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2017年、ダンダンウイリク?法隆寺?敦煌莫高窟?キジル千仏洞の壁畫の類似性にスポットをあてたNHK「シルクロード?壁畫の道をゆく」が放送された。寫真は夕食後のベースキャンプで遺物実測や資料整理。
「一帯一路」の要衝新疆で実踐してきた世界的文化遺産保護研究などを連載中。2002年に開始した「日中共同ダンダンウイリク遺跡學術調(diào)査」では法隆寺壁畫の源流といえる「西域のモナリザ」などを発掘。05年にはNHK「新シルクロード」が放送され好評を博した。
2017年、ダンダンウイリク?法隆寺?敦煌莫高窟?キジル千仏洞の壁畫の類似性にスポットをあてたNHK「シルクロード?壁畫の道をゆく」が放送された。30分版も度々放送されるなど好評であった。18年には天津TVの中國で活躍する外國人にスポットを當てた長壽番組「泊客中國」が筆者活動を3集制作。キジル千仏洞保存協(xié)力は「大愛無疆」、ニヤ遺跡調(diào)査は「五星出東方利中國」、ダンダンウイリク遺跡調(diào)査は「西域のモナリザ」と題して放送された。同年出版した『中國新疆36年國際協(xié)力実録』ではキジル千仏洞保存協(xié)力やニヤ遺跡調(diào)査とともに、ダンダンウイリク遺跡調(diào)査を230點余の寫真で紹介した。
沙漠には水がないと思われているであろう。しかし、沙漠にも水はある。ラクダ使いが「この辺りには有りそう」という場所を掘ると、有ることもある。但し塩分が多く飲料水には適さない。ラクダの背中の「こぶ」には水が蓄えられているというのは俗説で、脂肪である?!弗楗坤纤纬簸い瑪?shù)キロ先から分かる」とラクダ使いは言う。調(diào)査を終えて帰る時、ラクダは來た時より速い。ケリヤ河へ戻り、數(shù)10頭が水をガブ飲みする様は見ものである。
2019年5月、中國共産黨機関紙「人民日報」系で海外関係を報道している「環(huán)球時報」が一頁特集「キジル石窟で歴史の明暗を見る」(意訳)を組み、「壁畫は20世紀初頭にロシア?日本?英國?米國?フランスなどへ持ち去られた。その後に保護が行われ、世界遺産となり、しっかりと管理されている。この3年間で20余萬人が參観し、內(nèi)1萬人が海外からである」(拙訳)などと報じ、約三分の一で筆者活動を紹介。
そこには「新疆を1982年から150回以上訪問し、キジル石窟修復保存?ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡調(diào)査を行い、日本で『新疆世界文化遺産図鑑』等の出版や講演?テレビ番組などを通じて美しい新疆を紹介している。新疆の文化?文物?教育事業(yè)の発展や両國の文化交流に重要な貢獻を行った。36年間提供したのは『至誠』であり、骨はタクラマカン沙漠に埋めると言っている」(拙訳)などと報じられている。日本人の中國での活動が紹介されることは日中相互理解のために嬉しいことである。
2020年1月、安藤佳香隊員がインド?ダンダンウイリク?キジル?敦煌?法隆寺などの壁畫の関連を記した労作『いのちのかたち-時空を超える唐草』を出版し好評を博した。
■筆者プロフィール:小島康譽
浄土宗僧侶?佛教大學內(nèi)ニヤ遺跡學術研究機構代表?新疆ウイグル自治區(qū)政府文化顧問。1982年から新疆を150回以上訪問し、多民族諸氏と各種國際協(xié)力を?qū)g施中の日中理解実踐家。
ブログ「國獻男子ほんわか日記」
<新疆は良いところ>小島康譽 挨拶―<新疆是個好地方>
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