拡大
日本は先進國だが閉塞感?停滯する経済からは脫卻出來ていない。
滅びゆくか日本。穏やかではない。
中國の勃興が本ものになるかどうかも、いま問われている。共産黨一黨支配を続けつつ、例えば連邦制を加味して自由と民主主義を取り入れられるかが焦點である。
日本もまた、世界をリードする地球文明の國になれるか否か、それとも滅びゆくかの分岐點にある。
中國の場合は、儒教文化を再評価して取り入れられるかどうかの中國とも軌を一にする。孔子起源の「儒教」の基本理念は「仁(じん)」である。仁は「仁?義?禮?智?信」の要である。人を愛し、思いやることだ。唯物論の共産主義國家と、人の生き方のこの基本が相反するけではない。ただ、発展途上國から中進國、先進國へと歩み出した中國が、それをどう取り入れられるかという問題である。いわば、世界に展開可能な中華文明の原點に戻ると言うことだろうか。
我が國はどうだろうか。先進國だが閉塞感?停滯する経済からは脫卻出來ていない。新型コロナウイルスの蔓延で、その問題點が垣間見られる。低所得階層に所得保障をするという政策が一つである。低所得の捉え方は難しい。単身?家族數などで異なるからだ。が、大雑把に言うと年収200萬未満が37パーセント、300萬円未満が5割を超える。
低所得階層がこれだけ日本にいるというのにも驚く。まさに「格差社會」が日本に現出しているのだ。アメリカなどに比べて富の偏在は少ないし、セーフティネットの生活保護、或いは醫(yī)療?介護などの社會保険制度が進んでいるので、貧困が見えにくい。
「6枚切り食パンが77円!」
私が驚いて隨筆に書いたことがある。近所のスーパーで著名製パンメーカーの品である。テレビ広告に出る食パンは目玉の時「6枚切り108円」だが、通常は140円くらいする。そしてこのスーパーでは200円前後と、もっと高い食パンもある。もちろん、美味しいパン屋さんで有名な店では「300円以上」する。だが、いつも買い物するスーパーで、77円と140円、200円のものがあって、77円のものも大量に売れている。
私事で恐れ入るが、(…いつも私事か…)、うどんが好きで、溫かいモノをよく作る。このうどん玉、著名メーカーの冷凍でひと玉60円ほど。だが棚には、ひと玉20円のものも大量にある?!袱蓼?、何も贅沢しないし、これくらいいいか」と冷凍うどんを買う。20円のモノは三分の一の出費ですむが、もちろん「コシ」はない。
これが格差である。余りに卑近過ぎるので、背広を考えてみれば判る。大規(guī)模な洋服店では、1著1萬円からある。私はもう最近は著ないので買ったことがないが、百貨店ではイージーオーダーが數萬円からだ。だが、百貨店のスーツ売り場の奧には、生地だけで100萬円という背広がある?!缸h員さんのスーツいいなあ」とテレビ中継を見ながら思ったが、これも見えにくい格差である。
この手の狀況が、我が國にはもう久しく広がって、しかも拡大している気がする。では、自由はどうだろうか。
■筆者プロフィール:石川希理
1947年神戸市生まれ。団塊世代の高齢者。板宿小學校?飛松中學校?星陵高校?神戸學院大學?仏教大學卒です。同窓生いるかな?小説?童話の創(chuàng)作と、善く死ぬために仏教の勉強と瞑想を10年ほどしています。明石市と西脇市の文蕓祭りの選者(それぞれ隨筆と児童文學)をさせていただいています。孫の保育園への迎えは次世代への奉仕です。時折友人達などとお酒を飲むのが楽しみです。自宅ではほんの時折禁酒(笑)。中學教員から県や市の教育行政職、大學の準教授?非常勤講師などをしてきました。児童文學のアンソロジー単行本數冊。小説の自家版文庫本など?!竿捊}本の読み方とか、子どもへの與え方」「自分史の書き方」「人権問題」「瞑想?仏教」などの講演會をしてきました。
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