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これまでウクライナ産穀物の大半はマリウポリやオデーサから船積みされて來(lái)たが、戦時(shí)下の現(xiàn)在はロシア軍が封鎖しており、輸出が滯る狀況が続いている。
ウクライナは肥沃な土地に恵まれ、小麥やトウモロコシなどの穀物生産が盛んで、「歐州の穀倉(cāng)」と呼ばれ、歐州だけでなく多くのアジア?アフリカ諸國(guó)にも輸出された。
しかし、ロシアのウクライナへの軍事侵攻は様相を一変させた。
これまでウクライナ産穀物の大半はマリウポリやオデーサから船積みされて來(lái)たが、戦時(shí)下の現(xiàn)在はロシア軍が封鎖しており、輸出が滯る狀況が続いている。ウクライナ産の穀物2500萬(wàn)トンが輸出されずにウクライナ國(guó)內(nèi)にとどまっている。一方、ウクライナと歐州諸國(guó)は代替ルート探しに躍起になっている。
◆食糧不足に拍車
アフリカで穀物不足が深刻なのは西アフリカと中央アフリカ。穀物供給でウクライナとロシア両國(guó)への依存度が高い國(guó)は特に厳しい狀況に直面している。ロシアもアフリカへの供給大國(guó)だ。両國(guó)への依存度が高いのはソマリア(100%)、ベナン(100%)、エジプト(82%)、セネガル(66%)などだ。
國(guó)連専門機(jī)関である世界食糧計(jì)畫(WFP)によると、アフリカでは主食の価格が過去5年間で40%上昇した國(guó)もあった。西アフリカと中央アフリカでは今年、4100萬(wàn)人が食糧不足に追い込まれると予測(cè)している。この背景にはロシアのウクライナ侵攻の余波だけではなく、干ばつや洪水、新型コロナウイルスの感染拡大もあるという。それでもウクライナ産穀物のアフリカへの輸出停止がアフリカにおける食糧不足に拍車をかけているという構(gòu)図に変わりはない。
アフリカ連合(AU)の現(xiàn)議長(zhǎng)國(guó)セネガルのサル大統(tǒng)領(lǐng)は最近、モスクワを訪れ、プーチン大統(tǒng)領(lǐng)にアフリカの窮狀を訴えたが、プーチン氏はウクライナ産穀物輸出問題を?qū)潵恁伐⒅撇媒獬讼颏比∫牧悉耸工σ庀颏蚴舅簸筏俊?/p>
EUのボレル外交安全保障擔(dān)當(dāng)上級(jí)代表(外相)は、ロシアは「小麥を武器として使っている」と非難した。
◆海上輸送に利點(diǎn)
ウクライナ産穀物の約95%は昨年、オデ―サとマリウポリから積み出された。しかし、現(xiàn)在はロシアによる封鎖で輸出はストップしている。代替ルートは三つあり、1:ポーランド経由ルート、2:ルーマニア経由ルート、3:ベラルーシ~バルト3國(guó)経由ルートだ。
ポーランド?ルートはトラックを使うが、輸送可能數(shù)量が限られており、加えて燃料コストもかさむという難點(diǎn)がある。
ルーマニア?ルートは列車やドナウ川のバージ(はしけ)を利用するが、このルートは大量輸送は見込めない。加えてウクライナとEU(ルーマニアはEU加盟國(guó))の線路幅が違うため、國(guó)境で臺(tái)車を使って積み替えなければならないという手間が生じる。
3番目のベラルーシ?ルートは政治問題をはらんでいる。ベラルーシはロシアの”同盟國(guó)“であり、EUは同國(guó)のルカシェンコ大統(tǒng)領(lǐng)の反政府抗議活動(dòng)の弾圧を問題視して、制裁を科している。もしベラルーシ側(cè)から穀物輸送の許可を得るために、EUが同國(guó)に対する制裁を部分的にでも解除することになれば、EU域內(nèi)で政治問題化しそうだ。
ただ、米紙ニューヨ-ク?タイムズによると、米國(guó)とEUの首脳は、飢餓に直面する人々に食糧を提供するのは最優(yōu)先事項(xiàng)だが、ロシアもしくはベラルーシに褒美を與えることなくいかにしてそれを?qū)g現(xiàn)するかについて西側(cè)內(nèi)部で厳しい対立があるという。
米國(guó)とウクライナはウクライの軍事侵攻に対するロシアへの制裁の解除には反対しているが、ベラルーシについては取引を行う可能性を排除していない。
こうした中で、ウクライナ産穀物を大量にかつ迅速に輸送するのに最も適したルートはオデ―サやマリウポリからの海上輸送だ。事態(tài)を打開するための外交交渉がもし行われるとしても、長(zhǎng)く厳しいものとなりそうだ。
◆次の5000萬(wàn)トン
ウクライナの穀物エレベーターには昨年収穫された2500萬(wàn)トンの小麥やトウモロコシが滯留しているが、數(shù)カ月後には新たな収穫が控えており、新たに5000萬(wàn)トンが滯留分に加わることになる。
アフリカの人々を飢えさせないだけの十分な穀物があるにもかかわらず、ロシアの海上封鎖によって、飢餓が広がる事態(tài)は21世紀(jì)の悲劇ではないだろうか。
■筆者プロフィール:村上直久
1975年時(shí)事通信社入社。UPI通信ニューヨーク本社出向、ブリュッセル特派員、外國(guó)経済部次長(zhǎng)を経て退職。長(zhǎng)岡技術(shù)科學(xué)大學(xué)で常勤で教鞭を執(zhí)った後、退職?,F(xiàn)在、時(shí)事総合研究所客員研究員。學(xué)術(shù)博士。
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