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パリの凱旋門といえば、フランスで最も有名な建造物の一つであることは言うまでもないだろう。
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パリの凱旋門といえば、フランスで最も有名な建造物の一つであることは言うまでもないだろう。それゆえに他の國の観光施設(shè)でも再現(xiàn)されることが多いようで、日本では栃木県の東武ワールドスクウェアや兵庫県の太陽公園でも見られる。中國には海外の有名建造物を集めた観光施設(shè)が想像以上に多く存在し、この辺は日本のバブル期に雨後のタケノコのように外國のテーマパークが開園したのと似ているのかもしれない。當(dāng)然ながら、こういった観光施設(shè)では凱旋門は人気のモチーフになっているが、中には學(xué)校の校門やニュータウンにも再現(xiàn)されている例がある。中國の凱旋門の完成度は、迫力のあるものから簡素化されたものまでさまざまだ。
【その他の寫真】
まずは1993年に開園したアジア最大のミニチュアパークの北京世界公園の凱旋門から紹介したい。あえて通行人と一緒に撮影してスケール感を分かるようにしたのだが、高さ50メートルの本物と比べると、それほど大きくないので、いささか迫力が足りない。しかし、アーチの天井にも彫刻が施され、細(xì)部にもこだわりが感じられる。次は1994年に開園した深セン世界之窓の凱旋門で、夜間のライトアップも美しく、筆者の観點(diǎn)では中國國內(nèi)でも屈指の完成度を誇っている。ちなみに後ろのエッフェル塔は高さ100メートル以上あり、江沢民や胡錦濤といった中國の指導(dǎo)者も同園について絶賛するのも納得できる。江蘇省無錫市にある蠡湖(れいこ)中央公園は當(dāng)初、撮影用のオープンセットとして建設(shè)されたが、現(xiàn)在は公園なので、無料で入園できる。同園の凱旋門も彫刻のクオリティも高いと評価したいが、訪問時(shí)に筆者は血迷っていたのだろうか、まともな寫真が少ないのが非常に悔やまれるので、いずれ再訪する予定だ。浙江省の杭州ハローキティ楽園(サンリオ公認(rèn)だが、実際は杭州市ではなくて湖州市で運(yùn)営)のカート場のコンセプトも世界の観光地巡りであり、ピラミッドや自由の女神と一緒にスケールが小さいピンク色の凱旋門が再現(xiàn)されている。児童向けの微笑ましい雰囲気が好印象だ。浙江省杭州市と言えば、パリを模倣した広廈天都城も有名だが、100メートル以上はありそうなエッフェル塔はあっても筆者が訪問した2014年の時(shí)點(diǎn)では、凱旋門は見當(dāng)たらなかった。
黒竜江省ハルビン市からはハルビン學(xué)院の凱旋門を紹介したい。ハルビン市では歐亜之窓公園という世界の有名建築を再現(xiàn)した観光施設(shè)として運(yùn)営されていたが、來園者の確保が困難だったのか、2006年にハルビン學(xué)院の校區(qū)となり、休園する。敷地內(nèi)の凱旋門と周辺のソーラーパネル付きの街燈と見比べるとそれほど大きくなく、アーチの天井はのっぺりとしており、安普請の部類に入りそうだ。凱旋門を設(shè)置した教育施設(shè)としては、湖北省の武漢商貿(mào)職業(yè)學(xué)院は見逃せない。校內(nèi)にはピラミッド型の図書館やアメリカ合衆(zhòng)國の國會議事堂が実験樓になっており、凱旋門は何と二つもあり、校門として使用されている。ただし、門に施された裝飾はかなり簡素化されていた。今回は高速鉄道の車窓から根性で撮影した寫真を掲載したので、じっくりご覧いただきたい。
最後に紹介するのは四川省広安市の凱旋門だ。高速鉄道の広安南駅近くには中古車と噴水の後ろに鎮(zhèn)座する凱旋門(裝飾は簡素化されていた)があり、周辺は観光施設(shè)でも教育機(jī)関でもなく、住民の姿が少ないニュータウンといった趣だ。筆者訪問時(shí)はビルのテナント入居率も極端に低かったが、大丈夫なのだろうか?広安市はトウ小平の出身地としても知られ、トウ小平がフランスに留學(xué)していたことにちなんで凱旋門を設(shè)置したのではないかと考えられる。四川省出身の中國人の友人のタレこみによると、四川省には他にも複數(shù)の街で凱旋門が再現(xiàn)されているそうだ。ちなみに筆者はヨーロッパへ訪問したことがないので、本物の凱旋門は未見である。
■筆者プロフィール:関上武司
1977年の愛知県生まれ。愛知大學(xué)経営學(xué)部卒。中國で留學(xué)や駐在員としての勤務(wù)経験あり。日本や中國のB級スポットを紹介するブログ?軟體レポートの管理人。中國遊園地の取材で中國の全省、全自治區(qū)、全直轄市へ訪問。會社員の傍ら、「中國遊園地大図鑑」シリーズを執(zhí)筆し、メールマガジンのロードサイダーズ?ウィークリーにて「ROADSIDE CHINA 中國珍奇遊園地紀(jì)行」を連載中。このほかイベントも開催している。
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