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寫真は2019年末に開催された早道ネットスクール主催の「第1回中日日本語オンライン教育交流會」。このご時世、中國の企業(yè)に雇われて日本でリモートワークをするという選択肢もまた確かに存在する。
「とにかく仕事だけはしなきゃなるまい」。全世界を席巻したコロナ禍における僕らの共通の関心事は、このご時世、一體どんな仕事にありつけるのか?ではなかろうか。幸いなことに、グローバル化とリモートワーク化が容赦なく進む昨今、選択肢はむしろ以前より多い。
たとえばの話だが、中國の企業(yè)に雇われて日本語教師のリモートワークをする、という選択肢もある。
待ったちょーっと待った!「お斷りします」と仰る前に、まあ、まずは座して少し考えてみるのはどうか。
第一に、これまでのように仕事をしようとすれば、どんな仕事であれ大なり小なり感染リスクがある。次いで、そもそもこれまでのように仕事をして同程度の収入を維持すること自體がどんどん難しくなっている。第三に、日本は既に政府が音頭を取ってインバウンドをしなければならないほど、海外資本に依存している。第四に、コロナ禍はまだまだ終結(jié)しそうにない…
もちろん、僕たちは自分で自分を追い詰めようとしているのでは決してない。ただ思うに、コロナ禍を生き殘るには、やはり新たな視點が必要なのだろう。
ここで言う新たな視點とは、日本人として外國のごくごく一般的な企業(yè)に雇われてリモートワークをする、という視點である。
改めて斷っておくが、海外の有名企業(yè)からヘッドハンティングされてキャリアのギリギリまでジャーンプ!とか、海外転職して日本とおさらば!とか、そんな話ではない。
ただ、外國の人々が日本へ出稼ぎに來ているのと同じように、日本の僕らがリモートワークで海外にバーチャルな「出稼ぎ」ができるかどうかを視野に入れる、という話に過ぎない。
そんな時代になったのか、と正直僕も思う。そしてこう言ってはなんだが、「日本企業(yè)が外國人に求める人材像」については即答できても、「外國企業(yè)が日本人に求める人材像」で答えに窮してしまうとすれば、それって人として、ライフ値が実はそれほど高くないことを意味してはいないか。
そのようなわけで今回、日本人をオンライン日本語教師として雇っている某中國企業(yè)へのインタビューを敢行した。ご自身のライフ値の確認(rèn)の一助になれば幸いである。
#以下は新型コロナ予防対策の一環(huán)として採用した、リモートインタビューの一部である。ご了承いただきたい。
――最初にお名前とポジションまた會社について少しご紹介ください。
楊海斌(ようかいひん)と申します。早道(はやみち)教育科技の総経理をしています。早道教育科技はインターネットを使った日本語教育(日本名:早道ネットスクール、以下、早道)のスタートアップで、日本でも「早道教育科技(中國)ネットで日本語教育: 日本経済新聞」という記事の中でご紹介いただきました。
――では、貴社は日本人を日本語教師として雇用するほか、日本向けにどのようなサービスを提供していますか?
早道では今のところ個別オンライン日本語レッスンのほか、多人數(shù)レッスン、日本留學(xué)、研修生派遣(日本企業(yè)との提攜)など、日本の大學(xué)や企業(yè)および中國側(cè)の學(xué)生のサポートをしており、日本側(cè)の受け入れ先も引き続き募集中です。
――ですが、コロナ禍は中國でもまだ完全には収束していないと聞いています。中國での日本語學(xué)習(xí)のニーズにも影響があるのでは?
