カナダ放送協(xié)會（CBC）は5日付の記事で、中國などから國籍取得を目的とした“出産旅行”に訪れる女性が現(xiàn)地の醫(yī)療に與える影響について報じた。6日付で米國に拠點を置く華字メディアの看中國が伝えた。

記事はまず、「出生地主義」を採用しているカナダでは、國內(nèi)で生まれた子どもに親の國籍などにかかわらずカナダ國籍が與えられていることに言及。その上で、「一體どれだけの人が子どもにカナダ籍を與えるためにカナダへ來ているのかを明らかにした統(tǒng)計は存在しないが、カナダ保健情報センター（CIHI）とケベック州のいくつかの病院が示したデータによると、2018年にはカナダ全土で非カナダ國民による出産が約5000件行われた。これは前年を15％近く上回る數(shù)字だ」と説明した。

その上で、「ブリティッシュコロンビア州のバンクーバーに位置するリッチモンド病院では、非カナダ國民による出産が特に集中しており、そのことが現(xiàn)地の妊婦に対する醫(yī)療サービスに支障をきたしたり、看護(hù)師らを困惑させたりする事態(tài)も起こっている」と指摘。同州のある小児科醫(yī)はこの事態(tài)について、「醫(yī)療システムの整合性と公平性に影響を及ぼしている」と述べているという。

一方、記事は中國山東省からカナダの同州へ出産のために渡ったというある中國人女性のコメントも紹介。3人目の出産を控える女性は取材に対し、「例えば大學(xué)進(jìn)學(xué)といった子どもたちの教育について心配している。子どもがカナダに住みたいと望んだ場合、ここで生まれていればとても便利なのです」と語ったという。

記事はまた、數(shù)名の現(xiàn)役看護(hù)師や元看護(hù)師の発言を基に、“出産旅行”を受け入れるカナダの病院內(nèi)の現(xiàn)狀について説明。醫(yī)療を受ける妊婦の多くを占める中國人は、個人的に現(xiàn)金などで醫(yī)療費を支払うが、英語を話せないケースやカナダの醫(yī)療システムをよく知らないケースも多く、現(xiàn)地のスタッフの負(fù)擔(dān)を増やしているという。

さらに、記事は「一部の病院は非カナダ國民の出産を受け入れることで少なくないお金を得ているが、中には出産後に費用を受け取れなかったケースもある」と指摘?！弗辚氓隶猊螗刹≡氦坤堡扦狻?7年以降、非カナダ國民の出産に関する未納金額が200萬カナダドル（約1億6570萬円）を超えた。これにはすでに帳消しになった債務(wù)は含まれない。たとえば、保険外の乳児が集中治療室に入れられた場合、1日のベッド臺だけでも1萬カナダドル（約83萬円）がかかるが、最終的にこれらは現(xiàn)地の納稅者の負(fù)擔(dān)になっているとも言われている」などと説明した。

記事は最後に、カナダの移民?難民?市民権省が以前、統(tǒng)計データを基に「非自國民による出産は決して広範(fàn)囲で起こっているわけではない」としつつも、「カナダ政府はこの件についてさらに理解を深めなければならないと認(rèn)識している」と言及したことを紹介?！弗鹰钉瘸霎b狀況の分析を通して非自國民による“旅行出産”の現(xiàn)狀を把握すべく、同省はすでにCIHIや統(tǒng)計局と協(xié)力してデータの統(tǒng)合を行っており、その研究の結(jié)果は春にも公開される見通しだ」と伝えた。（翻訳?編集/巖谷）