中國と「大人の関係」めざす、手本は戦略的互恵関係=「低重心」「楕円」外交を追求―林外相

華流    2022年1月15日(土) 9時30分

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林芳正外相が記者會見し、中國との関係について南シナ海や東シナ海での行動や軍事力拡大など「主張すべきは主張する」と明言。日中関係は地域?國際社會の平和と繁栄にとって重要」と強調(diào)した。寫真は會見する同外相

2022年1月13日、林芳正外相が日本記者クラブで記者會見した。今年で國交正?;?0周年を迎える中國との関係について、「隣國であるがゆえに様々な問題があることを踏まえた上で対処する必要がある」と指摘。中國の南シナ海東シナ海での行動や軍事力拡大や人権問題など、「主張すべきは主張する」と明言した。その上で、日中関係は両國だけでなく地域?國際社會の平和と繁栄にとってますます重要になっている」と強調(diào)した?!笇澰挙颏筏盲辘戎丐亭曝熑韦ⅳ胄袆婴驈姢螭幛皮い狗结槫蛎鳏椁摔筏?。

◆日中友好50周年を念頭に

林外相は、先の中國?王毅外相との電話會談でも中國の軍事力の拡大や人権問題など懸案事項はしっかりと伝えたと明かした。一方で「気候変動問題や北朝鮮への対応など、共通する課題では対話を重ね協(xié)力していくと指摘、「日中友好50周年を念頭に、建設(shè)的かつ安定的な関係の構(gòu)築を目指す」考えを示した。

また対中外交方針について、かつて林氏が「大國間の大人の関係」を提唱したことがあることを紹介。中國は経済的にも大きくなり大國としての責任ある行動が求められると語った。「大人の関係」の手本として、「安倍政権の時に日中が『戦略的互恵関係』を結(jié)んだこと」を挙げた。

「戦略的互恵関係」は日中両國がアジア及び世界の平和?安定?発展に対して共に建設(shè)的に貢獻する責任を負うとの認識の下、二國間、地域、國際社會での協(xié)力を通じて、互いに利益を得て共通利益を拡大し、日中関係を発展させる関係を指す。未來志向で歴史問題を棚上げし、相互の「利益」の拡大を追求するものである。

◆大平元首相が提唱した「楕円の理論」

さらに宏池會(岸田派)の創(chuàng)始者、大平正芳元首相が提唱した「楕円の理論」を紹介、「何とか一つの楕円にする努力しなければならない」と言明。米中の覇権爭いが激化する中、日本としてバランスをとる必要性をアピールした。

大平氏が唱えた「楕円の理論」は調(diào)和の道を探る外交理論。林氏は「外交はほとんどの場合、相矛盾するような課題が出てくるが、大平総理は、両立の難しいことを二つの円にたとえ、一つの楕円にする努力をしなければならない。好きな言葉だが、外務(wù)省に來て、言葉の重みをかみしめている」と語った。

 自身の座右の銘を「不易流行」と紹介?!笁浃à毪伽长趣驂浃?、しかし変えてはならないところを守る。その境目をどうやってしっかりと見極めるかが大事だ」と語った。その上で「変化の激しい世界情勢の中では重心を低くして(全方位に)対応する必要がある」として「低重心外交」を目標とする方針を明らかにした。

■筆者プロフィール:「アジアの窓」編集長?八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務(wù)取締役、編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務(wù)めたほか、歐州、米國、アフリカ、中東、アジア諸國を取材。英國?サッチャー首相、中國?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會見?,F(xiàn)在、日中経済文化促進會會長。Record China社長を経て現(xiàn)在相談役?主筆。著著に「中國危機―巨大化するチャイナリスクに備えよ」など。 ジャーナリストとして、取材?執(zhí)筆?講演等も行っている。

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