韓國の総選挙が15日に投開票される。任期後半に入った文在寅政権の中間評価が問われる一方、有権者の関心は新型コロナウイルス対策や経済の先行きに集中しているが、それらとは別に朝鮮日報(bào)は「與野黨は『親日』『親中』『親北（北朝鮮）』でライバルたたきの競爭を本格化」と伝えた。

韓國の國會(huì)は一院制で定數(shù)300。議員の任期は4年だ。立候補(bǔ)したのは小選挙區(qū)（定數(shù)253）に1118人、比例區(qū)（定數(shù)47）に312人。政権與黨「共に民主黨」系の現(xiàn)有議席は129で、與黨は過半數(shù)への上積みを目標(biāo)にする。保守系の野黨第1黨は「未來統(tǒng)合黨」。比例投票先としては、より広範(fàn)な政権批判勢力の結(jié)集を目指して「未來韓國黨」を発足させた。

朝鮮日報(bào)によると、共に民主黨選挙対策委員會(huì)戦略本部は3日の公示に先立ち、選挙區(qū)の候補(bǔ)者に「第21代総選挙戦略候補(bǔ)マニュアル」を配布した。広報(bào)?遊説指針となるもので、「安倍政権を擁護(hù)し、日本には何の批判もできない未來統(tǒng)合黨、われわれ國民は今回の選挙を韓日戦と呼ぶ」と指摘した。

これは政府による日本人入國制限などを批判した未來統(tǒng)合黨の親日基調(diào)を際立たせる戦略だ。総選挙の4大戦略の一つも「日本製品ボイコットなどを通じ、日本の輸出規(guī)制危機(jī)克服を先導(dǎo)した政府を強(qiáng)調(diào)」だ。反日感情を高めることが支持層の結(jié)集に有利だと判斷したとされる。

一方の野黨側(cè)は與黨の親日攻勢を「総選挙用の反日感情を助長するものだ」とし、「中國と北朝鮮の顔色をうかがう政府?與黨」と攻撃している。未來統(tǒng)合黨の黃教安代表は「韓國國民が武漢コロナ（新型コロナウイルス）とすさまじい戦爭を繰り広げる渦中でも北朝鮮はミサイルを発射している」と述べ、「政府は今からでもやみくもに北朝鮮に希望を寄せることをやめ、原則に基づく堂々とした対北朝鮮政策を推進(jìn)すべきだ」と主張した。

與野黨の支持層も同じ構(gòu)図で対立。熱狂的な文政権支持層はソーシャルメディアで「総選挙は韓日戦だ」「土著倭寇を撲滅しろ」などといった文言の宣伝を広めている。土著倭寇とは「土著した倭寇の子孫」という意味で、近年、反日感情を抱かない人などを批判する際に用いられている新語だ。さらに「國會(huì)議員國産化國民運(yùn)動(dòng)本部」と書かれた橫斷幕とポスターなど「韓日戦商品」まで登場した。

政権支持勢力はソウル全域に「投票で親日清算」と書かれた橫斷幕30枚以上を掲揚(yáng)。中央選挙管理委員會(huì)は「特定の政黨や候補(bǔ)を類推することができない一般的価値に當(dāng)たる」として掲示を認(rèn)めた。これに対抗し、野黨支持層も「総選挙は韓中戦だ」というポスターを発表した。（編集/日向）