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10月下旬に、中國(guó)上海にある華東理工大學(xué)の招待で、私は「思い出の地」上海へ行った。また、上海の友人の案內(nèi)で、上海アートスポットの新定番「M50」のギャラリーを見(jiàn)學(xué)した。
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子供の時(shí)、私は上海に行ったことがない。しかし、幼い頃の記憶には「上?!工ⅳ盲?。昔、父が仕事の関係で頻繁に上海へ行っていた。父が家に戻る際、いつも上海のお土産を持ち帰ってきた。例えば有名な飴である「大白兎奶糖」。1918年創(chuàng)業(yè)の冠生園が1959年から発売する中國(guó)を代表するキャンディーで、正真正銘の中華ブランド、今でも売られている。また、親のおかげで、子供の頃私はよく上海製のワンピースを著ていた。周りの人にうらやましがられて自信がついた。そして、今でも私の服はほとんどワンピース。70年代?80年代、中國(guó)人にとって「上海製」は一番信頼できる中國(guó)製であった。中國(guó)の多くの地域がずっと上海の後塵を拝する。
10月下旬に、中國(guó)上海にある華東理工大學(xué)の招待で、私は「思い出の地」上海へ行った。25日、華東理工大學(xué)人文科學(xué)研究院にて開(kāi)催された座談會(huì)に參加。大學(xué)院の博士課程の學(xué)生たち及び日中両國(guó)マスコミの関係者と「日中関係とマスコミ?SNS」など課題を議論し合った。とても有意義な時(shí)間であった。
私は現(xiàn)在中國(guó)のネットでたいへん活躍されている「綱紅」(ワンホン)について學(xué)生たちと意見(jiàn)交換した?!妇V紅」とは「ネット有名人」である?!妇V」とは、ネット。この「紅」は色の意味ではなく人気が高くときめく様子を示すもの。現(xiàn)在中國(guó)の「綱紅」は、大體インターネットの消費(fèi)者発信型メディア、インフルエンサーである。つまり、商品宣伝の役割を果たす。企業(yè)に利用される場(chǎng)合は多く、消費(fèi)者に大きな影響を與える。私はそれを「ビジネス綱紅」と名付けたい。彼らは主に動(dòng)畫(huà)を通して、みずからの経験?體験を例に商品をアピールする。インフルエンサーたちがネット上で多くのフォロワーを集めて有名になり、影響力がふくらんでいく?!妇V紅経済力」とも言える。
私は「ビジネス綱紅」のほかに、「文化綱紅」「思想綱紅」が中國(guó)で誕生してほしいと主張した。商品情報(bào)を提供するだけではなく、文化?思想?アイデアを通俗的なカタチでユーザーに発信できたらいい?,F(xiàn)在中國(guó)では、誰(shuí)でもビジネスに興味津々らしい。WeChatの「モーメンツ」でも、大勢(shì)の人がセールスマンのように毎日、いろんな商品を紹介することによって、利益を得る。だが、文化?思想を「売る」オピニオンリーダーが不在である。経済力は活発化に見(jiàn)えるが、文化力はまだまだ弱そうだ。経済成長(zhǎng)の後、文化成長(zhǎng)を遂げてほしい。この話に、學(xué)生たちが賛成してくれた。
因みに、日本では、「綱紅」という概念がなさそうだが、「ネット有名人」が確かに存在する。私は日本の有料メルマガを紹介した。実業(yè)家?堀江貴文さんのメルマガを例として話した。堀江さんは先端的なアイデアの持ち主で、主張することがしばしば世の中で議論されるとは言え、世の中の最新動(dòng)態(tài)に関して、鋭く理性的に獨(dú)特な見(jiàn)解を発信続けている。しかも有料メルマガでは質(zhì)問(wèn)コーナーが設(shè)けられ、読者たちとコミュニケーションをとっている。読者たちの質(zhì)問(wèn)に簡(jiǎn)潔かつユーモアに答えている。
思想には大きな価値がある。これから物を消費(fèi)する時(shí)代から思想?蕓術(shù)を消費(fèi)する時(shí)代へ進(jìn)むはず。大衆(zhòng)がマスコミの言う通りあるいは人の話を単に受け売りするのではなく、個(gè)々の誇りと価値観を持って、物事に対して自ら判斷を出す。かつて冗談半分で私は中國(guó)の友人たちに話したことだが、「30年間、中國(guó)では何でも変わったというイメージだが、確かに変わらないものが一つだけ、それは『新聞聯(lián)播』というテレビニュース番組です」。中國(guó)中央テレビが、毎日19時(shí)00分から19時(shí)30分に、數(shù)十年間にわたって、似ているようなカタチで似ているような內(nèi)容を放送している。
話を座談會(huì)に戻す。華東理工大學(xué)のエリート學(xué)生たちが日本について、質(zhì)問(wèn)を出したり、見(jiàn)解を述べたりしていた。ある學(xué)生が日本のマルクス研究の実態(tài)を把握しているらしい。「資本論」が日本で売られていること、社會(huì)福祉制度からみる日本社會(huì)の「社會(huì)主義特性」などにたいへん興味を抱いているようである。こんなところまで日本を研究するのか、私は感銘を受けた。彼らがこれから中國(guó)の「思想綱紅」になることを期待せずにいられない?!杆枷搿工趣いρ匀~は昔、中國(guó)では偉い人物のためのみ使われるもので、例えば、「毛沢東思想」?,F(xiàn)在、ネットとSNSの活発化につれて、私たちが自分の思想を創(chuàng)り出すことは珍しくはないだろう。
また、上海の友人の案內(nèi)で、上海アートスポットの新定番「M50」のギャラリーを見(jiàn)學(xué)した。國(guó)內(nèi)外のギャラリーやアーティストのアトリエが集結(jié)している。ほとんどのギャラリーが無(wú)料開(kāi)放。ファションブランドの店も並んでいる。目と心でごちそうした。日本の友達(dá)に勧めたい。相変わらず、文化の「上海製」でも中國(guó)の先頭に立つだろう、さすが上海!と感服した。上海の「日本人街」である古北新區(qū)も見(jiàn)學(xué)した。高層ビルの中、多くの日系企業(yè)が活躍している。商店街では、日本食品が目立つ。ブランド品の店も多數(shù)ある。広い公園には緑があふれる。洋風(fēng)の高層マンションはとても素?cái)长艘?jiàn)える。値段は日本のマンションより高いだろう?!溉毡救私帧工恰⑷毡菊Z(yǔ)をしゃべっている家族連れの日本人をよく見(jiàn)かけた。日本人が上海の國(guó)際化に貢獻(xiàn)している、と思った。
野望であるかもしれないが、私は自分の日本語(yǔ)の有料メルマガを計(jì)畫(huà)したいと思っている。勿論、もっと思想と日本語(yǔ)を磨かなければならない。幸いなことに、中國(guó)と日本、二つの國(guó)は私の思想の源である。
■筆者プロフィール:黃 文葦
在日中國(guó)人作家。日中の大學(xué)でマスコミを?qū)煿イ?、両國(guó)のマスコミに従事。十?dāng)?shù)年間マスコミの現(xiàn)場(chǎng)を経験した後、2009年から留學(xué)生教育に攜わる仕事に従事。2015年日本のある學(xué)校法人の理事に就任?,F(xiàn)在、教育?社會(huì)?文化領(lǐng)域の課題を中心に、関連のコラムを執(zhí)筆中。2000年の來(lái)日以降、中國(guó)語(yǔ)と日本語(yǔ)の言語(yǔ)で執(zhí)筆すること及び両國(guó)の「真実」を相手國(guó)に伝えることを模索している。
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