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中國(guó)各地には故宮博物院と天安門の複數(shù)のレプリカがあり、クオリティーも様々なので、今回は筆者が撮影したものを紹介してみたい。
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北京市の故宮博物院(紫禁城)と天安門は中國(guó)史や中國(guó)の政治的にも重要な建造物であり、中國(guó)を代表とする観光地であるのは言うまでもないだろう。そして中國(guó)各地には故宮博物院と天安門の複數(shù)のレプリカがあり、クオリティーも様々なので、今回は筆者が撮影したものを紹介してみたい。
【その他の寫真】
本物の天安門には「中華人民共和國(guó)萬(wàn)歳」「世界人民大団結(jié)萬(wàn)歳」と大書され、巨大な毛沢東の肖像畫が入口に掲げられている。故宮博物院の一番有名な建物の太和殿は大勢(shì)の観光客で賑わっているのがデフォルトだ。歴史があるとか広大な敷地というのは事実ではあるが、筆者が個(gè)人的に驚いたのは、観光音聲サービスが2011年の時(shí)點(diǎn)で41言語(yǔ)に対応しており、中國(guó)國(guó)內(nèi)の言語(yǔ)だけでも普通語(yǔ)(北京語(yǔ))、少年版、広東語(yǔ)、閩南(びんなん)語(yǔ)、チベット語(yǔ)、ウイグル語(yǔ)となっていた。日本の観光地でも関西弁や名古屋弁、東北弁の観光音聲サービスがあっても面白いのでは?と感じた。
東武スクエアワールドのように世界の有名建造物をミニチュアで再現(xiàn)した観光施設(shè)は中國(guó)にも存在する。広東省深セン市の錦繍中華民俗村は中國(guó)各地の有名建造物をミニチュアで再現(xiàn)し、當(dāng)然ながら故宮博物院も見られる。ただ、筆者訪問(wèn)時(shí)は夕暮れ時(shí)でかなり焦っており、あまりいい寫真が撮影できなかったのが悔やまれる。
規(guī)模でいえば、浙江省東陽(yáng)市の世界最大の撮影所の橫店影視城も見逃せない。橫店影視城は複數(shù)の撮影所の集合體と表現(xiàn)するべきで、故宮博物院をほぼ実物大のスケールで再現(xiàn)(さすがに本物と一部設(shè)計(jì)が異なり、天安門は2割程度小さい)したのが明清宮苑だ。広大な敷地內(nèi)には宮殿、庭園、邸宅、民家といった北京の建築スタイルが揃えられている。筆者は隣の広州街?香港街から気球に乗って空撮を敢行したが、ただただ驚愕するばかりであった。
福建省アモイ市郊外の同安影視城では天安門を1/4スケールで再現(xiàn)し、地名にちなみ同安門とも呼ばれている。本物とは異なり、天安門を通過(guò)すると、レプリカの太和殿が目の前に現(xiàn)れる。完成當(dāng)初は同園の周辺にほとんど建築物がなかったようだが、現(xiàn)在は景観を破壊する高層マンションが周辺に建造されており、撮影すると寫り込むので少々、興ざめだ。太和殿の內(nèi)部は天井までしっかり作りこみがされている點(diǎn)は評(píng)価したい。
以前紹介した甘粛省蘭州市の蘭州新區(qū)西部影視城は太和殿のすぐ近くに天壇のレプリカも建造されている。筆者は北京で留學(xué)していたこともあり、本物の故宮博物院と天壇はこのように隣接していないと聲を大にして言いたい。同園の荒野にそびえる太和殿と天壇はある意味、シュールな光景ではある。実はこの太和殿の階段部分の內(nèi)側(cè)は遊客服務(wù)中心(ビジターセンターと訳せばいいのだろうか?)という施設(shè)になっているのだが、入ってみるとコンクリートの柱が並び、首都圏外郭放水路を彷彿とさせる光景が広がっている。
寧夏回族自治區(qū)銀川市の南門広場(chǎng)には天安門を小さく再現(xiàn)した南門樓があり、本物同様に毛沢東の肖像畫が掲げられているが、文言は「中國(guó)共産黨萬(wàn)歳」「中華人民共和國(guó)萬(wàn)歳」になっており、若干、異なっている。パッと見ると0.5秒くらいは本物と誤認(rèn)するかもしれないが、本物との差はさすがに歴然としている。
以上、筆者が撮影した故宮博物院や天安門本物とレプリカを比較してみたが、どちらもすごい光景であることは理解していただけたと思う。他にも中國(guó)國(guó)內(nèi)の故宮博物院や天安門のレプリカの情報(bào)があれば、コメント欄に書き記していただければ幸いだ。
■筆者プロフィール:関上武司
1977年の愛(ài)知県生まれ。愛(ài)知大學(xué)経営學(xué)部卒。中國(guó)で留學(xué)や駐在員としての勤務(wù)経験あり。日本や中國(guó)のB級(jí)スポットを紹介するブログ?軟體レポートの管理人。中國(guó)遊園地の取材で中國(guó)の全省、全自治區(qū)、全直轄市へ訪問(wèn)。會(huì)社員の傍ら、「中國(guó)遊園地大図鑑」シリーズを執(zhí)筆し、メールマガジンのロードサイダーズ?ウィークリーにて「ROADSIDE CHINA 中國(guó)珍奇遊園地紀(jì)行」を連載中。このほかイベントも開催している。
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