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長崎県は中國と長い交流の歴史があり、全國に先駆けて中國との交流を進めてきた。寫真は習(xí)近平國家副主席(當時)と會見する中村法道長崎県知事(2010年8月、北京?人民大會堂)【長崎県提供】
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長崎県は中國と長い交流の歴史があり、1972年の國交正?;贬幛巳毡兢蔚胤阶灾误wとして初めて友好訪中団を派遣するなど、全國に先駆けて中國との交流を進めてきた。習(xí)近平國家主席は今後、國賓として來日する予定である。そこで、習(xí)氏と會見を重ね、親交を深めてきた中村法道?長崎県知事にインタビューした。中村知事は長崎県と中國の友好都市間の交流を示した上で、「地方政府間の交流は本當の友情と信頼の絆で結(jié)ばれた関係」と強調(diào)。「地方政府が果たすべき役割、國民の1人1人が擔っていく役割は一層重要」とし、「友好の絆を大きな財産として次の世代にも引き継いでいきたい」と語った。(聞き手は人民日報海外版日本月刊編集長?蔣豊)
【その他の寫真】
▼長崎と中國との長く深い関係
――2010年8月、中村知事は當時國家副主席だった習(xí)近平氏と北京の人民大會堂で會見されましたが、會見の経緯と対話の內(nèi)容について教えてください。
中村:長崎県と中國は海峽を挾んで一衣帯水の関係にあり、大変古くから盛んに交流を重ね、友好関係を築いてきました。日本が中國の歴史書に最初に登場するのは、『魏志倭人伝』の中に、長崎県の壱岐と対馬が登場し、隋、唐の時代、最終寄港地が長崎の島々でありましたし、鎖國時代を含め、長崎は中國との友好交流を図る中で大きな役割を擔ってきました。そうした長年にわたる友好交流の歴史があり、今も長崎の街の中には、唐寺、中華街、孔子廟といった、中國の街のたたずまいがそのまま殘されています。また、四季折々の伝統(tǒng)行事の中にも、春のペーロン選手権大會、夏の精霊流し、秋の長崎くんち、冬のランタンフェスティバルなど、中國の色彩が濃いお祭りや伝統(tǒng)行事も數(shù)多く殘っています。
そうした中で、日中國交正?;?972年9月)に際し、その前年(1971年)に、全國の自治體では初めて、當時の久保勘一知事が、中國は1つであると宣言し、併せて、長崎県議會が「日中國交回復(fù)と貿(mào)易促進に関する要望決議」を採択しました。國交正?;?カ月後には、全國自治體の先陣を切って、友好使節(jié)団を中國に派遣し、中國の皆さんから熱烈な歓迎をしていただいたという歴史があります。
そうした先人の皆様方の熱い思いが通じ、1985年に唯一長崎県だけを所管する総領(lǐng)事館が本県に開設(shè)されました。私は2010年に知事に就任し、その年は、ちょうど上海國際博覧會が開催され、総領(lǐng)事館の開設(shè)25周年にあたる節(jié)目の年でした。上海萬博を長崎県民挙げて応援し、友好関係を支えてくださった中國の皆様にお禮を申し上げたいとの思いから、8月に上海市と北京市を訪問しました。
北京市では、人民大會堂で習(xí)近平國家副主席とお會いする機會をいただきました。これまでの長崎の果たした役割についてご評価いただいたことの表れではないかと、大変感謝しております。
その際、私からは、これまでの長年にわたる友好と信頼の絆を大切にしながら、また、中國総領(lǐng)事館という交流基盤も大切に生かしながら、更なる多様な分野にわたる交流を発展させていきたいと申し上げました。また2011年が辛亥革命100周年の年でしたので、辛亥革命を指導(dǎo)された孫文先生と、先生を支えた長崎の梅屋莊吉との、國境を越えた真の友情で結(jié)ばれた関係を幅広く情報発信し、多くの日中関係者にも知っていただきたい、また、そのためのプロジェクトも推進したいというお話を申し上げました。
習(xí)國家副主席からは、日中関係については、戦略的互恵関係をさらに拡大、発展することによって、これからの日中関係を築いていきたいとのお話がありました。また、長崎が地方政府間交流に果たしてきた役割について評価され、今後、多様な分野にわたる交流の発展への期待のお言葉を頂戴し、大変意義深いひとときでした。
▼習(xí)氏、長崎ゆかりの地で17年間も勤務(wù)
――習(xí)近平氏と初めてお會いした時の印象はいかがでしたか。
中村:日本の一自治體の長が面會させていただくということは大変貴重なことであり、緊張いたしましたが、大変包容力のある優(yōu)しい人柄の指導(dǎo)者だという思いを強くしました。
習(xí)副主席は、長崎と中國との交流関係について詳しくご存じであり、私も大変驚きました。習(xí)副主席は、1985年に福建省アモイ(廈門)市の副市長の役職に就任されましたが、アモイ市と佐世保市は1983年に友好都市関係を締結(jié)しておりましたので、両地域の友好交流の発展にご盡力をいただきました。また、1990年には、長崎市と友好都市関係である福州市の書記に、さらに、2000年には、本県と友好県省を締結(jié)している福建省の省長にご就任されており、長崎にゆかりの深い福建省の各都市で、実に17年間にわたりお仕事をなされておられたということで、改めて感動しました。
