韓國?毎日経済によると、新型コロナウイルスによる肺炎の感染者が韓國內(nèi)で15人を突破した2020年2月2日、韓國政府が中國?湖北省からの外國人入國禁止などを含んだ緊急対策を発表した。しかし、世界各國の政府よりも數(shù)日遅く関連措置を取った「後手の措置」に批判が出ている。

中國外交部が発表したところによると、世界62カ國で、入國禁止、ビザ発給制限、武漢市がある湖北省の旅行者の入國管理?制限、中國からの入國者の監(jiān)視などの措置を取っている。一方、韓國では、最も低いレベルの措置である入國者の監(jiān)視（體溫測定、および健康狀態(tài)申告）のみにとどまっていた。

このため、韓國大統(tǒng)領(lǐng)府には、「北朝鮮も中國人の入國を禁止している」という怒りの聲が相次いだ。先月23日には大統(tǒng)領(lǐng)府の國民請願掲示板に中國人入國禁止を要請する請願が掲載され、今月2日までに65萬人が署名した。わずか10日で65萬人が同意したことは極めて異例のことという。

現(xiàn)在、飛行機(jī)と船舶を通じて韓國內(nèi)に入る中國人の數(shù)は1日1萬人を超えている。記事は、「他の國々よりも感染リスクが比較的高いにもかかわらず、韓國政府は中國人入國管理の強(qiáng)化をためらっていた」と指摘。しかし、ここ4日の間に韓國內(nèi)で感染者が11人急増し、WHOが「國際的な公衆(zhòng)衛(wèi)生上の緊急事態(tài)」を宣言するなど、新型コロナウイルス拡散の勢いが強(qiáng)まった上、世論の批判も高まり、政府は立場を一転、対応措置を発表したという。

さらに、この措置の內(nèi)容に対しても、韓國の醫(yī)療界からは、湖北省在留の外國人の入國禁止決定が、新型コロナウイルスの拡散を防ぐために実効性がないとの指摘が相次いでいるという。すでに湖北省からの航空機(jī)が中斷された上、湖北省の地域に留まった外國人が、他の都市を経て韓國に入國した場合、これを100％隔離できる方法がなく、仁川空港の検疫で「武漢出身」と自主申告をしなければ確認(rèn)することは容易ではないという指摘だ。

感染內(nèi)科が専門のキム?ウジュ高麗大教授は、「中國全土から入國を制限しないと効果が半減するだろう」と指摘。「他の場所を経由して入國した場合、見逃す可能性がある」と主張した。また、「韓國は中國と社會?経済的な交流が多く、外交的に密な関係を結(jié)んでいるので、全面的に入國を制限することが難しい場合は、中國から來る飛行機(jī)を、2～3カ所に集めて効率的に集中して検疫する必要がある」とした。記事は「自國民の中國旅行を控えさせ、中國から入ってくる航空機(jī)は7つの空港に減らし、検疫を強(qiáng)化する米國のような措置を取るという対策案だ」と説明している。

大韓醫(yī)師協(xié)會は、「（政府の対処策は）実効性が乏しい上、発表も遅かった。中國からの外國人の入國制限は、國民の生命がかかっている問題で、政治?経済?外交狀況を考慮している時(shí)ではない」とし、対策は依然、不十分だと批判した。協(xié)會のパク?ジョンヒョク報(bào)道官は現(xiàn)在、感染の危険度について「警戒」の段階から「深刻」に引き上げ、「中國?武漢、杭州など6つの地域の國內(nèi)外の航空會社の入港を制限?停止しなければならない」と主張したという。

韓國のネットユーザーからは、「大統(tǒng)領(lǐng)は自國民を守ることもできないのか」「建國以來、最高の無能政府。國民の生命が最優(yōu)先のはずなのに」など怒りのコメントや、「今は外交的には厳しくとも、國民のために入國禁止をしなくちゃ」と外交よりも國民の安全?安心を重視すべきとの聲も上がっている。（翻訳?編集/関）