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近年、日本を訪れる中國人観光客の旅行スタイルや目的地がより細(xì)分化されていると言われる中、広東外語外貿(mào)大學(xué)南國商學(xué)院の呉曼霞さんはある「珍しい場所」を訪れた時(shí)のことを作文につづっている。
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近年、日本を訪れる中國人観光客の旅行スタイルや目的地がより細(xì)分化されていると言われる中、広東外語外貿(mào)大學(xué)南國商學(xué)院の呉曼霞さんはある「珍しい場所」を訪れた時(shí)のことを作文に次のようにつづっている。
【その他の寫真】
ある日の會話の授業(yè)中、日本人の先生は學(xué)生に次のような質(zhì)問をした?!附预丹螭悉猡啡毡兢匦肖盲郡?、まずどこへ行きたいですか」これに対して學(xué)生は、東京タワー、北海道、富士山などと一人ずつ自分が行きたいところを答えた。「じゃ、呉さんは?」と先生が私に聞いた。私は、「和歌山のある駅の貓の駅長を見に行きたいです」と答えた。
私の答えはクラスのみんなに笑われてしまった。日本には貓の駅長がいるということ自體、あまり知られておらず、どうして日本まで行ってわざわざ貓を見るんだと考える人もいたかもしれない。もちろん、日本の有名な観光地は素晴らしいと思うが、私にとっては、貓の駅長という日本ならではの駅文化がより面白く、魅力的に感じられたのだ。私はこの質(zhì)問を機(jī)に日本の特別な駅文化の魅力を?qū)g感したいと強(qiáng)く思うようになった。
そして、そのチャンスはやってきた。それは日本の関西へ旅行に行った時(shí)のことだ。貓の駅長を見るという夢を葉えるために、朝8時(shí)から約2時(shí)間電車に乗り、大阪から和歌山の貴志駅へ行った。この貴志駅こそが、貓の駅長がいる駅だった。駅に著くと、駅內(nèi)の壁には貓の駅長の寫真や、特別委囑狀が飾ってあった。地面にも貓の駅長の貼り紙を見つけた。
また記念品を販売する店もあり、初代駅長のたまちゃんのために設(shè)けられた神社までも見つけることができた。これらを見て私は本當(dāng)に驚いた。日本人にとって、この貓の駅長はペットやお金を得るための道具ではなく、尊重すべき本當(dāng)の駅長のような存在なのだと感じた。
當(dāng)時(shí)は二代目の駅長ニタマちゃんが自分の専用オフィスでぐっすりと寢ていた。その首には「ニタマ駅長」と書いてある名札がついていた。私が寫真を撮ろうとした時(shí)、二人のおじさんの話が聞こえてきた。
「可愛いですね」
「そうだね。貓は貴志川鉄道の救世主として、神のように現(xiàn)れたんだ。たまちゃんの精神は和歌山電鉄や地方の公共交通の中で生き続けている。これからは地方鉄道や日本がもっと明るくなるように、頑張ってほしいな」
二人は話しながら、たま駅長の神社の方へ歩いていった。
私が元々貴志駅へ行ったのは貓の駅長に會うためだったが、この話を聞いて、日本人と動物の特別な関係に深く感動を受けた?,F(xiàn)在のような経済が高度な成長を続けている時(shí)代、どんな分野においてもハイテクで新しいものが次々と現(xiàn)れてくる。そんな時(shí)代において、貓の駅長はまさに泥中の蓮のような存在であり、より特別な存在に感じられた。たった一匹の動物を駅長にし、地方鉄道や地域を盛り上げるというのは、非常に日本らしく、魅力的なことだと思う。
この貓の駅長は、乗車數(shù)が少なく赤字が続いていた和歌山電鉄の社長が考えついたアイデアだ。たまちゃんを駅長にしたことをきっかけとして、観光客の數(shù)は激増し、その年に貓の駅長が生み出した経済効果は11億円にも上ったそうだ?!袱郡揆k長」を皮切りに、全國で貓の駅長が現(xiàn)れ、地域の観光客誘致につながった。そして同時(shí)に、日本全國にネコブームが広がっていったのだ。大都市にはネコカフェという店が作られ、繁盛していたり、貓が出演するCMが増えたりしている。さらに、貓が主人公のテレビドラマや映畫なども次々と公開されている。
つまり、日本では貓の駅長をきっかけとしたネコブームが大きな市場を生み出している。そして、「ネコ文化」が「ネコ経済」を促進(jìn)し、「ネコ経済」はまた「ネコ文化」を促進(jìn)するという好循環(huán)が生まれているのである。これは日本獨(dú)特の「ネコ経済學(xué)」ともいえる効果なのである。
感情のない冷たい機(jī)械に囲まれた現(xiàn)代社會において、貓の駅長はそよそよと吹く爽やかな風(fēng)のように、私たちの心をきれいにしてくれる。このような魅力こそが、日本の新しい魅力なのだと、私は考える。(提供/日本僑報(bào)社?編集/北田)
※本文は、第十四回中國人の日本語作文コンクール受賞作品集「中國の若者が見つけた日本の新しい魅力」(段躍中編、日本僑報(bào)社、2018年)より、呉曼霞さん(広東外語外貿(mào)大學(xué)南國商學(xué)院)の作品「中國の若者が見つけた日本の新しい魅力」を編集したものです。文中の表現(xiàn)は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報(bào)社の許可を得て掲載しています。
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