2021年5月3日、中國で不具合報道が相次ぐ米テスラ社製の電気自動車（EV）について、中國のポータルサイト「網(wǎng)易」は、メーデー連休初日の5月1日に起きた広州市の事故とテスラ社の対応について、分析する記事を掲載した。

記事は「4月の上海モーターショーにおいて、自身の所有するテスラ車のブレーキが利かないという苦情に対するテスラ側(cè)の対応に怒ったある女性が、テスラ社の展示車両の屋根に乗り、不満を叫んだことを発端に、中國國內(nèi)でテスラ社に対する風(fēng)當(dāng)たりが強(qiáng)くなっている」と説明した上で、5月1日に広州市の地下駐車場でテスラ車がコンクリートの柱に衝突した事故を紹介。この事故では、テスラ車のブレーキ故障が疑われたほか、事故発生時にエアバッグが作動しなかったという。

一方、テスラ社側(cè)は5月3日に中國版ツイッター?微博（ウェイボー）の公式アカウントで、現(xiàn)在の対応と事故の解析狀況を説明?！脯F(xiàn)場の監(jiān)視カメラの映像では、ブレーキランプが點(diǎn)燈していない」「バックアップデータでは、衝突直前にブレーキペダルを踏んだ形跡が無く、衝突発生の2秒前にアクセルペダルを踏みこんでいる」などの理由を挙げ、「事故発生前に車両のブレーキ系統(tǒng)などの故障は無かった」と指摘している。

記事は次に、メーデー連休中のテスラ社の様子について紹介。中國メディアの「証券時報」の取材によると、メーデー連休に合わせて同社は「バージョンアップした有料版オートパイロット（Autopilot）機(jī)能を45日間無料使用可能」「連休期間中は時間制限付きでスーパーチャージャー（充電スタンド）の利用が無料」「2021年7月までエアコンフィルター交換費(fèi)用を25％割引」などのキャンペーンを?qū)g施しており、連休初日は通常よりも試乗予約の來客が多かったという。消費(fèi)者の態(tài)度は大きく分かれており、試乗體験で乗り心地の良さを語る人もいれば、通りがかりにテスラ車販売店內(nèi)の客を見て、「まだテスラを買うなんて」と驚く人もいるという。

テスラ車の販売員は証券時報の取材に対し、「テスラ社は消費(fèi)者の理性的な判斷を信じている。時間が経てば全て明らかになるだろう」と回答した。（翻訳?編集/原邦之）