また、習(xí)國家主席には長崎に2回お越しいただきました。1993年の福州市の書記をお務(wù)めの時と、2001年に福建省の省長をお務(wù)めの時です。
人民大會堂での會見の際、副主席からは、ご來県の折、県庁を訪問された際に、職員が玄関の外まで列をつくって拍手をしながら歓迎をしてくれたことを非常に印象深く覚えているというお話がありました。ハウステンボスに宿泊された際、「長崎の観光は大変発達しているという印象を持ちました」と話されたのが、印象的でした。
▼來県されれば、県民を挙げて歓迎したい
――2019年12月、安倍首相は北京を訪問し、習(xí)國家主席と會談され、ともに「日中新時代」の実現(xiàn)を目指すことを確認しました。習(xí)主席は國賓として、今後來日する予定ですが、どのようなことを期待しますか。
中村:昨年12月、習(xí)主席と安倍首相が北京市で會談をされて、日中両國がアジアや世界の平和と安定に対する責(zé)任を共有するということで一致されました。ぜひ長崎にもう一度お越しいただきたいと願っています。
2015年にも習(xí)主席は「日中関係は一衣帯水の関係にあり、平和と友好が両國國民の心の主旋律である」と話され、その際、長崎にゆかりの深い隠元禪師の足跡についても觸れられました。今年はちょうど隠元禪師が出家されてから400周年です。そして隠元禪師を4度にわたって招請した、ゆかりの深い長崎の興福寺創(chuàng)建400周年という大きな記念の年になります。長崎県では今年、隠元禪師と黃檗文化に関する特別企畫展を開催しようと計畫しており、もう一度長崎の中に殘された中國との友好交流の歴史に觸れていただく機會を賜りたいと願っております。その際には、県民を挙げて歓迎したいと思っています。
▼地方政府間交流は真の友情と信頼の絆
――中國と日本の地方間交流の重要性と協(xié)力について、ご提案などあればお聞かせください。
中村:國と國との関係は、いろんな交流のチャンネルがあり、國家間の関係もあれば、地方政府間の関係もあり、あるいは國民レベルの交流のチャンネルもあります。両國関係が良好に進展しているときには、経済も発展し、文化交流も人的交流も発展しますが、利害関係が対立することもあります。そのような時には、地域間交流、國民交流、民間交流が非常に重要な役割を擔うと思います。
というのは、地方政府間の交流は真の友情と信頼の絆で結(jié)ばれた関係です。國対國の関係が難しい時期には、地方政府が果たすべき役割、國民の1人1人が擔っていく役割は一層重要な意味を帯びてくると思っております。そのような思いから、本県は、孫文先生と梅屋莊吉との真の友情について、日中両國で幅広く知っていただくプロジェクトを?qū)g施してまいりました。そして、現(xiàn)在は、隠元禪師と黃檗文化に著目し、これまでの歴史を顕在化させ、同じ文化を共有しながら両國の交流が発展してきたということにもう一度光を當てたいと思っているところです。これらの取り組みにより、地域同士の相互理解、また、國民同士の相互理解と信頼の絆がより強固になると思います。
これまでの長い歴史の中で、友好交流と相互の発展の時期があったことを、特に次の世代を擔う若い人たちに知っていただきたい、そして、友好の絆を大きな財産として次の世代にも引き継いでいきたいと考えております。
具體的な若者同士の交流事業(yè)として、日中「孫文?梅屋莊吉」塾と銘打った事業(yè)をスタートさせ、今年で6年目を迎えました。この事業(yè)では、若い人たちが日中両國から集まって意見交換を行う場を設(shè)けております。また、日本と韓國との間でも、日韓未來塾という形で、若者の意見交換や今後の交流のあり方について議論をする場もあります。
このように、近年、中國や韓國の皆様をお迎えして交流を深めており、日本?中國?韓國の3カ國の若い人たちが一堂に集まり、同じ海を共有する関係の中で、將來の友好交流の発展に向け、若い人たちの思いを結(jié)ぶ機會になればと思っております。
――現(xiàn)在、大変な狀況にある中國の新型肺炎対策について、どのように評価していますか。
中村:武漢市を中心に新型コロナウイルスの感染が拡大し、中國の皆様の日常生活にも多大な影響が出ていることに心からお見舞いを申し上げたいと思います。
私どもも幸いマスクや防護服などの物資を備蓄しておりましたので、友好関係にあります湖北省、福建省、上海市の皆様方に、この中から一部を提供いたしました。中國の皆様が懸命な努力をなさっていることをよく存じあげており、一刻も早く事態(tài)が収束し、平穏な生活を取り戻されますよう願っております。
日本でもまだ感染癥の発生が抑えられない狀況ですので、1つの自治體として、防疫対策や醫(yī)療體制の整備等に引き続き全力を注ぎ、一刻も早く事態(tài)が収まるよう努力していかなければいけないと考えています。(提供/人民日報海外版日本月刊)
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