2021年2月15日、仏國(guó)際放送局RFIの中國(guó)語(yǔ)版サイトは、中國(guó)で生理食塩水やミネラルウォーターを注入した偽物新型コロナワクチンを製造販売していた違法業(yè)者が摘発されたと報(bào)じた。

記事は、中國(guó)政府が新型コロナワクチンをめぐる不正や違法行為に対する取り締まりを強(qiáng)化しており、2月10日までに21件を摘発し、容疑者70人を逮捕したと紹介。その中でも特に注目されているのが、生理食塩水やミネラルウォーターを使った偽裝事件だと伝えた。

そして、新型コロナワクチンを偽造、販売して利益を得ようとした容疑者2人が昨年8月、ネット上で本物のパッケージのデザインを把握した上で注射器を購(gòu)入し、ホテルの一室や借りた住宅の室內(nèi)で生理食塩水を注射器に充填（じゅうてん）して偽ワクチンを作ったと紹介。規(guī)模拡大のために2人は親戚、友人など3人を呼び出して偽造を手伝わせたとした。また、生理食塩水を使い切ると、今度はミネラルウォーターを注射器に注入し、完成した偽ワクチンを「內(nèi)部ルートから入手した正規(guī)のワクチン」と稱して販売したと伝えている。

中國(guó)當(dāng)局の調(diào)べによると、2人はおよそ5萬(wàn)8000本の偽ワクチンを製造、販売して1800萬(wàn)元（約2億9000萬(wàn)円）の利益を上げていたという。

記事は、摘発された21件の案件について、偽ワクチンの製造販売のほかに、違法業(yè)者による高額販売、農(nóng)村の醫(yī)師に委託する形での住居や自動(dòng)車內(nèi)での不法接種、優(yōu)先接種対象とならない市民から高額の費(fèi)用を徴収しての接種手配、SNS上での広告散布、接種証明書(shū)類の偽造、偽ワクチンの海外への密輸などが行われていたとする一方、これらの案件による健康被害などについては情報(bào)がないと伝えている。（翻訳?編集/川尻）