2020年6月12日、中國紙?環(huán)球時(shí)報(bào)は、スイス紙のノイエ?チュルヒャー?ツァイトゥングが「中國で歐州にとって大きなチャンスが訪れている」との記事を掲載したと報(bào)じた。

記事は、「昨年の歐州連合（EU）における中國企業(yè)の投資額が120億ユーロ（約1兆4450億円）近くに上り、スイスでの投資額は6億ドル（約640億円）に達(dá)した」と紹介。18年と比べると減少したものの、中國企業(yè)による米國への投資額は歐州への投資額の半分にも満たないと指摘している。

そして、「5年前と比べると歐州の各國政府や企業(yè)は、中國の投資時(shí)の約束に、より注目するようになっており、すべての投資が許可されるわけではない。ただ、これらの數(shù)字は中國が歐州を必要としていることを示している」と分析した。

一方で、「歐州もまた中國を必要としている」と指摘。在中國歐州連合商工會(huì)議所（EUCCC）が在中企業(yè)に対して行った最近の調(diào)査によると、9割の企業(yè)が投資を中國から他の國へ移動(dòng)する予定はないと回答しているという。歐州の製薬企業(yè)や醫(yī)療技術(shù)企業(yè)などは、最近中國での売り上げを伸ばしており、記事は「販売市場および生産基地としての中國は、新型コロナウイルスの問題があってもやはり巨大な市場であり、歐州企業(yè)の計(jì)畫に不可欠な部分となっている」と説明している。

さらに、「米國がさまざまな手段で中國排除の政策を進(jìn)めているため、中國と歐州との関係はより一層強(qiáng)まっている」とも指摘。「EUはこれまでも中國の重要な貿(mào)易パートナーであり、スイスもその中で特殊な地位を得ていた。中國は11月の米大統(tǒng)領(lǐng)選挙がどんな結(jié)果になっても中長期的な米中関係の悪化は避けられないと見ており、歐州にラブコールを送っている」とした。

このため、「歐州には中國との経済関係をより安定した新たなレベルに高めるチャンスが與えられた」と記事は指摘。中國も海外からの投資の分野をさらに広げているという。ただ、歐州の多くの企業(yè)は一部の重要な業(yè)界においては差別を受けており、市場進(jìn)出が阻まれているといい、これが歐州と中國との関係における最大の問題の1つとなっているという。

記事は、「中國との交渉において、歐州は以下の事実を利用するとよい。それは、中國はこれまで以上に技術(shù)供給國としての歐州に依存するようになっており、歐州は中國が（提唱する一帯一路の重要な地域であるということだ」と論じている。（翻訳?編集/山中）