の提案を拒否したことや、2017年初めにカンボジアが米國との合同軍事行動を一方的に中止し、代わりに中國人民解放軍との演習(xí)を開始したことを指摘した。
■近隣諸國への影響は?
オーストラリア國立大學(xué)のハンター?マーストン氏は、「中國がカンボジアの軍事施設(shè)を使用することは、脅迫的あるいは排他的な屬性の軍事行動に使用されるのであれば、東南アジア海域における軍事的存在の重なりと競爭性を高めることになる」と指摘した。
記事は、「先陣を切るのはベトナムだろう」とし、「ベトナムに隣接するカンボジア南部における中國の軍事的存在は、ベトナムから『中國による囲い込み』とみなされるかもしれない」と述べた。アジア太平洋安全保障センターのアレクサンダー?ヴューヴィング(Alexander Vuving)氏は、「これはベトナムを多方面に敵がいる立場に置くことになる。北部と中國の陸上國境、南シナ海に加え、南西部の境界も加わるのだから」とした。
記事は、「東南アジアの他の國々はリアム基地のプロジェクトについてコメントしていないが、この地域における中國の軍事的存在は懸念を招く」とし、東南アジアの軍事と市民社會の関係に注目するシンクタンクVerve Researchのナタリー?サンビ(Natalie Sambhi)氏が「例えばインドネシアはすでに中國が排他的経済水域入り込むことに焦りを感じている」「ベトナムとタイは米國により接近しようとし、その他の國は様子を見ている」と指摘したことを伝えた。(翻訳?編集/刀禰)
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