1986年キジル千仏洞を參観し「人類(lèi)共通の文化遺産」と直感。保存にと10萬(wàn)元を寄付。中國(guó)政府が巨費(fèi)を投じて本格的修復(fù)を行うことになり、日本で浄財(cái)を募り1億円を寄付すると申し出た。1987年11月「日中友好キジル千仏洞修復(fù)保存協(xié)力會(huì)」を設(shè)立。

翌月より「人類(lèi)共通の文化遺産を後世へ」をスローガンに募金を開(kāi)始したが敦煌莫高窟と違って殆どの方がキジル千仏洞をご存知なく募金は難渋。新聞?テレビなどに報(bào)道を要請(qǐng)。募金に奔走した。多くの皆さんの盡力を得て募金は少しずつ積み上がった。

1988年4月28日、新疆人民會(huì)堂で黃寶璋新疆政府副主席列席のもと、第一次贈(zèng)呈式を行ない、トラック等8臺(tái)2701萬(wàn)円相當(dāng)と現(xiàn)金3500萬(wàn)円の計(jì)6201萬(wàn)円を贈(zèng)呈した。黃副主席から「1700年の歴史あるキジル千仏洞への修復(fù)資金贈(zèng)呈は、日本人の人類(lèi)共通の貴重な歴史文化遺産への関心を表し、中日両國(guó)人民の友誼の表れである」と挨拶があった。

1989年8月30日、新疆人民會(huì)堂で王恩茂全國(guó)政協(xié)副主席列席のもと、第二次贈(zèng)呈式を行ない、現(xiàn)金4343萬(wàn)円を贈(zèng)呈した。二次にわたり3000をこえる個(gè)人や企業(yè)からの浄財(cái)1億544萬(wàn)円を新疆政府に寄贈(zèng)することができた。2回の贈(zèng)呈式には日本から松原哲明協(xié)力會(huì)副會(huì)長(zhǎng)や筆者らが參加した。王副主席からは「貴方は中日人民の友誼と文化交流の使者として、キジル千仏洞を修復(fù)し貴重な歴史文化遺産を保護(hù)するために、3年近く苦労を厭わず1億円という巨額を贈(zèng)呈し、たいへん大きな貢獻(xiàn)をした、中國(guó)新疆の各族人民は忘れることはできない」と親書(shū)をいただいた。協(xié)力いただいた方々に感謝を込めて報(bào)告書(shū)をお屆けした。

本格的工事を開(kāi)始した。石窟外壁や壁畫(huà)保護(hù)には敦煌莫高窟などから専門(mén)家を招いた。キジル千仏洞は輝きを取り戻した。その後も世界的文化遺産保護(hù)の重要性を理解いただくため參観団を度々派遣。また職員通勤用バスや飲料水浄化裝置贈(zèng)呈なども行ってきた。

2014年6月22日、カタール?ドーハでの第38回世界遺産會(huì)議で「シルクロード：長(zhǎng)安－天山回廊の交易路網(wǎng)」のひとつとしてキジル千仏洞は世界文化遺産となった。PC生中継を見(jiàn)続けていた筆者と妻は「萬(wàn)歳！」と叫んだ。修復(fù)保存協(xié)力を開(kāi)始して28年後のことであった。15年と16年に寫(xiě)真集『新疆世界文化遺産図鑑』中文版?日文版を出版した。

2016年9月にはキジルで「小島氏新疆文化文物界投身30周年記念座談會(huì)」と「同寫(xiě)真展」が開(kāi)催された。17年10月NHK「シルクロード?壁畫(huà)の道をゆく」が人気を博した。18年にも參観団を案內(nèi)、保護(hù)の重要性を訴え続けている。

■筆者プロフィール：小島康譽(yù)

浄土宗僧侶?佛教大學(xué)內(nèi)ニヤ遺跡學(xué)術(shù)研究機(jī)構(gòu)代表?新疆ウイグル自治區(qū)政府文化顧問(wèn)。1982年から新疆を150回以上訪(fǎng)問(wèn)し、多民族諸氏と各種國(guó)際協(xié)力を?qū)g施中の日中理解実踐家。
ブログ「國(guó)獻(xiàn)男子ほんわか日記」
＜新疆は良いところ＞小島康譽(yù) 挨拶―＜新疆是個(gè)好地方＞
書(shū)籍はこちら（amazon）
小島康譽(yù)氏コラム