2021年6月22日、仏國(guó)際放送局RFIの中國(guó)語(yǔ)版サイトは「中國(guó)からレアアースの供給が途絶えたら、西側(cè)はどうするのか」とする記事を掲載した。

記事は、中國(guó)と歐米との間で経済や地政學(xué)上の摩擦が起きている中、米國(guó)と歐州連合（EU）がそれぞれレアアース市場(chǎng)への投資を再?gòu)?qiáng)化して中國(guó)からの供給寸斷により生じうるレアアース不足を回避することを目指していると紹介。米地質(zhì)調(diào)査所による2019年の調(diào)査では米國(guó)で利用されるレアアースの80％が中國(guó)から供給されていることが分かり、20年9月に出された歐州委員會(huì)の報(bào)告でも、EUが輸入するレアアースの98％が中國(guó)産であることが明らかになっており、中國(guó)産レアアースに対する高度の依存が、エネルギー転換を進(jìn)める歐米にとっては警鐘を鳴らすべき狀況になっていると伝えた。

その上で、米バイデン大統(tǒng)領(lǐng)が今年2月に必需品のサプライチェーン見直しを求める政令を出し、米上院で今月8日にレアアースを含む重要な鉱物の採(cǎi)掘を最優(yōu)先事項(xiàng)とする「米技術(shù)革新?競(jìng)爭(zhēng)法案」が可決されたことを紹介している。

そして、米國(guó)では現(xiàn)在カリフォルニア州のマウンテンパス鉱山に大きな期待が寄せられているとし、かつて大量の政府補(bǔ)助や緩い環(huán)境保護(hù)規(guī)定によって急速に発展した中國(guó)のレアアース採(cǎi)掘業(yè)により操業(yè)停止に追いやられた同鉱山が、中國(guó)によるレアアース供給獨(dú)占狀態(tài)を受けて17年より採(cǎi)掘が再開されたと伝えた。

また、精錬においても同鉱山を持つMPマテリアルズが、現(xiàn)在中國(guó)で行われている化學(xué)的プロセスによる巖石からのレアアース元素分離、レアアース磁石製造という二つの工程を自ら行う計(jì)畫を進(jìn)めていると紹介。さらに、米國(guó)防総省などと提攜を結(jié)んでいるオーストラリアのライナスによるレアアース採(cǎi)掘プロジェクトも立ち上がっているとした。

記事はこのほか、歐州ではレアアースのリサイクル利用に力を注ぐ動(dòng)きも出ており、英ロンドンに本社を置く市場(chǎng)調(diào)査會(huì)社ロスキルの電池、電気自動(dòng)車専門家であるデビッド?メリマン氏が「鉱物資源の埋蔵という點(diǎn)において、歐州には天賦の優(yōu)位性がなく、原料や半加工材料は輸入に頼らざるを得ない。將來(lái)、歐州は精錬や回収の拠點(diǎn)となるだろう」との見方を示したことを伝えている。（翻訳?編集/川尻）