(コロナ禍に伴う)大きな影響というのは実のところあまりないですね。早道への中國側(cè)の學(xué)生からの問い合わせはいまだに多く、これは一つには早道が中國國內(nèi)で(広告などにより)相応の認(rèn)知と地歩を得ているからでしょう。もう一つの要素は早道が(コロナ禍以前から)提供する(中國全土に展開中の)オンライン教育という強味です。コロナ禍により中國側(cè)の學(xué)生はむしろ以前より積極的にオンライン教育を受け入れており、この集客の徹底とオンラインという強みにより、コロナ禍の影響は相殺されていると感じます。
中國の日本語學(xué)習(xí)者は500萬人規(guī)模だと言われていますが、早道が提供する発音や単語を?qū)Wべるアプリの無料會員は(華僑などを含む)世界的にはすでに累計約1300萬回ものダウンロード総數(shù)に達しているんです。結(jié)果として、日本語のネット授業(yè)を受ける有料會員との合計會員數(shù)は現(xiàn)時點で中國2位になりました。約300人の中國人スタッフによる電話営業(yè)をかけており、3年後には有料會員を延べ1000萬人まで伸ばして中國トップになることを目標(biāo)にしています。
――なるほど。それでは早速ですが、貴社で求めている日本語教師像はどのようなものですか?
私たちは日本人の日本語教師の皆さんが、日本語を?qū)Wんでいる中國人の學(xué)生たちに対して熱心で辛抱強く、責(zé)任感を持っていただきたいと強く希望しています。そして當(dāng)然のことながら、教師としての豊富な経験を持ち、中國語を話すことができ、さらに日本語教育能力検定試験合格者また日本語教師養(yǎng)成講座(420時間)修了者であれば、さらに歓迎されています。
――率直に言って、日本人を雇うメリットとデメリットはどのようなものですか?
私が思うに、日本人の日本語教師の皆さんはとても責(zé)任感があり、かつ真面目で信頼できる。これは大きなメリットです。とはいえ日中の文化や習(xí)慣の違いのため、日本人とのコミュニケーションには往々にして中國人同士のコミュニケーション以上のより多くの労力が求められる。もっとも、これは仕方のないことではありますが。お互いのコミュニケーションは非常に重要ですから。
――最後に、中國企業(yè)で働く日本人に特にこれは気を付けてほしいと思うことがあれば、お願いします。
これだけはという話であれば、中國企業(yè)での仕事には大きな変化がつきものだ、ということです。中國で會社が発展するには、社則も仕事內(nèi)容も何もかもが、恐らくは常に変化しなければならない。日本人はどちらかというと保守的で変化を望まず、中國の會社が絶えず変化を求められるということが理解しにくいかもしれない。ですのでこの點での心の準(zhǔn)備をする必要があるでしょう。
「なんだ、思ってたより敷居が低いみたい」と思われたなら、あなたは中國企業(yè)が日本語教師に求める人材像にかなりの程度マッチングしている可能性が高い。つまりあなたは海外というステージでのライフ値がそれなり高いわけで、日本語教師はもとより、その方向に求職のターゲットを広げればいい。
一方で「なんだか難しそう」と感じられたのであれば、「テレワークで仕事ができない人は、もともと仕事ができていなかった | 日刊SPA!」というニュース記事の中で、600社以上のリモートワークをサポートしてきた株式會社クロスリバーの越川慎司氏による「これまで愛想や努力などでごまかしていた方々は、リモートワークでも周囲を巻き込むなど能力の出し方を身につけるべきです」との一言をご紹介したい。つまり日本というステージにとどまったとしても、今後は決して楽ではないのである。
では、中國企業(yè)が日本語教師に求める人材像から學(xué)べる教訓(xùn)とは何か。このご時世、中國の企業(yè)に雇われて日本でリモートワークをするという選択肢もまた確かに存在する、ということにほかならない。
海外ステージ向けな人もそうでない人も、まず座って費用を計算しさえすれば、必要な代価はおのずと明らかになり、家族共々生き殘るべく己が行くべき道もはっきりする。そう、こんなご時世でも、誰も決して座して死を待つ必要はない。
■筆者プロフィール:大串 富史
本業(yè)はITなんでも屋なフリーライター。各種メディアでゴーストライターをするかたわら、中國?北京に8年間、中國?青島に3年間滯在。中國人の妻の助けと支えのもと新HSK6級を取得後は、共にネット留學(xué)を旨とする「長城中國語」にて中國語また日本語を教えつつ日中中日翻訳にもたずさわる。中國?中國人?中國語學(xué)習(xí)?中國ビジネスの真相を日本に紹介するコラムを執(zhí)筆中。
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