2020年4月9日、中國國際テレビ局（CGTN）は、「新型コロナウイルスで中國に賠償を求めよ」との意見に反論する英國の外交アナリストの文章を掲載した。

文章は、「リポートが指摘：中國は新型コロナウイルスについて責(zé)任を負(fù)わねばならない。各國が訴訟を起こすなら中國政府は數(shù)兆ポンドの賠償に直面するだろう」とのニュースを英タブロイド紙ザ?サンが発信したことを説明。その中で、英國の著名な新保守主義の対外政策シンクタンクが「中國政府の初期の対応方法と直ちに世界保健機関（WHO）へ十分な情報を明らかにしなかったことは、國際保健規(guī)則の第6條と第7條に違反しており、締結(jié)國である中國に対して法的拘束力を有する」と報告していると指摘した。これは「ヘンリー?ジャクソン協(xié)會」が提出した報告のことを指しているようだ。

さらに、この報告の中で、中國政府に3510億ポンド（約47兆円）を請求すべきと提案していると紹介。中國から賠償金を得るために、國際司法裁判所や世界貿(mào)易機関（WTO）など10の異なる方法で中國を訴えるべきだと主張しているという。

その上で文章は、「こうした狀況で話が英國の政治に及ぶ時、法律的な主張は獨立した弁護士が出すものではなく、資金が豊富な利益集団によって出されるものだ」と説明。自分や頼りとする財閥が好まないグループ、國、人民に対し、さまざまなプラットフォームを通して偏見的な政策を表明し、英國の主要メディアがそれを伝え、民衆(zhòng)を怖がらせることで「目の上のたんこぶ」に対抗したり、利益を獲得したりすると主張した。

さらに、「中國が新型コロナウイルスについて責(zé)任を負(fù)うべき」という點について、「その背後に公正な調(diào)査や判定は全くなく、完全に政治的な誹謗（ひぼう）である」と主張。この種の誹謗はイアン?ダンカン?スミス氏などの保守黨幹部の邪悪な意図を示すものであると論じた。

興味深いこととして、イアン?ダンカン?スミス氏は「事実は殘酷だ。中國はほぼすべての分野で正常な行動基準(zhǔn)に違反している。醫(yī)療から貿(mào)易、為替操作から國內(nèi)での圧迫まで、どれもそうだ」との考えを示しているほか、華為技術(shù)（ファーウェイ）の5G建設(shè)參加にずっと反対している人物だと指摘した。

そして文章は「ここまで読むと、『一體誰が益を得るのだろうか』との疑問が出るだろう」とし、「ヘンリー?ジャクソン協(xié)會」がこのような「悪意のある報告」を出した理由について分析した。

文章は、「ヘンリー?ジャクソン協(xié)會」の元創(chuàng)立メンバーの1人が、「ヘンリー?ジャクソン協(xié)會は、大量の政策文書を配布し、低レベルで最も原始的かつ愚かな反中を宣伝している」と述べていると紹介。さらに「この協(xié)會は腐敗と民族主義が繁殖しているだけでなく、英國議會に極端な外國敵視、傲慢無知、無価値な思想をばらまいている」と批判しているという。また、「この協(xié)會には中國とアジア問題の専門家が欠けており、中國とアジア問題の分野における學(xué)術(shù)経験と専門知識が欠落している」と指摘したことも文章は説明した。

そのため文章は、「上述の狀況とEU離脫後の英國は主権國家としての著実な外交政策を行うべきであることを考えると、ヘンリー?ジャクソン協(xié)會の行動は英國の國家利益を損なうものであり、英國と國際大國との関係に不利となると斷言できる」と主張。一部の政治家が中國に対する偏見を持った國に迎合することを心配し、「この種の方法は英國首相に反対して慎重な決定に背くものであり、英國のイメージを損なうものとなる」と警告した。

最後に文章は、「われわれが歐州と中國との友好を放棄し、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)と一緒に反中になるならば、英國はただの米國の屬國に成り下がってしまうだろう」と結(jié)んだ。（翻訳?編集/山中）